日本映画の黄金時代を彩り、惜しまれつつも、
ここ数年のうちに亡くなられた名優たちを偲ぶ、数々の作品を集めてみました。
その凜とした美しさに、その力強き演技力に、
息を呑みスクリーンを見つめ、心ひそかに憧れた日々。
今なお、色褪せることのないその魅力のすべてを、ぜひ、目に焼きつけてください。
本公演は終了しました
津島恵子『足摺岬』『ひめゆりの塔』
2014年 8月2日(土) 昼の部11:00〜 / 夜の部16:00〜
【全席指定】 『足摺岬』 『ひめゆりの塔』 |
各回 会員=900円 一般=1,000円 学生=800円 各回2本立/昼夜入替制 *未就学児は入場できません。 *1本目と2本目の間に約30分間の休憩あり 昼の部 11:00-12:47 夜の部 16:00-17:47 昼の部 13:20-15:28 夜の部 18:20-20:28 |
飾らない笑顔と、すらりと伸びた背筋が眩しい、凜々しき清潔感。
戦後の日本に、少しずつ射し込み始めた光の如き、まっすぐな視線。
人々に、そして数多くの名監督に愛され続けた女優。津島恵子。
津島 恵子
1926年長崎県生まれ。東洋音楽学校(現:東京音楽大学)中退後、47年吉村公三郎監督『安城家の舞踏会』でデビュー。黒澤明監督『七人の侍』を始め、数多くの映画やテレビで活躍。2012年8月1日永眠。享年86歳。
『足摺岬 』(1954年/107分/白黒/近代映画協会)

©近代映画協会
【監 督】 | 吉村公三郎 |
【原 作】 | 田宮虎彦 |
【脚 本】 | 新藤兼人 |
【出 演】 | 津島恵子、木村功、砂川啓介、 信欣三、内藤武敏、赤木蘭子 |
昭和9年東京。心優しき弟と共に、貧しくも懸命に生きていた八重(津島恵子)だったが、度重なる困難の果てに、故郷である足摺岬に帰ることとなる。心寄せ合いつつも別れた浅井(木村功)は、自らの人生に絶望する中で、八重の住む足摺岬に向かうのだが……。
『ひめゆりの塔』(1953年/128分/白黒/東映)

©東映
【監 督】 | 今井正 |
【原 作】 | 石野径一郎 |
【脚 本】 | 水木洋子 |
【出 演】 | 津島恵子、香川京子、岡田英次、 信欣三、河野秋武、渡辺美佐子 |
昭和20年3月、沖縄。ひめゆり部隊と呼ばれ陸軍病院に配属された女子学生たちは、敵が近付く中、卒業式すらも防空壕のなかで行い戦地に赴く。やがて……。時に励まし、時に励まされつつ、生徒とともに懸命に生を灯し続けた教師役を、津島恵子が一心に演じ切る。
【特別協力】 |
東京国立近代美術館フィルムセンター |
【協 力】 | 東宝株式会社、松竹株式会社、株式会社KADOKAWA、東映株式会社、株式会社近代映画協会、 有限会社独立プロ名画保存会、国際放映株式会社 |
写真: | ©東宝株式会社、松竹株式会社、株式会社KADOKAWA、東映株式会社、株式会社近代映画協会、 有限会社独立プロ名画保存会、国際放映株式会社 |