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パラドックス定数 第22項『元気で行こう絶望するな、では失敬。』

あの頃は未来に対する希望も恐怖もなかった。ただただ今に必死だった。
俺の親友なんか必死になりすぎて、本当に死んじまったんだぜ。どうしようもない若さと自意識に喘ぎながら、
大人へと流される男たち。無様に不恰好に、成長という坂道を転がり落ちるさまを描きます。独断と偏見と
溺れる程の愛情と共に、パラドックス定数の太宰治を総勢二十名でお届けします。ご期待ください。

パラドックス定数

作・演出:野木萌葱
作・演出:野木萌葱

パラドックス定数
撮影:渡辺竜太

本公演は終了しました

2010年 6月25日(金)〜7月4日(日) 全11公演

【全席自由】
(日時指定)
会員 前売2,500円・当日2,700円
一般 前売2,800円・当日3,000円 高校生以下1,000円(前売・当日とも)
情報誌MARCLにおきまして、誤って【全席指定】と記載しておりますが、 正しくは【全席自由席・日時指定】です。お詫びして、訂正させていただきます。
託児サービス 500円、対象:1歳~未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで)
*未就学児は入場できません。 *6/26(土) 15:00・19:30のみ
【作・演出】 野木萌葱
【出 演】 植村宏司、十枝大介、西原誠吾、井内勇希、小野ゆたか ほか
【サイト情報】 パラドックス定数 ウェブサイト http://www.pdx-c.com
出演者インタビュー動画をこちらでご覧いただけます。


★の回は託児サービスあり

劇団パラドックス定数

主宰 野木萌葱により1998年にユニットとして旗揚げし、主要メンバーの固定化を受けて2007年6月に劇団化を敢行。

戦後の未解決事件や歴史上の著名人をモチーフとした、濃厚且つキレのある男性芝居が特徴。強靱な想像力をもって生み出されたその脚本は、フィクションとノンフィクションの境を超越し、無駄を排した的確で鋭い台詞は、常に圧倒的な質量を誇る。緻密に作り込まれた息苦しい程の舞台空間から押し寄せる緊張感は他に類を見ない。

太宰はコップ酒を呷りながら一人ただ机に向かっていた。
その猫背気味の後ろ姿は
いつもと何ら変わりはなかったが
ふと振り返ったその乾いた両目は
何時間も泣いていたかの様だった。
まったくもって面白くねえ。
誰だ、こんな文章を書いた奴。
俺が泣いていたら満足か。
俺が悩んでいたら満足か。
解ったフリをするんじゃねえや。
俺はあの時笑ってたんだ。
本気で腹の底から笑っていた俺を勝手に泣かせるとは何事だ。
おどけて騒いで何が悪い。
俺の苦悩は俺だけのものだ。
したり顔で頷く奴は
豆腐の角に頭ぶつけて死んじまえ。
畜生、俺は結局
全てを見透かされていたという事か。
ふざけんじゃねえぞ、バカヤロウ。
野生で野暮で逞しく
獰猛に豪快に笑い興じる。
あれも太宰。これも太宰。
あなたはどの太宰がお好き?

【パラドックス定数インタビュー動画】

※JCN武蔵野三鷹「MITAKA ARTS NEWS ON TV」で放映されたものです。YouTubeで見る

三鷹市芸術文化センター
星のホール

〒181-0012
東京都三鷹市上連雀6-12-14
0422-47-5122 (チケットカウンター)
0422-47-9100 (施設受付・事務局)
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