日本映画の黄金時代を彩り、惜しまれつつも、
ここ数年のうちに亡くなられた名優たちを偲ぶ、数々の作品を集めてみました。
その凜とした美しさに、その力強き演技力に、
息を呑みスクリーンを見つめ、心ひそかに憧れた日々。
今なお、色褪せることのないその魅力のすべてを、ぜひ、目に焼きつけてください。
本公演は終了しました
池部 良『恋人』『早春』
2014年10月18日(土) 昼の部11:00〜 / 夜の部16:00〜
【全席指定】 | 各回 会員=900円 一般=1,000円 学生=800円 各回2本立/昼夜入替制 *未就学児は入場できません。 *1本目と2本目の間に約 30 分間の休憩あり |
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【上映時間】 | 『恋人』 昼の部 11:00-12:12 夜の部 16:00-17:12 『早春』 昼の部 12:45-15:09 夜の部 17:45-20:09 |
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【お客様へ】 | 上映に際しましては、試写を行うなど最善を尽くしておりますが、製作年数が古いため、フィルムの状態(映像・音声・等)が悪い場合がございます。ご了承のうえ、ご覧いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。 |
その端正な身のこなしが導く演技力は、慎み深き知性が滲み出たものか。
その銀幕の中での落ち着いた佇まいは、静かなる自信が導いたものか。
池部良。今の時代に求めても求めきれない俳優の姿が、ここに。
池部 良
1918年東京都生まれ。41年、大学卒業と同時に東宝に入社。監督希望だったが文芸部に配属されるも、同年、島津保次郎監督の目に留まり『闘魚』で役者デビュー。知的でスマートな二枚目俳優として活躍。2010年10月8日永眠。享年92歳。
『恋人』(1951年/72分/白黒/国際放映)

東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
©国際放映株式会社
【監 督】 | 市川 崑 |
【脚 本】 | 和田夏十、市川 崑 |
【原 作】 | 梅田晴夫 |
【出 演】 | 池部良、久慈あさみ、千田是也 、村瀬幸子、森繁久彌、斎田愛子 |
戦後、自由な恋愛を謳歌する世代と言われながらも、肝心なところでは気持ちを素直に打ち明けることができない、そんな当時の若者の姿を、池部良が等身大の演技で魅せる。知的な二枚目俳優として人気を誇った、若き日の池部良の姿を存分に味わえる佳作である。
『早春』(1956年/144分/白黒/松竹)

©松竹株式会社、
有限会社独立プロ名画保存会
【監 督】 | 小津安二郎 |
【脚 本】 | 野田高梧、小津安二郎 |
【出 演】 | 池部 良、淡島千景、岸 恵子、高橋貞二、中北千枝子、笠智衆 |
結婚8年。ある悲しい出来事をきっかけに、いつしか夫婦には会話が無くなっていた。やがて、新たな諍いが更なる影を落とした時、夫は……。池部良が唯一出演した小津安二郎監督作品であり、時に刹那に、時に寡黙に振る舞う夫を、押さえた演技で好演している。
【特別協力】 |
東京国立近代美術館フィルムセンター |
【協 力】 | 東宝株式会社、松竹株式会社、株式会社KADOKAWA、東映株式会社、株式会社近代映画協会、 有限会社独立プロ名画保存会、国際放映株式会社 |
写真: | ©東宝株式会社、松竹株式会社、株式会社KADOKAWA、東映株式会社、株式会社近代映画協会、 有限会社独立プロ名画保存会、国際放映株式会社 |