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ジュリアーノ・カルミニョーラ

with ヴェニス・バロック・オーケストラ

人生に寄り添うヴィヴァルディ 私の知らない、ヴィヴァルディ

©Anna Carmignola / DG
ジュリアーノ・カルミニョーラ
©Anna Carmignola / DG

ヴェニス・バロック・オーケストラ
ヴェニス・バロック・オーケストラ
©Anna Carmignola

[完売御礼]
本公演は終了しました

2015年10月24日(土) 17:00開演

【全席指定】 会員 S席5,400円・A席4,500円 一般 S席6,000円・A席5,000円
*U-23(A席/23歳以下)3,000円
U-23料金でご購入いただけるエリアはA席となります。
U-23利用の中学生以上の方は、公演当日に身分証明書をご持参ください。
託児サービス 500円、対象:1歳~未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで)
*未就学児は入場できません。
【出 演】 ジュリアーノ・カルミニョーラ(バロック・ヴァイオリン)
ヴェニス・バロック・オーケストラ(管弦楽)
【曲 目】 ヴィヴァルディ:歌劇『オリンピアーデ』RV725よりシンフォニア ハ長調
ガルッピ:4声の協奏曲第3番ニ長調
A.マルチェッロ:弦楽のための協奏曲集『ラ・チェトラ』より第4番 ホ短調
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ヘ長調RV286『聖ロレンツォの祝日のために』
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ホ短調RV281、同 ハ長調RV187、同 ヘ長調RV283、同 ニ長調RV232

ガット弦(羊腸弦)を張った弦楽器から生まれる艶やかな音と目くるめく超絶技巧から繰り出される、万華鏡の煌きらめきにも似た輝くサウンド。

2005年、08年、10年と続けて風のホールに登場したジュリアーノ・カルミニョーラとヴェニス・バロック・オーケストラ(以下VBO)の実に5年ぶりのコンサートです。

ヴェニス・バロック・オーケストラ ©Anna Carmignola
©Anna Carmignola
古代ギリシャのオリンピアを舞台とする恋愛物語を描いたヴィヴァルディの歌劇『オリンピアーデ』の華々しく劇的なシンフォニア、ヴェネツィアのブラーノ島出身のガルッピと、ヴェネツィア出身の数学者・哲学者・音楽家として多方面で活躍した貴族アレッサンドロ・マルチェッロの協奏曲の3曲をVBOのみで演奏します。そしてカルミニョーラが登場した後は、ヴィヴァルディが最晩年の1741年、ウィーン滞在中に売却したヴァイオリン協奏曲のうちの一つ、『聖ロレンツォの祝日*のために』RV286と、カルミニョーラのアカデミア・ビザンティーナとのCD「Vivaldi con moto」に収録された世界初録音のRV283を含む四つのヴァイオリン協奏曲が演奏されます。ジュリアーノ・カルミニョーラ
©Anna Carmignola / DG
手稿譜をもとに復元されたオリジナル版で演奏されるRV281と187、“赤毛の司祭”ヴィヴァルディのピエタ救護院での一番弟子、アンナ・マリーアの未出版の音楽帳から取られた3オクターブ以上に渡る広い音域で弾かれるカデンツァが印象的なRV283ほか、いずれもカルミニョーラの劇的かつ華麗で多彩な表現、瑞々しいVBOのアンサンブルをたっぷりとお楽しみいただける作品揃いです。

今回はヴェネツィア出身の凄腕ヴァイオリニスト兼作曲家として一世を風靡したヴィヴァルディの作品を中心にお届けします。建築、空、海の色など、ヴェネツィア特有の雰囲気を映しているとも言われるVBOの演奏で、アドリア海に浮かぶ迷宮都市、ヴェネツィアをさまよう楽しみにも似たひとときをお楽しみください。

*キリスト教が禁止されていた時代のローマで教皇の執事をしていたラウレンティウスが殉教した8月10日。イタリアでは、この日の夜の流れ星は聖ロレンツォの涙とされ、愛する人のために流れ星に願い事をすると叶うと言われています。

2010年三鷹公演のアンケートより

「バロック音楽の認識が変わりました!」(20代女性)
「情熱的な演奏で、聴いていてワクワクしました。」(20代女性)
「エネルギーが圧倒的だった。」(20代男性)
「迫力満点、かっこいい!」(30代男性)
「最高にかっこいいパフォーマンスでした。」(50代男性)
「華麗かつエモーショナルな演奏に圧倒されました。やはり生演奏はいいですね。」(60代女性)

pickup ジュリアーノ・カルミニョーラ with ヴェニス・バロック・オーケストラ

艶のある美音と柔らかで官能的な響き。緩急鋭くリズミカル、生命力に溢れた音。繊細なニュアンスに富んだ自由闊達な演奏で聴き手の心を捉えて離さない稀代のヴァイオリニスト、ジュリアーノ・カルミニョーラが4年ぶりに来日、ヴェニス・バロック・オーケストラ(以下、VBO)とは5年ぶりの日本ツアーを行います。

カルミニョーラはヴェネツィア近郊の都市トレヴィーゾ出身。ソリストとしてはアバド、インバル、シノーポリら名立たる指揮者との共演を重ね、1978年から85年までヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場管のコンサートマスターを務めるなど輝かしいキャリアを積んだ後に、同郷の音楽学者で指揮者、チェンバロ&オルガン奏者のアンドレーア・マルコン(VBOの創設者)に請われてモダン・ヴァイオリンからバロック・ヴァイオリンに持ち替えたのが40歳、世界デビューを果たしたのは1999年、48歳の時でした。

カルミニョーラとVBOの演奏会は、まるで演劇を見ているかのようだと言われます。前半は弦楽器だけのシンフォニアや協奏曲が数曲演奏され、その後にカルミニョーラが登場。舞台上の空気が一瞬にしてより一層引き締まると、ヴァイオリン協奏曲がこの後休憩を挿み、立て続けに一気に演奏されていくのです。演奏される音楽の数々からは、同時代のヴェネツィアの空気感や市井に生きる人々、街を行き交う貴族、商人たちの喋り声、空を飛び交う鳥、ラグーナ(潟)の波音が聞こえてきます。

カルミニョーラはVBO以外にも、シャンゼリゼ管弦楽団、モーツァルト管弦楽団、アカデミア・ビザンチーナらとも共演を重ね、昨年5月に三鷹に初登場のコンチェルト・ケルン(コンサートミストレス平崎真弓)とは、J.S.バッハのヴァイオリン協奏曲集のCDをリリースしています。バッハの音楽の中に彼に多大な影響を与えたヴィヴァルディの音楽が聞こえてくるような新鮮な体験ができる魅力的な1枚です。

ヴィヴァルディが作曲したアクロバットのようなヴァイオリン協奏曲を自在に演奏し、聴き手の胸をときめかせるカルミニョーラと、イタリアのバロック音楽演奏をけん引するVBO。ぜひともお聴きいただきたい演奏会です。

(音楽担当 大塚真実)

三鷹市芸術文化センター
風のホール

〒181-0012
東京都三鷹市上連雀6-12-14
0422-47-5122 (チケットカウンター)
0422-47-9100 (施設受付・事務局)
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