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オリジナル・プログラム・レポート(THE YOSHIDA FAMILY展 関連プログラム)
2009/10/15   by Y.O
「THE YOSHIDA FAMILY展 世界をめぐる吉田家4代の画家たち」は10月12日に無事に会期終了いたしました。
展覧会に足をお運びくださったみなさまありがとうございました。
この展覧会では関連プログラムとして小学生向けワークショップや講演会の他に一般向け版画講座を開催いたしました。
今回はこの版画講座の体験レポートをご紹介します。

なお、三鷹市美術ギャラリーの次回企画展は来年5月以降の予定です。詳細が決まりましたらまたお知らせいたしますので、どうぞお楽しみに。


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THE YOSHIDA FAMILY展 世界をめぐる吉田家4代の画家たち 関連プログラム
「木版は摺りが楽しい!」体験レポート 
in三鷹市芸術文化センターB1Fアートスタジオ

9月13日(日)、吉田家4代目として活躍中の吉田亜世美さんを講師にお迎えした、初心者向け版画講座に参加しました。

まず吉田先生から「今回は彫りより摺りを重視し、木版画=年賀状というイメージの一新を考えています。」と話があり、その後プロが木版画で使用する道具(バレン・刃・刷毛など)の種類や作りの説明を受けました。

「本バレン」は当て皮と、バレン縄、これを包む竹皮から成りますが、当て皮は和紙をわらび粉糊で一日1枚貼っては乾かし、50日かけて出来上がるそうです。中に入っているバレン縄は九州に生育する特別な竹皮80枚の繊維を手で幾重にも縒って作った縄を渦巻き状にして作ります。この説明により本バレンが1つ7万円という話も納得がいき、道具の奥の深さにも驚かされました。

その後、各自版木に10〜20cmの正方形を描き、その正方形の中に彫りたい図柄を黙々と彫っていきます。細かい模様、のびのびとした線、秋のイメージの作品など、各自個性豊かな版となりました。そしていよいよ摺りへ!今回の講座のメインです。版木に絵の具をつけ、定着剤としての水溶き糊を少々垂らして刷毛で混ぜながら版木になじませ、あらかじめ湿らせてあった和紙に摺っていきます。版木を90度ずつ回転させて4回色を変えて摺りました。皆さんだんだん慣れてきて回を重ねるごとに摺りのスピードが速くなっていました。そして「摺り重視」のテーマ通り、摺りの重ねにより、シンプルな版がとても凝った作品に変身したり、色の組み合わせにより同じ版が全く違う表情になることがわかりました。最後に吉田先生からはサインを入れて額装するとぐっと作品ぽくなるというアドヴァイスをいただき「失敗や成功、上手い下手はない。自分がどれだけ作品に感情を込められたかが重要」とのお話がありました。

 「摺ってみたらどんな作品ができるのか?」、版を彫った時にはわからない木版画の偶然性を感じ取ることができた新しい視点の講座でした。(A.N.)


《THE YOSHIDA FAMILY展》で時間と空間を旅しませんか(その2)
2009/10/06   by S.T

三鷹市美術ギャラリーで開催中の『THE YOSHIDA FAMILY展』(~10月12日)ですが、会期も残すところあと僅かとなりました。

今回ご紹介している作家の一人 吉田遠志もまた父・博の血を受け継ぎ旅と関わりの深い生涯でした。幼い頃から動物の生態に関心を持ち、アフリカ・南極にも足を伸ばして動物たちのスケッチを行いました。

このシマウマを描いた作品《Zebras》は、画面の左下が塗り残された未完の作品です。作者が合間を見てアフリカの大地を想いながら描いていたためでしょうか、塗り残しの白いカンヴァスにまでサバンナの空気が充ちているようです。

(図版:吉田遠志《Zebras》1978年 カンヴァス/油彩 65×90.9cm)