CINEMA SPECIAL
小説を、観る。『文豪作品が原作の映画特集』
夏目漱石 『吾輩は猫である』『こころ』
日本文学が誇る文豪。川端康成、谷崎潤一郎、夏目漱石、泉鏡花、森鷗外。
その名著を原作として、時に忠実に、時に大胆に手を加え、
いずれ劣らぬ監督が作り上げた、文芸映画を集めてみました。
かつて夢中で読んだ名作がスクリーンの中で鮮やかに蘇り、
今も忘れ得ぬ名文が、あなたの胸に新しい息吹を吹き込む。
その、薫り高き名画の数々を、ぜひ、お楽しみください。
[完売御礼]
本公演は終了しました
夏目漱石『吾輩は猫である』『こころ』
2015年 9月19日(土) 昼の部11:00〜 / 夜の部16:00〜
【全席指定】 | 各回 会員=900円 一般=1,000円 学生=800円 各回2本立て / 昼夜入替制 / 1本目と2本目の間に、約30分間の休憩あり *未就学児は入場できません。 |
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【上映時間】 | 『吾輩は猫である』 昼の部11:00-12:28 夜の部16:00-17:28 『こころ』 昼の部13:05-15:07 夜の部18:05-20:07 |
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【お客様へ】 | 上映に際しましては、試写を行うなど最善を尽くしておりますが、製作年数が古いため、フィルムの状態(映像・音声等)が悪い場合がございます。ご了承のうえ、ご覧いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。 |
夏目漱石
1867年2月9日(慶応3年1月5日)、東京生まれ。東京大学卒業後イギリスへ留学。帰国後、東京大学で講師として教鞭を揮いながら、小説を発表。その後講師を辞し朝日新聞社に入社。代表作は『坊っちゃん』『それから』など。1916年12月9日永眠。享年49歳。
『吾輩は猫である』(1936年/88分/白黒/35mm/東宝)

©東宝株式会社
【監 督】 | 山本嘉次郎 |
【脚 本】 | 小林 勝 |
【原 作】 | 夏目漱石『吾輩は猫である』 |
【出 演】 | 丸山定夫、徳川夢声、北沢 彪、英百合子、 清川玉枝、藤原釡足、宇留木浩 |
中学の英語の教師ながら、偏屈な性格が災いして少し神経質な苦く沙しゃ弥みと、法螺話で人をかつぐのが好きで、真偽不明の薀蓄ばかりを話す迷めい亭ていの二人は、気が合い、何かといえば顔を合わせる仲。そこに、二人が嫌っている、態度が大きい金満家の、金田夫人が訪れて……。
『こころ』(1955年/122分/白黒/35mm/日活)

東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
©日活株式会社
【監 督】 | 市川 崑 |
【脚 色】 | 猪俣勝人、長谷部慶治 |
【原 作】 | 夏目漱石『こころ』 |
【出 演】 | 森 雅之、新珠三千代、三橋達也、 安井昌二、田村秋子、奈良岡朋子 |
気持ちも明るく、慎み深さも備え、およそ非の打ち所の無い妻がありながら、連れ添う夫の顔には、どこか鬱屈した澱おりのような影が漂っていた……。妻を愛しく思えば思うほど、自らの、過去の言動の卑劣さに苛まれていく男の半生を、じっくりと描いた名作である。
【特別協力】 | 東京国立近代美術館フィルムセンター |
【協 力】 | 東宝株式会社、株式会社KADOKAWA、松竹株式会社、日活株式会社、公益財団法人 日本近代文学館 |
【『小説を、観る。』~文豪作品が原作の映画特集~ 担当者からの企画のご紹介です】
※J:COM武蔵野三鷹「MITAKA ARTS NEWS ON TV vol.148」で放映されたものです。YouTube で見る