CINEMA SPECIAL
小説を、観る。『文豪作品が原作の映画特集』
森 鷗外『阿部一族』『雁』
日本文学が誇る文豪。川端康成、谷崎潤一郎、夏目漱石、泉鏡花、森鷗外。
その名著を原作として、時に忠実に、時に大胆に手を加え、
いずれ劣らぬ監督が作り上げた、文芸映画を集めてみました。
かつて夢中で読んだ名作がスクリーンの中で鮮やかに蘇り、
今も忘れ得ぬ名文が、あなたの胸に新しい息吹を吹き込む。
その、薫り高き名画の数々を、ぜひ、お楽しみください。
[昼の部完売]
本公演は終了しました
森 鷗外『阿部一族』『雁』
2015年11月21日(土) 昼の部11:00〜 / 夜の部16:00〜
【全席指定】 | 各回 会員=900円 一般=1,000円 学生=800円 各回2本立て / 昼夜入替制 / 1本目と2本目の間に、約30分間の休憩あり *未就学児は入場できません。 |
|
【上映時間】 | 『阿部一族』 昼の部11:00〜12:46 夜の部16:00〜17:46 『雁』 昼の部13:20〜15:04 夜の部18:20〜20:04 |
|
【お客様へ】 | 上映に際しましては、試写を行うなど最善を尽くしておりますが、製作年数が古いため、フィルムの状態(映像・音声等)が悪い場合がございます。ご了承のうえ、ご覧いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。 |
森 鷗外
1862年2月17日(文久2年1月19日)、島根生まれ。東京大学卒業後、陸軍軍医となりドイツへ留学。帰国後、多数くの小説や随想を執筆。帝室博物館総長や、帝国美術院院長なども歴任した。代表作は、『舞姫』『高瀬舟』など。1922年7月9日永眠。享年60歳。
『阿部一族』(1938年/106分/白黒/35mm/東宝)

©東宝株式会社
【監 督】 | 熊谷久虎 |
【脚 色】 | 熊谷久虎、安達伸男 |
【原 作】 | 森 鷗外『阿部一族』 |
【出 演】 | 河原崎長十郎、中村翫右衛門、 山岸しづ江、市川笑太郎、市川莚司(後の加東大介) |
江戸時代初期の肥後藩。藩主の病状が悪化する中、側近たちは皆、藩主に“殉死”を願い出て許されるが、阿部弥一右衛門は許されなかった。やがて藩主の死後、思い詰めた弥一右衛門が、命に背いて殉死の切腹をしてしまうことから、一族は悲運の道を辿り始める。
『雁』(1953年/104分/白黒/16mm/KADOKAWA)

©KADOKAWA 1953
【監 督】 | 豊田四郎 |
【脚 色】 | 成沢昌茂 |
【原 作】 | 森 鷗外『雁』 |
【出 演】 | 高峰秀子、芥川比呂志、 東野英治郎、宇野重吉、田中栄三、浦辺粂子、飯田蝶子 |
貧しい長屋で父と暮らすお玉。町内の世話焼きに「呉服商を営む旦那」と紹介され嫁いでみたが、実際には「高利貸の狡猾な男」に妾として囲われただけであった。そんな鬱屈したお玉の心を癒すのは、家の前の道を歩いて大学に通う、一人の学生の姿だった……。
【特別協力】 | 東京国立近代美術館フィルムセンター |
【協 力】 | 東宝株式会社、株式会社KADOKAWA、松竹株式会社、日活株式会社、公益財団法人 日本近代文学館 |