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横山幸雄 ピアノ・リサイタル・シリーズ Voyage 第4回

遙かなる時を超えて綴られる、ピアノを愛した作曲家達の物語ストーリー

横山幸雄
©大村克巳

本公演は終了しました

2012年10月7日(日) 15:00開演

【全席指定】 会員3,600円 一般4,000円 学生2,000円
託児サービス 500円、対象:1歳~未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで)
*未就学児は入場できません。
【出 演】 横山幸雄
【曲 目】 ショパン:マズルカop.59、子守歌op.57、ピアノ・ソナタ第3番ロ短調op.58
シューマン:子供の情景 op.15
ドビュッシー:子供の領分

三鷹だけでしか聴けない横山幸雄のピアノ・リサイタル・シリーズ"Voyage"。
第4回のテーマは子供が描かれた作品です。
前半はショパンが恋人のジョルジュ・サンドとその子供達との間に不協和音が生じた頃に作曲した2つの作品と、その2作とは対照的な『子守歌』が演奏されます。

後半は、まず最初に有名な「トロイメライ」を含むシューマンの『子供の情景』(全13曲)をお聴きいただきます。シューマンは、この作品について「大人が大人のために行った回想」と婚約者(で後に妻となる)クララへの手紙で語っていました。彼女が9歳も年上のシューマンに対して「時々子供に見える」と言ったのが動機になってこの小品集をまとめた、ともいわれています。

続いて演奏される『子供の領分』(全6曲)は、ドビュッシーの一人娘(シュシュ)に献呈された曲集です。楽譜の冒頭には「あとに続く者へ、父親のやさしい言い訳を添えて、私のかわいいシュシュへ」という献辞が書き記されています。

幸せな子供時代に憧憬の眼差しを持っていたショパン。子供のように純粋な心を持っていたシューマン。そして、愛する娘へのあふれんばかりの愛情を音楽に託したドビュッシー。3人の作曲家の音楽人としての顔とはまた違った一面にも触れられる、興味深いコンサートになることでしょう。

横山幸雄インタビュー 新プロジェクト“Voyage”を語る!

Interview 横山幸雄(ピアノ)インタビュー

ショパンは僕の中心的な柱、自分の作品のようなイメージです。
2008年から2年間に渡ったシリーズ『ショパン・プロジェクト』を完結させた横山さん。 昨秋スタートした新シリーズ『voyage(ヴォヤージュ)』にかける思いを伺いました。
───今回の新シリーズも6月で3回目となりますが、シリーズの趣旨を教えていただけますか?

横山幸雄ショパンという作曲家は独創的な作曲家で、先人たちからそれ程影響は受けていないのですが、ショパンが同時代あるいはそれ以降のピアニスト達に与えた影響は大きいんです。今回はショパンとその影響を受けた作曲家たちを紹介していきます。ドビュッシーは今年生誕150年になりますが、ショパンと同じように24曲からなる前奏曲を書いています。スクリャービン、ラフマニノフといったロシアの作曲家もショパンの影響を受け、彼らもショパンの作品を倣って前奏曲集を書いています。また、ショパンはポーランド人で半分はフランスの血が入っているのですが、フランス人のドビュッシー、そしてロシアの作曲家達へと、ショパンから発展し、時代と場所が移りながら脈々とつながっていく音楽の伝統のようなものを辿っていきたいと思っています。

──まさに、音楽の旅路ということですね。横山さんはショパン国際コンクールで日本人として最年少での入賞という快挙以来、ショパンの作品に長年取り組んで来られましたが、昨年はショパン・ピアノ・ソロ全曲212曲、全曲暗譜の18時間コンサートという、ご自身が持つギネス世界記録を更新されて話題にもなりました。

普段の演奏会は最初に緊張感があって、だんだん盛り上がって、2時間後、ちょうどいいところで終わり、という形が多いように思って、いいテンションがずっと続けばいいな、と思ったのがきっかけなんです。音楽の場合、量より質という世界だと思いますが、時に量を増すことで質も上げることができないかと…。いやぁ、準備は大変でしたけどね(笑)。結構楽しかったですよ。

ショパンとベートーヴェンという作家を二大柱として活動してきたのですが、僕の中でショパンはやはり中心的な柱ですね。色々な作曲家の曲を演奏してショパンに戻ると「自分のホームグラウンドに帰ったな」と思います。僕も時々作曲をするのですが、自分の曲を弾くと他人の曲を弾いているみたいなのに、ショパンを弾いていると自分の作品を弾いているみたいと言われたりして…(笑)。圧倒的にたくさん弾いて、隅から隅まで知っていると思っていることもあり、ちょっとおこがましいけれど、ショパンは自分の作品のようなイメージがあります。

──それぞれの回の聴きどころを教えていただけますか?

ドビュッシーの晩年を代表する24の前奏曲は第1巻、第2巻に分かれていますが、6月には第2巻を演奏します。前奏曲という曲はどの作曲家であっても、長くても3、4分というスタイルは共通しており、小曲の中にエッセンスが閉じ込められているのが魅力です。「前奏曲」をキーワードにして作曲家による違いを味わっていただきたいと思います。

10月の第4回ではショパンと同じ年齢のシューマンを取り上げます。シューマンはショパンの熱烈なファンで、演奏は奥さんのクララに任せて、作曲と共に執筆活動をして同世代や後輩の作曲家たちを世に紹介しました。ショパンにも重要な曲を捧げたり、ショパンの作品のことを書き遺したりしています。ショパンの「子守歌」と共に、シューマンの「子供の情景」、ドビュッシーの「子供の領分」という作品を比べていただこうと思います。僕も毎回、解説を加えつつ皆さんと一緒に音楽の旅をしたいと思っています。

──小さい頃に過ごされた、この三鷹という場所で演奏するということについてはどのように感じていらっしゃいますか?

横山幸雄三鷹市芸術文化センターのある場所の近くに小学校3年生まで住んでいて、あの辺りは僕の遊び場だった場所です。なので、僕にとっての原風景みたいな所ですね。幼なじみが聴きに来てくれたりすることがあるのもうれしいです。それと、風のホールはちょうどいい大きさで、音の響きが素晴らしいのでCDの録音もしました。日本には数少ないニューヨーク・スタインウェイ(ピアノ)があるというのも魅力ですね。

──今日は素敵なレストランで、フランス製のピアノの前でお話を聞いています。横山さんはこのレストランをプロデュースされていて、ワインに関してもかなりお詳しいようですね。

ええ。ワインは音楽に負けないくらい頑張っています(笑)。ここのワインの選定にも時々口をはさんだりします。

どんなに素晴らしい音楽があっても紙に書いたままでは意味がなく、お客様に聴いていただかなくては自己満足になってしまいます。「音楽会に行く」ということに関して言うと、僕の演奏会を特別なものとして楽しみにしていただくこともうれしいですが、演奏会が日常の生活サイクルの中に溶け込んでいてほしい、という願いもあります。色んなスタイルの音楽会があっていいと思うんですね。ここは30席のイタリア料理レストランですが、このくらいの距離なら指使いを見て息遣いを感じていただけると思います。「食事」というリラックスできて楽しみである空間に、本物の生の音楽があったらいいんじゃないかな、と思って月に1回位演奏をしています。あまり見られるとちょっと恥ずかしいんですけどね(笑)。

2012年2月1日リストランテG(渋谷)にてインタビュー

三鷹市芸術文化センター
風のホール

〒181-0012
東京都三鷹市上連雀6-12-14
0422-47-5122 (チケットカウンター)
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