2009年の“Next”Selectionにおいて、劇団「ままごと」が上演した『わが星』が、演劇界の芥川賞と呼ばれる「岸田國士戯曲賞」を受賞したのを始め、招聘した劇団の多くが、その後飛躍を遂げています。
今年の3劇団も、それぞれ違う持ち味ながら、いずれ劣らぬセリフの切れ味と、独特の緊張感に満ちた舞台を創り上げている、将来性を感じる劇団ばかりです。
星のホールに、演劇界の新たな才能がほとばしる姿を、ぜひご覧ください。
あひるなんちゃら 撮影:たばたまみ
あひるなんちゃら ahirunanchara
2003年3月結成。微妙にズレていく会話の行き着く先には結局何もなかったりする滑稽な駄弁芝居を作風とする。脚本・演出の関村俊介が作る、笑いをベースにしつつも哲学を感じさせると評されるシニカルな作風は、唯一無二の存在です。
HPアドレス http://ahirunanchara.com/
ツイッターアカウント @ahirunanchara
「私って変」と口にする人の平凡さを。「自分は普通」と真顔で言う人の滑稽さを。
程よく染みた毒が堪らなく心地よい、軽やかな苦笑。癖になる、あひるなんちゃら。
本公演は終了しました
2014年 9月6日(土)〜15日(月・祝) 全16公演
*上演時間70分(途中休憩無し)【全席自由】 (日時指定) (整理番号付) |
【会員】前売1,800円・当日2,250円 【一般】前売2,000円・当日2,500円 【学生】前売1,000円・当日1,500円(当日学生証拝見) |
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【9月14日(日)15時開演の回にご来場のお客様へ】 9月14日(日)14時45分頃~15時15分頃にかけて、お祭りの影響で、三鷹駅前が大変混雑し、バス便が大幅に遅れる可能性がございます。三鷹駅からバス便をご利用になられますお客様は、どうぞお早めにお出掛けください。 | |
【脚本・演出】 | 関村俊介 |
【出 演】 | 根津茂尚、篠本美帆 |
男友達版: |
江崎 穣(ハリケーンディスコ)、佐野 功、澤 唯(サマカト)、三瓶大介、 永山智啓(elePHANTMoon)、堀 靖明、渡辺裕也(hanagarajapan) |
女友達版: |
石澤美和、田代尚子、伊達香苗(MCR)、生見司織、 松木美路子、宮本奈津美(味わい堂々)、森かなみ |
「電磁装甲兵ルルルルルルル」撮影:たばたまみ広い部屋に住んでいる、仲がよくも悪くもない兄妹がいて、その部屋にはよく友達が遊びに来るので、にぎやかで楽しいけど、本当は二人とも一人暮らしがしたくてしかたがない。という話です。星のホールを広々と使って、気軽に観れて、愉快な気分になれるような、芝居をしようと思っています。友達が男ばっかりバージョンと、女ばっかりバージョンのダブルキャスト公演です(脚本の内容は同じです)。上演時間は70分程度です。
脚本・演出の関村俊介さんからのメッセージ
あひるなんちゃら関村と申します。星のホールの通常の椅子が私は好きでして、そのいい感じの椅子でお客様にも芝居を観てほしいなあ、と思っております。ただそうした場合、我々の人気ぶりから予想すると、たぶんご来場された時に「座席がやたらたくさんあるけど、そのわりには人の数が…」みたいな若干寂しい感じになると思いますが、そこはまあ、逆に贅沢だな、と思っていただいて、ゆったりと観ていただけたら、嬉しいです。
『あひるなんちゃら』という劇団名からも伺えるように、作・演出の関村さんが描く舞台は、どこか人を喰った感じのナンセンスな面白さが持ち味です。「本人は大真面目なんだけど……あれ? あの人、なんとなくずれてる?」という人間の業のような一瞬を、さらりと会話に落とし込んでいき、爆笑というよりは、零れ落ちるような苦笑を生み出していきます。でも、その連続する苦笑が、いつしか癖になるほど心地良く……。それはきっと、その笑いの奥に「悲しいけど、生きていると、そういうことってあるよね」という、人間への暖かい視線が、宿っているからだと思います。