レ・ヴァン・フランセ
管楽器のスタープレーヤーたちが、三鷹に再来!
美しい響きと華麗なテクニック、熱狂渦巻く圧巻のステージ!
本公演は終了しました
2016年10月28日(金) 19:15開演
【全席指定】 | 会員 S席5,400円・A席4,500円 一般 S席6,000円・A席5,000円 *U-23(23歳以下/S席・A席共通)3,500円 |
* | 中学生以上の方は公演当日に学生証または年齢が確認できるものをご持参ください。 |
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500円、対象:1歳~未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで) *未就学児は入場できません。*託児申込の受付は終了いたしました。 |
【出 演】 | エマニュエル・パユ(フルート) フランソワ・ルルー(オーボエ) ポール・メイエ(クラリネット) ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン) ジルベール・オダン(バソン) エリック・ル・サージュ(ピアノ) |
【曲 目】 | オンスロー:木管五重奏曲ヘ長調 op.81 ベートーヴェン:フルート三重奏曲ト長調 WoO.37 エスケシュ:六重奏曲「メカニック・ソング」 ジョリヴェ:セレナード~オーボエ主題を伴う木管五重奏のための プーランク:六重奏曲 |
風のホールではお馴染み、今回は6度目の登場となるレ・ヴァン・フランセ。各管楽器の頂点に立つスター6人から成る豪華ソリスト集団です。
グループ名 Les Vents Français(フランスの風)とも相まって、彼らと風のホールの相性は抜群、過去の公演で実証済みです。木管アンサンブルの真髄を味わい尽くす2時間。どうぞお楽しみに!
中学生〜大学生対象
関連プログラム レ・ヴァン・フランセ 公開リハーサル
「レ・ヴァン・フランセ」開演前のリハーサルの一部を中学生〜大学生に公開します。
極上のアンサンブルが生まれる瞬間を体験できる、またとないチャンスです。奮ってご応募ください。
【日 時】 | 10月28日(金) 17:00〜18:00 |
【会 場】 | 三鷹市芸術文化センター・風のホール |
【対 象】 | 中学生から大学生で、本公演のチケットをご購入の方限定 |
【定 員】 | 40名(保護者付き添い1名可。付き添いの方の公演チケットは不要です) |
【申込方法】 | 往復はがきに ①住所、②氏名、③学校名・学年、 ④付き添いの保護者氏名(付き添い希望の場合のみ) を明記のうえ、次の宛先までお送りください。 |
【申込締切】 | 8月31日(水)消印有効。応募者多数の場合は抽選となります。 当落のお知らせは9月中旬を予定しております。 |
【宛 先】 | 〒181-0012 三鷹市上連雀6-12-14 三鷹市芸術文化センター「レ・ヴァン・フランセ公開リハーサル」係 |
●公開リハーサルの流れ
【コンサートの聴きどころ、ホールについて】 | |
時間: | 17:00〜17:15 |
ご案内: | 当財団事業課音楽企画員 |
会場: | 風のホール・ロビー |
リハーサル公開を前に、コンサートの聴きどころと風のホールについてお話しします。 | |
【リハーサル公開】 | |
時間: | 17:15〜18:00 |
レ・ヴァン・フランセのメンバーがステージ上で行なっているリハーサルを1階席中央で見学します。 *リハーサルのため、演奏の中断など、通常の公演とは異なります。 *やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる場合があります。予めご了承ください。 |

各管楽器の頂点に立つスター6人から成る豪華ソリスト集団“レ・ヴァン・フランセ”。
今年で6度目の登場となる彼らのコンサートは、常に客席を熱狂の渦に巻き込みます。
今回は、レ・ヴァン・フランセのために書かれた作品も盛り込まれ、一層充実したプログラムとなりました。
世界中を飛び回るメンバーですが、今回はエマニュエル・パユさん(フルート)と、
フランソワ・ルルーさん(オーボエ)、ポール・メイエさん(クラリネット)よりお話を伺いました。
今回のプログラムも、個々の楽器の音色を味わえるプログラムだと思います。選曲はどのように行われたのでしょうか。
エマニュエル・パユ ©Hiro Isakaエマニュエル・パユ 木管楽器のために書かれた音楽の多様性の素晴らしさをとても良く表しているプログラムになるようにと思い、選曲しました。前半は、フランス人作曲家オンスローや、ドイツの若かりし頃のベートーヴェンが書いた曲で、ともにロマンチックな作品です。後半は全てフランス人作曲家の作品で、今や我々のテーマ音楽といってもよいプーランクの六重奏曲、20世紀初頭に木管楽器のために傑出した作品を書いたジョリヴェ、そして現代の作曲家エスケシュが私たちのために書いてくれた「メカニック・ソング」です。この作品には、多くのインプロヴィゼイション(即興演奏)的要素が書かれており、私たちのアンサンブルにとって、とてもドラマチックでスリリングな作品になっています。
エスケシュ作曲の「メカニック・ソング」は、レ・ヴァン・フランセのために書かれた作品だそうですね。
フランソワ・ルルー
©Uwe Arens SONY Classicalフランソワ・ルルー オスティナート(何度も繰り返して続く音楽パターン)が用いられた作品で、16分音符がずっと継続する作品です。ピアノ・ソロで始まり木管楽器が一人ずつ加わっていきますが、時計の中のゼンマイのように永遠に続くかと思われる16分音符に少しずつ変化が訪れ歌になっていく。まるで機械が人間に変化していくような印象を受ける作品です。レ・ヴァン・フランセのために書かれた作品の中で一番と言ってもよい優れた曲で、2017年1月にCD録音を予定しています。
ポール・メイエ ©Shin Yamagishiポール・メイエ ティエリー・エスケシュは現代における最も重要な音楽家の一人です。マルチな才能を持ち合わせた真の天才であると言えます。彼は幼い頃より音楽活動を始め、まずはアコーディオン、続いてピアノとオルガンを学びました。彼の能力は計り知れません。精確な耳を持っているだけでなく、信じられないほどいとも簡単に即興演奏もします。そのため、聴衆は彼のコンサートの虜になるんですね。(彼が出演したロイヤル・アルバート・ホールでのプロムス音楽祭コンサートは、その年の最もクリエイティブなコンサートの一つとされました。)
エスケシュは、作曲家としても非凡な才能を示しています。作曲家自身が優れた演奏家であるのは極めて稀なケースですが、このことから、彼の音楽は演奏家たちに愛されているのです。「クラリネット協奏曲」のような重要な作品を既にいくつも手掛けていますが、有名なオペラ『クロード』も作曲しています。ゲルギエフ、パーヴォ・ヤルヴィといった錚々たる指揮者も彼のファンで、ニューヨーク・フィル、パリ管、マリインスキー歌劇場管弦楽団といった世界的なオーケストラによってその作品は演奏されています。私たちレ・ヴァン・フランセは、そのような偉大なアーティストが友人であることにとても誇りを持ち、嬉しく思います。
風のホールでの演奏会で記憶に残っている出来事はありますか?
エマニュエル・パユ 三鷹市芸術文化センター風のホールには素晴らしい思い出しかありません。私のフルートの音量や表現力の範囲にぴったりの空間と音響を持ったホールだからです。今まで風のホールで行った演奏会で最も美しい思い出は、2008年に開催された無伴奏フルート・リサイタル*です。フルート1本の音がホールの空間を満たし、反響し、鳴り響いていたのがとても印象的でした。
*エマニュエル・パユさんはレ・ヴァン・フランセの他、これまで風のホールにて、03年のベルリン・バロック・ゾリステンとの演奏会、08年の無伴奏リサイタル、10年のトレヴァー・ピノックさん、ジョナサン・マンソンさんとの「J.S.バッハ フルート・ソナタ集」での演奏会にご出演いただきました。
学生のための公開リハーサルでは、どのようなことを感じてほしいですか?
エマニュエル・パユ 私たちがリハーサルで何を作りだそうとしているか、どんな問題点(例えばバランス、テンポ、フレージング)に焦点をあてているのかを見聴きし、理解することは学生さんたちにとってとても興味深いことではないかと思います。私たちは、作品の演奏がマンネリ化することなく、同じ作品でも毎回演奏のたびに何か新しい発見をしようと試みています。学生さんたちが、私たちと同じように感情の上での発見の場に居合わせてくださることを、大変光栄に思います。
フランソワ・ルルー ゲネプロに学生さんたちが来てくださると、エマニュエルやポールの冗談が減り、素晴らしい!(笑)ゲネプロでは通常どうやって合奏を合わせるか、イントネーションやバランスに気を配っているのではないかと思われがちです。しかし、私たちはそれぞれの作品の雰囲気やテンポ、曲のコンセプトに関して時間を費やしていて、音楽を学ばれている学生さんたちが予想もしないことに時間をかけていたりします。これは、見学されている学生さんたちにとって興味深いのではないかと思います。作品に対する強いコンセプトが有れば、あとは自然にできるもの、と私たちは考えています。コンセプト無しには無駄に時間がかかってしまうと思うのです。
最後に、三鷹の聴衆の方々へのメッセージをお願いします。
エマニュエル・パユ 今回フランスの友人たちと再び三鷹のホールで演奏できることを、大変嬉しく思っています。風のホールでは木管楽器が美しく響き、三鷹の聴衆の皆様との音楽を通じたコンタクトは、私にとってとても特別な力と性質を持ったものです。
フランソワ・ルルー いつも私たちを応援してくださって、本当にありがとうございます。皆様がレ・ヴァン・フランセに強い信頼を寄せてくださっていると感じており、心から嬉しいです。三鷹の風のホールと聴衆の皆様は、いまやレ・ヴァン・フランセの日本ツアーの一部になっていて、メンバーは三鷹なしにはツアーが成り立たない、とまで思っています。ホーム・グラウンドの一つのように感じている三鷹に戻れて本当に嬉しいです!
ポール・メイエ 三鷹のステージに再び登場することに、心から喜びを感じます。風のホールは素晴らしい聴衆と素晴らしいコンサートの“ホーム”です。私にとってもなくてはならない大切な場所です。再び戻って来られることを楽しみにしています。