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精鋭、二ツ目の会。その弐。

個性の花が、爛漫に咲く 二ツ目の会の、活きの良さ

精鋭、二ツ目の会。その弐。

本公演は終了しました

2015年11月7日(土) 14:00開演

【全席指定】 会員1,500円 一般2,000円 学生1,000円 高校生以下500円
中学生以上の方は公演当日に学生証または年齢が確認できるものをご持参ください。
託児サービス 500円、対象:1歳~未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで)
*未就学児は入場できません。
【出 演】 古今亭駒次、春風亭正太郎、桂 宮治、神田松之丞
【番 組】 番組

落語に講談にと、次世代を担うであろう精鋭を集めて贈る『精鋭、二ツ目の会』。
その第二回は、古今亭駒次、春風亭正太郎、桂宮治、神田松之丞の出演です。
いずれ劣らぬ若手注目株の、活きの良い芸が高座に咲き乱れます。ご期待ください。

二ツ目とは

入門後、師匠のお世話をしながら落語や寄席のイロハを学ぶ『前座(ぜんざ)』と呼ばれる時代を経て、通常3年〜5年で『二ツ目』に昇進します。二ツ目になると師匠のお世話はなくなりますが、自らの芸を磨き、噺をどんどん覚える勉強の時期となります。やがて平均して10年〜15年で『真打ち』となり、寄席で最後に登場する「トリ」が取れるようになります。

【出演者インタビュー】  ※映像の下に掲載されているインタビューとは、別のインタビューです。

※J:COM武蔵野三鷹「MITAKA ARTS NEWS ON TV vol.154」で放映されたものです。YouTube で見る

『精鋭、二ツ目の会』インタビュー 『精鋭、二ツ目の会』インタビュー
  落語に講談にと、次世代を担うであろう精鋭を集めて贈る『精鋭、二ツ目の会』。
  いずれ劣らぬ若手注目株の、活きの良い芸が高座に咲き乱れます。
  公演を前に、今回ご出演の古今亭駒次さん、春風亭正太郎さん、
  桂宮治さん、神田松之丞さん(講談)に、お話を伺いました。

まずは、皆さんが、落語や講談を初めてお聞きになった時のことを教えてください。

古今亭駒次駒次 僕はですねえ、大学一年の時に、新宿に末広亭という古い建物があると聞きましてですね
宮治 (正太郎さんに)えー?知ってる?
正太郎 (真顔で)わかんない。
駒次 ちょっと気が散るからやめてくんない?(笑)。もうここからツッコんでたら、このインタビュー何時間かかるか判んないよ(笑)。で、末広亭を覗いてみたらですね、ものすごく面白かったのに、お客さんが8人くらいしかいなくて。もう「なんなんだ、これは」と思って、そこからの10日間で、確か7日は通いましてね。それで嵌ったという感じですね。ただ、最初の最初は小学1年の時に、親父が桂米丸師匠の「もらい風呂」をカセットテープに録っていて、それをずっと聞いていた覚えがあるので、落語そのものには、昔からなじみがあったのかもしれません。正太郎君は?
春風亭正太郎正太郎 私はですねえ、中学3年の時に、国語の先生がいきなり「文化祭で落語をやろう」と言い始めましてね。先生は学生時代、落研(落語研究会)にいたらしいんですけど、だからと言って、もともと授業中に生徒に落語を聞かせていたとかじゃなくて、本当に何の前触れもなく言い始めて。でも誰も手を挙げなかったので、なんか先生が気の毒になっちゃって
宮治 (頬に手を当てて)えぇ〜、や〜さ〜し〜い〜〜。
正太郎 優しいんですよ、昔から(笑)。で、落語なんて聞いたことなかったから図書館に行ってカセットテープを探してみたら、いろいろ貸出中だったんだけど、偶然、三遊亭圓生の「死神」というのがあったので、それを借りて、何度も何度も聞いて、文化祭で喋ったのが最初ですね。

「死神」とは、いきなり大きな噺ですね。

正太郎 そうですねえ。で、結局、私以外にも手を上げた中1と中2がいたので、彼らが先に高座に上がってね。私がトリでした(笑)。

宮治さんはいかがですか?

桂宮治宮治 僕はですねえ、神田松之丞さんが高座に上がっているのを見て
松之丞 嘘つけよ(笑)。絶対嘘だろ、それ(笑)。
駒次 憧れちゃった?
宮治 憧れましたねえ〜(しみじみと)
松之丞 そっちにどんどんノッてかないでよ(笑)。
宮治 まあ、それは置いといて(笑)、実は高校に入学したら演劇部に入部しようと思っていたら、演劇部が廃部になってましてですね。なので、部活に入ってなかった奴を2人みつけて、元演劇部顧問に、再び立ち上げてもいいか相談に行ったんです。そしたら顧問が「3人しかいないんなら、落語をやってみないか」と言って、10巻もある落語のカセットテープを渡してくれまして。でも、それは全く聞かず、やがて捨てて(笑)高校を卒業しました。
正太郎 なんだよそれ(笑)。長く喋ったのに、高校時代は全然落語聞いてないじゃん(笑)。
宮治 いいでしょお〜。今は俺の自叙伝を語るコーナーでしょ〜(笑)。
松之丞 絶対違うけど、まあいいや(笑)。
宮治 で、卒業して、演劇の養成所に入って、やがて就職して結婚することになった時に、かみさんが「もう1回、なんかやりたいことやれば?」と言ってくれたので、「じゃあ、一人で出来る芸能って何だろう」と思って、インターネットで探してYOUTUBEをたくさん見てたんですね。そしたら桂枝雀師匠の「上燗屋(じょうかんや)」をという落語を見て「これはスゴイ!」と。10回連続見て10回連続笑えると。で、かみさんに「落語家ってどうだろう」って言ったら「面白そうだね」って。それで落語家を目指しました。まあ言うなれば『インターネットが、僕を変えた』ってとこですかね(笑)。

ありがとうございます(笑)。松之丞さんは?

神田松之丞松之丞 高2か高3の時に、NHKの「ラジオ深夜便」を聞いていたら、三遊亭圓生の「御神酒徳利」が流れましてね。なんだこれはと。面白いなあと。
正太郎 圓生の「御神酒徳利」かあ……。シブいねえ。って、それよりなにより、高校生が「ラジオ深夜便」聞くか?(笑)
松之丞 加賀美幸子アナウンサーにどっぷり嵌ってましたね(笑)
正太郎 おかしいよ、そんな高校生いる?(笑)。
宮治 「伊集院光のOh!デカナイト!」だろ、普通(笑)
松之丞 「Oh!デカナイト!」も聞いてましたよ(笑)。聞いてましたけど、伊集院光と同じくらい、加賀美幸子アナを愛してました。
駒次 凄いね。その振り幅(笑)。
松之丞 でまあ、とにもかくにも落語に目覚めた私はですね、まずは高校の同級生の中に、落語を好きな奴がいないかどうか探したんですけど、当時は「落語好き」を大きな声で言える時代じゃなかったので、なかなか見つからなくて(笑)。でもようやく一人探し当てて、そいつと落語の話をするようになって、やがて立川談志師匠を好きになって、そしたらどうやら談志師匠は講談が好きだと。ならばと講談を聞くようなって、神田伯龍先生に感銘を受けて、やがて師と選ぶ、神田松鯉の高座に出会いました。
宮治 あら、講談初体験の話だったのに、師匠選びまでいっちゃったよ(笑)。

いえいえ、大丈夫です(笑)。ではせっかくですので、ほかの方にも、師匠を選ばれた理由を教えていただければと思います。

古今亭駒次駒次 大学3年の時、池袋演芸場で、うちの師匠(古今亭志ん駒師匠)の高座を見て、すごく面白くて、その魅力に引き込まれてしまって気付いたら……という感じですかね。
正太郎 私は、大学時代に落研にいたんですが、プロは無理だなあと思って諦めて、就職して塾の先生をしていたんです。そんなある日、敬老の日に慰問に行きたいのだけど、芸が出来る人が足りないとかで、落語をやってくれないかと言われて、そういうのずっと断ってたんですけど、その時はどうしても断りきれなくて、演ったんですね。そうしたら結構ウケて、自分の中にあった『落語熱』が蘇ってきまして。その時にね、自分を誘ってくれたアマチュア落語家の60代とか70代の人たちが「ああ、俺、落語家になっておけばよかった」って、口々に仰ってたんですよ。それを聞いて「あっ、俺いつか、同じこと言う気がする」と思って。それから、考えに考えて、落語家を目指すことにしたんです。
宮治 兄さん、よく言ってたもんね。「落語が俺を落語家にした」って。
正太郎 …………ん?いつ言った?(笑)
宮治 あれ?(笑)
正太郎 で、うちの師匠(春風亭正朝師匠)に入門したいと思ったのですが、師匠はたまたま大学の先輩だったので、落研の顧問を介して相談してもらいました。ただ、師匠はそれまで弟子を取っていなかったので、無理かなあと思っていたのですが、有難いことに入門を許されました。

なるほど。では宮治さんお願いします。

桂宮治宮治 さっき言ったようなきっかけで落語家を目指したので、まずは、結婚式の最後の新郎スピーチで「今日で会社を辞めます」と言い(笑)、その後、インターネットで調べたところ「落語家になるには、師匠を決めて入門しなければいけない」と判り、「どうやら、メールや電話でお願いしてはいけないようだ」と、「土下座とかして、入門を許されるまで何日も頑張らなければいけないようだ」と、これらすべてをインターネットで調べまして。
正太郎 「インターネットが俺を落語家にした」ってことね(笑)
宮治 そうです、そうです(笑)。で、それから「誰を師匠にするか」を決めるために、もうたくさんの寄席を見てまわりました。「師匠と決めたら、一生その人の下(シモ)の世話までする覚悟で」との思いはインターネットで学んでいましたので(笑)、日々真剣に通っていたのですが、ある時、国立演芸場で、袖からヘラヘラと出てくる師匠(桂伸治師匠)を見て「あっ、この人だ!」と<ビビビビビ>と来まして。師匠が何のネタをやったかも、その日のトリが誰だったかも覚えてないのですが、ただ終演後、すぐにかみさんに電話して「師匠が決まった!」と電話したことだけは覚えています。
正太郎 え〜、まだ入門のお願いもしてないのに「師匠が決まった」って電話したの?すごい先走りじゃない?(笑)。
宮治 今考えるとそうなんですけど、ただもうその時は、もしこの人の弟子になれなかったら、落語家を諦めようと思っていました。自分は落語の世界のことを何も知らずに飛び込もうとしているので、この直感がスムーズにいかないようだったら、おそらくこの世界には縁が無いのだろうと思ってましたね。

先ほど、結婚式の最後のスピーチで「会社を辞めます」と仰ったとのことでしたが、会場はどよめきませんでしたか?

宮治 まあ同僚とか親族は、ある程度知っていたので、それほどの動揺はなかったのですが、伝えていなかった「勤務先の社長」は驚いてましたね(笑)。結婚式の最初に乾杯の挨拶をしてくれた人が、最後は僕と関係の無い人になったという(笑)。

凄いですね(笑)。さて皆さん、様々なきっかけでこの世界にお入りになった訳ですが、入門してみていかがでしたか?想像していた世界と違いましたか?

駒次 僕の場合は師匠が、普段の生活と高座の上の雰囲気が全く変わらない陽気な方だったので、そういう点での戸惑いは少なかったです。ただ、前座になって楽屋働きをしていると、今まで自分が「和」の動きを全くしてこなかったんだなと痛感しましたね。両膝をついての所作しかり、着物を畳む作法しかり。筋肉痛で、体がすごく痛くなりました。
春風亭正太郎正太郎 私の場合は駒次さんと逆で、師匠は高座では笑顔なのですが、普段は無茶苦茶怖い人なので、もうおっかなくて、おっかなくて。厳しい世界なんだなあと、見習いの頃はついていくので精一杯でしたね。ただ、悩んで悩んで悩んだ末の入門で、勢いで飛び込んだという感じではなく、覚悟をしていたので耐えられました。それに、前座になってからは仲間も出来て、先輩方にもよくしてもらって、楽になりましたね。
駒次 楽屋入りした時のほうが楽だよね。(寄席に入らず師匠の傍に毎日付いてお世話をする)見習い期間は、僕も辛かった。
正太郎 辛かったですねえ。あの見習いの半年は、本当に辛かった。
宮治 僕は入門が遅いので、師匠にも「先輩たちがみんな年下だぞ。お前、耐えられるか?」と言われ「大丈夫です」と答えたくらいでしたから、イメージトレーニングをして最悪の最悪を想像して臨んだので「想像してた最悪よりは、最悪ではなかった」です(笑)。毎日泣きながら帰るのかもと思っていましたが、そこまでじゃなかったし。多分、それまでの会社勤めで、一番長く続いたのが7年くらいだったので、この世界で一生生きていくんだという気持ちを初めて持てたことが嬉しくて、精神的に楽しかったんだと思います。
松之丞 私はですねえ……プライドが高すぎて、前座修業が向いてなかったので辛かったです。
正太郎 嫌な前座だなあ(笑)
松之丞 例えば師匠が鼻をかむと、さりげなくゴミ箱を出す……これが前座として当然なんですけど、この行為が耐えられなかった。
駒次 本当に?(笑)
神田松之丞松之丞 ええ、この世界でいうところの「気働き」というんですか、僕が師匠だったら「気を利かしてゴミ箱持ってくる奴なんて嫌い」だなと。
正太郎 テープ起こす人の身になったら?(笑)せっかく起こしても、使えないよそれ(笑)
松之丞 まあ、いろんなことに対して頭でっかちになって入門してしまった分、皆から叱られて『ゼロ』にする作業が大変でした。例えば、この世界の符丁(仲間内だけで通用する言葉)として、女性の先輩には『姉さん』と言うんですが、「本当の姉さんじゃないのに」と、抵抗がありました。
正太郎 めんどくせえ奴(笑)。
宮治 俺、こいつの1コ上の先輩だったんだよ(笑)。
正太郎 そりゃ、大変でしたねえ(笑)。
松之丞 ただ、仲間が優しくて、僕がしくじっても笑いでカバーしてくれて、いろんなことを許してくれたので助かりました。
宮治 諦めてたんだよ(笑)。
松之丞 さらに師匠が、顔は怖いんですけどものすごく優しくて、大きく包んでくださったので、ありがたかったです。だから、今思うのは、この世界に向いてない僕のような人間まで受け入れてくれる社会なんだなと。あったかいなと。なので今は、とにかく恩返しがしたいと思っていて、下の者に対して、特に、なかなか気働きができない奴に、優しく教えてあげたいなと思っています。こんな僕でも、今では、電車の中で鼻かんでる人がいたら、ゴミ箱を探すまでになりましたからね。
宮治 ないよ(笑)。そりゃ、おかしいだろ(笑)。
正太郎 絶対嘘だよ(笑)。
駒次 なんでそんな嘘つくかなあ(笑)。
松之丞 すいません、つい、嘘をつきたくなって。

ありがとうございます(笑)。さて、皆さん二ツ目として研鑽を重ねていらっしゃる時期ですが、日々の稽古はどのようにされているのでしょうか

松之丞 落語と違って講談の場合、まずは本を一字一句覚えるという作業があるので、その時期は本を見ながらさらって、少し入ってきたら歩きながら喋って覚えることが多いですね。歩くリズムとちょうど合ってるなあと感じます。あとは、ある程度さらったら余り固めずに、そのまま高座に掛けて、実戦が稽古みたいな感じで臨む時もあります。
宮治 自宅で稽古をしていると、子供がツッコミを入れてきたりするのでなかなかできないんですよ。「こんちわ」って言ったとたんに「うるせえ」ってツッコまれたり(笑)。なので、師匠に稽古をつけてもらったら、それを書き出すのは『戸越銀座のベローチェ』、そして書き出したものを声を出して覚える時は『戸越銀座のカラオケの鉄人』ですね(笑)。
正太郎 私もカラオケボックスはたまに使いますが、松之丞さんのように歩きながらさらうと、街中のいろんな物に目が行って集中できない人なので(笑)、割と自宅で正座して稽古をしてますね。仕草を入れる場合は、鏡を見たりもします。
駒次 自分は家事をしながらですかねえ。洗濯物畳んだり、お風呂を洗ったりしながらさらうと集中できるんですよねえ。だからいつの間にか家事は全部終わるし、稽古ははかどるしで、丁度いいですねえ。
正太郎 家事をしながらって、すごいですね。かみさん大喜びですね(笑)。「あんたもっと稽古しなさいよ!」みたいな(笑)

そうやって稽古された噺を日々の高座に掛けられる時に、心掛けていらっしゃることはありますか?

松之丞 その日に掛ける予定の噺は、必ず一度はさらってから高座にあがるようにしています。それだけは、お客様に対する礼儀かなと。軽く流れをなぞる程度の時もあるのですが、とにかく一度さらって、狙い通りの笑いが出せるか出せないかの目標設定をして、高座に臨むようにしています。
宮治 師匠は、あまり教えるということをせず、かなり放任主義なんですが「人に迷惑をかけず、仲間を大切にして、嘘をつくな」と言われているので、それだけは守るようにしています。そして、唯一高座に関して言われたことが「その日の一番になれ」です。無理に変なことをして一番を取るのではなく、高座の実力で一番になれと。前座だから、二ツ目だからこの程度でいいと思わず、「トリの師匠よりもウケて、今日の一番になるんだ」という気持ちで高座に上がりなさいと。ですから、常にその気持を持って、日々の高座に臨んでいます。
正太郎 私は「昨日の自分よりも、今日の自分のほうが面白く」ですね。日々、自分の中で少しでも進歩があればと、ほんの一歩でも前進できればと、心掛けています。
駒次 自分は、まずは高座の上で噺に没頭できるようにすることですね。悪い意味ではなくて、お客さんのことを気にしすぎないようにする。気にし過ぎるとウケが悪い時が多く、逆に自分の噺に没頭し、自分自身がノリノリで喋れた時のほうが、ウケがいいので。今はそこを大事にしています。

日々お忙しいことと思いますが、お休みの日は何をされていますか?

駒次 僕が作る新作落語に鉄道物が多いことからもお判りの通り『鉄道マニア』なので、まとまった休みが取れたら、前々から計画していた路線の電車に、乗りに行ってますね。
正太郎 兄さん、もう全線制覇されてるんですか?
駒次 いや、85%くらいかな。
正太郎 85%でもすごいですよ。
宮治 でもここからの15%が大変なんじゃないですか?地方のローカル線で本数が少なくて、行きづらいところばかり残っているとか。
駒次 そうなんだよね。でも、楽しみにしているんです。次に休みがとれたら、山口・広島あたりの中国地方を狙っています(笑)。正太郎君は?
正太郎 僕も、まとまった休みが取れるなら旅行も考えますが、普段の休みは、寝るか、本を読むか、映画観るかですね。でも、本読んでても、いつのまにか落語の本読んでたりすることが多いですね。
宮治 え〜、うっそ〜〜(笑)
正太郎 まじめでしょ(笑)。宮治さんは?
宮治 僕はとにかく、家族といるのが一番楽しいですね。人付き合いが苦手なんで、血の繋がっていない人と一緒の空間にいるのが好きじゃないんで。
正太郎 (隣に座っていた宮治さんから体を離しつつ)悪かったな(笑)。
宮治 まあ、仕事はしょうがないんで(笑)。
松之丞 ひでえな(笑)。
宮治 ほら、外食するとどうしても他人がいるじゃないですか(笑)、だから家で、かみさんや子供とキャッキャしながらご飯を食べるのが好きですね。自分が家にいる時は「おうち焼肉」「手巻き寿司」「たこ焼きパーティー」「自家製の餃子作り」「鍋」このローテーションですね(笑)。
駒次 餃子とか、宮治君が作るの?
宮治 みんなで作ります。全員でキャッキャ言いながら作って、食べて、僕はお酒飲んで。もうそのために落語やってると言っても過言ではないですね。
正太郎 なんか、幸せそうだねえ。
宮治 その変わり、家族以外の他人とあまりコミュニケーション取れないので、そこは不幸ですよ。
松之丞 確かに、取れてないかもしれないなあ(笑)。
宮治 でしょ(笑)。じゃ、はい、松之丞は?
松之丞 僕はですねえ、本当の休みってよく判らないんですよね。本を読むのも芸のためのインプットという感じだし、ONとOFFの境目が無い仕事なんじゃないかと。例えば、まとまった休みが取れると、気の合う落語家さんたちと旅行に行ったりするんですが
駒次 へえ〜、仲間と行くんだ。
松之丞 そうなんですよ。この間もタイに行ってきまして。でも帰ってくると、その「凱旋公演」と銘打って、写真とかスライドで映して、皆でその写真見ながらトークしたりして
宮治 あの女の子がズラ〜っと並んで、お金払っちゃったりするところ?
松之丞 そういうのも撮りました(笑)
正太郎 えらいね、ちゃんと正直で(笑)
松之丞 で、まあそのトークとか結構ウケて楽しかったりすると、もう旅行ですらも仕事と繋がっているという。だから常に、これどっかで仕事に活かせないかなと、まくらで使えないかなと考えていて、そしてそれが苦痛では無いので、本当のOFFは無いけど、楽しいなあと。

それでは最後に、今回の公演に寄せてのメッセージをお願いします。

松之丞 落語ももちろん面白いのですが、特に今回初めて講談を聞いていただく人に「講談も面白いんだな」と思ってもらえればありがたいと。そのために頑張りたいですね。
宮治 二ツ目の会って、あまり無いと思うんですが、そんな会を開いてくれて、しかも僕を出演者に選んでくれた、三鷹のために頑張ります(笑)。
正太郎 若手ならではの勢いを伝える中で、自分個人の色も伝えられたらと思います。私の場合は古典落語なので、古典の面白さを少しでも皆様の前に引き出せたらと思います。
駒次 僕は新作なので、これから11月の公演までに何か新作を作って、それがどんどん面白くなっていって、皆さんに披露できたらいいなと思っています。

本日はありがとうございました。

(6月19日 星のホールにてインタビュー)

三鷹市芸術文化センター
星のホール

〒181-0012
東京都三鷹市上連雀6-12-14
0422-47-5122 (チケットカウンター)
0422-47-9100 (施設受付・事務局)
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