横山幸雄 ©Masafumi nakayama
上原彩子 ©EMI CLASSICS
務川慧悟
本公演は終了しました
2013年10月13日(日) 15:00開演
【全席指定】 | 会員4,500円 一般5,000円 学生2,500円 |
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500円、対象:1歳~未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで) *未就学児は入場できません。 |
【出 演】 | 横山幸雄、上原彩子、務川慧悟 |
【曲 目】 | ラフマニノフ: 2台のピアノのための組曲第1番「幻想的絵画」op.5(*横山幸雄と務川慧悟による) 2台のピアノのための組曲第2番op.17(*横山幸雄と上原彩子による) 交響的舞曲op.45(*横山幸雄と上原彩子による) |
Voyage第7回目は、ラフマニノフの2台ピアノの作品がテーマです。
モスクワ音楽院在学中より既に作曲家として活躍していたラフマニノフは、卒業後本格的に作曲家として順調に創作活動を行っていました。その頃に作曲されたのが「組曲第1番」です。ロシアの詩人レールモントフらによる詩がテーマとなり、「舟歌」、「涙」などのタイトルが付けられています。
一方「組曲第2番」は、ラフマニノフが人生の中でも最も辛い時期を経て、復活のきっかけとなった作品のひとつです。1895年の「交響曲第1番」の初演が失敗に終わったことにより、ひどく落ち込んだ彼は創作活動を休止します。療養を経て代表作「ピアノ協奏曲第2番」と並行して「組曲第2番」が作曲されました。2台のピアノならではの迫力のあるメロディーやロマンティックな響きは、辛い時期を経たからこそ表現できる強さと希望を表現しているかのようです。
「交響的舞曲」は晩年の傑作として知られています。ファンファーレを彷彿とするような旋律やグレゴリオ聖歌『怒りの日』を用いて、まさに交響曲を思わせるような精緻な構造設計のもと、重厚な響きと魅力的なメロディーがふんだんに盛り込まれた作品です。
今回は、ゲストにチャイコフスキー国際ピアノコンクールで日本人として史上初の優勝を果たし、国内外で活躍する上原彩子を迎えます。また昨年、日本音楽コンクールで第1位に輝いた期待の若手ピアニスト務川慧悟が登場することになりました。
2台のピアノによるオーケストラさながらの豊かな響きとともに、ラフマニノフのダイナミックかつ美しいメロディーに浸る贅沢なひとときをお楽しみください。
務川 慧悟 (Mukawa Keigo) プロフィール
1993年愛知県出身。3歳よりヤマハ音楽教室にて学び、ヤマハマスタークラスピアノ演奏研究コース修了。
2008年 第62回全日本学生音楽コンクール中学校の部全国大会第1位、併せて野村賞、井口愛子賞、音楽奨励賞受賞。
2010年 第3回神戸芸術センター記念ピアノコンクールにおいて、感動賞、第14回松方ホール音楽賞をいずれも最年少受賞。
2012年 第81回日本音楽コンクールピアノ部門第1位、併せて野村賞、井口賞、河合賞受賞。
これまでに、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団、室内楽では、NHK交響楽団主席奏者と共演。各地でソロリサイタルを開催の他、室内楽などの演奏活動も積極的に行っている。
2011年度大幸財団丹羽奨励生。2012年度よりヤマハ音楽振興会音楽奨学支援生。
これまでに、石川清美、山田敏裕、本田聖嗣、後藤康孝、高石香の各氏に師事。現在、横山幸雄、青柳晋の各氏に師事。
愛知県立旭丘高等学校を卒業後、現在、東京藝術大学音楽学部2年在学中。