三鷹市山本有三記念館企画展
史実と創作 ─有三が描いた歴史─
史実を史実のままに生かしつつ、そのあいだにおいて劇的に盛り上げてゆく
山本有三「西郷と大久保」
2015年 9月12日(土)〜2016年3月6日(日)
【開館時間】 | 9:30~17:00 |
【休館日】 | 月曜日(月曜日が祝日の場合は開館)、 9/24・25、10/13・14、11/24・25、12/28〜1/4、1/12・13 |
【入館料】 | 一般300円/団体200円(20名以上) *「ぐるっとパス」をご利用いただけます。 *中学生以下および障害者手帳をご持参の方とその介助をする方は無料。 *校外学習の高校生以下と引率教諭は無料。 |
【関連イベント】 | 三鷹ネットワーク大学共催講演会「山本有三と歴史小説」 |
【チラシ】 | PDF: 9.0MB/2ページ |
足かけ60余年に及ぶ山本有三の執筆活動において、この間に世に送り出された作品は、戯曲が23作と小説が16作。他に随筆や翻訳も数多く手掛けた有三ですが、作家としては寡作の部類に入るといえるでしょう。
決して多くはない有三作品の中で、大きな位置を占めているのが歴史物のジャンルです。「坂崎出羽守」「同志の人びと」「西郷と大久保」などの史劇や、唯一の歴史小説「ふしゃくしんみょう」を筆頭に、全作品の約三分の一が歴史物に属します。有三にとって歴史は魅力的な素材の宝庫であり、長い作家生活を通して興味を持ち続けたテーマでもありました。
本展では綿密な調査によって史実の中に劇的なものを見出し、作品へと昇華させていった有三の創作の跡を辿りながら、歴史に舞台を借りて描かれた人物像に迫ります。有三の史劇と歴史小説が一堂に会する本展を、ぜひご覧ください。