CINEMA SPECIAL
続 小説を、観る。 〜文豪作品が原作の映画特集〜
山本有三『路傍の石』『真実一路』
日本文学が誇る文豪。川端康成、谷崎潤一郎、夏目漱石、泉鏡花、森鷗外。
その名著を原作として、時に忠実に、時に大胆に手を加え、
いずれ劣らぬ監督が作り上げた、文芸映画を集めてみました。
かつて夢中で読んだ名作がスクリーンの中で鮮やかに蘇り、
今も忘れ得ぬ名文が、あなたの胸に新しい息吹を吹き込む。
その、薫り高き名画の数々を、ぜひ、お楽しみください。
作家写真提供:
公益財団法人 日本近代文学館
[完売御礼]
本公演は終了しました
山本有三『路傍の石』『真実一路』
2016年11月19日(土) 昼の部11:00〜 / 夜の部16:00〜
【全席指定】 | 各回 会員=900円 一般=1,000円 学生=800円 各回2本立て / 昼夜入替制 *未就学児は入場できません。 |
【上映時間】 | 『路傍の石』昼の部11:00〜12:37 夜の部16:00〜17:37 『真実一路』昼の部13:05〜15:26 夜の部18:05〜20:26 |
【お客様へ】 | 上映に際しましては、試写を行うなど最善を尽くしておりますが、 製作年数が古いため、フィルムの状態(映像・音声)が悪い場合がございます。 ご了承のうえ、ご覧いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。 |
山本有三
1887年(明治20年)7月27日栃木生まれ。東京大学卒業後、劇作家として文壇に登場した後、小説の世界に進出。1936年〜1946年まで三鷹市に住み、旧邸は現在『三鷹市山本有三記念館』となっている。1965年、文化勲章受章。1974年1月11日永眠。享年86歳。
☞ 三鷹市山本有三記念館開館20周年記念企画展『銀幕の有三文学』
【特別協力】 | 東京国立近代美術館フィルムセンター |
【協 力】 | 松竹株式会社、東宝株式会社、東映株式会社、日活株式会社、株式会社KADOKAWA、 有限会社独立プロ名画保存会、株式会社ひばりプロダクション、公益財団法人 日本近代文学館 |
『路傍の石』(1964年/97分/白黒/16mm/東映)*東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

©東映
【監 督】 | 家城巳代治 |
【原 作】 | 山本有三『路傍の石』 |
【出 演】 | 淡島千景、池田秀一、佐藤 慶、織田政雄、 清川虹子、星 美智子、中村賀津雄 |
明治中期、まだ誰も彼もが中学に行けなかった時代。成績に秀で、学問が好きな少年・吾一もまた、中学進学を夢見ていた。しかし、父が家を空け、母の内職でしのぐ貧しさは如何ともし難く、吾一は奉公に出ることになり……。苦しさの中でも学問への志を忘れず、ひたむきに生きる吾一の姿が、胸を締め付ける。
『真実一路』(1954年/141分/白黒/35mm/松竹)*東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

©1954 松竹株式会社
【監 督】 | 川島雄三 |
【原 作】 | 山本有三『真実一路』 |
【出 演】 | 山村 聰、淡島千景、桂木洋子、 水村国臣、多々良 純、佐田啓二 |
母は死んだと聞かされて育った義夫は、ある日、姉(桂木)が、見知らぬ女性(淡島)を「お母さん」と呼ぶのを聞いてしまい……。世間体を装うための結婚がもたらした悲しみの果てに、母親として生きるのか、それとも、それを捨てて一人の女性として生きるのか、苦しみ続ける人間の業を、淡島千景が見事に演じきる。