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シンクロ少女 #12『ファニー・ガール』

嘘の無いセリフの応酬が、人の欲の奥深くを泥臭くこじあけていく。
笑顔の底の、その浮ききった歯が奏でる優しげな言葉に飽きたら。シンクロ少女。

『未亡人の一年』より
『未亡人の一年』より

名嘉友美
名嘉友美

本公演は終了しました

2013年10月4日(金)〜14日(月・祝) 全15公演

【全席自由】
〈日時指定〉
[会員]前売2,500円・当日2,700円 [一般]前売2,800円・当日3,000円
学生2,300円(前売・当日とも) 高校生以下1,000円(前売・当日とも)
*早期観劇割引・平日マチネ割引 上記料金から、会員・一般は300円引き
【作・演出】 名嘉友美
【出 演】 泉政宏 横手慎太郎 中田麦平 名嘉友美(以上、シンクロ少女)
浅野千鶴(味わい堂々) 満間昴平(犬と串) 坊薗初菜 墨井鯨子 用松亮
あやか 原西忠佑 太田彩佳 赤澤涼太 吉岡そんれい


☆・・・早期観劇割引公演 ★・・・平日マチネ割引公演

選択、についてのお話です。
何かを選び取って、何かを捨て去って、そうして毎日過ごしているわけだけど、生きるというのは結構しんどいものだから、油断していると突然重大な選択を迫られたりします。
何を選びたいのか、どちらを選ぶべきなのか。
...さて、どうしよう。
選べない、と思う選択に出会ったとき、今まで見えていた景色がガラリ!と変わっていくのがわかる。
悲運に見舞われた男と女が、あらゆる選択をすることによって、転落したり、這い上がったりする愛の物語です。

【シンクロ少女プロフィール】

2004年に活動を開始。以後、名嘉友美が全作品の作・演出を務める。
「後悔」や「教育」「性」など、身の回りの普遍的なテーマを中心に置きながら、
男と女の物語をシンプルな台詞でユーモラスに描き出す。愛の劇団。

劇団WEB    http://syncrojesse.web.fc2.com/
劇団Twetter  @syncrojesse
劇団facebook www.facebook.com/syncrojesse

【名嘉友美プロフィール】

シンクロ少女主宰 1983年 千葉県出身。日本映画学校在学中にシンクロ少女を旗揚げ。
以後、全ての作品で作・演出を務める。

【今回の公演に寄せての、名嘉さんからのメッセージ】

こんなに大きな劇場で、こんなにたくさんの人に協力してもらってお芝居を作るのは初めてです。緊張。シンクロ少女は自称「愛の劇団」なので、今回も愛についての物語になると思います。三鷹でしかできない作品を目指してがんばります。ぜひ劇場でご覧下さい。


Interview シンクロ少女 名嘉友美さん インタビュー

1)今回の舞台、どんな構想を抱いていらっしゃいますか?

基本的には物語にしか興味がないので、観ている人の心を揺さぶることができるような物語をやりたいと思っています。芝居を観て、泣いたり、笑ったり、芝居の世界に入って楽しむこと。結局それが私の一番やりたいことです。今回はテーマが「選択」なので、登場人物たちが、いろいろな選択を迫られて、それを前にどんな風に悩んで、どんな風に前を向いていくか、みたいなことがやれたらいいな、と思います。あと、タイトルが「ファニー・ガール」なので、この物語は実は割と悲劇なんじゃないかと予想しています。まだわかりませんけど。

2)三鷹のホールで公演していただくのは初めてとなりますが、どんなイメージをお持ちですか?
  そしてどんな風に使ってみたいなと思っていらっしゃいますか?

持ち味の違う様々なタイプの劇団のお芝居を上演している、おもしろくて駅から遠い劇場(笑)・・・というイメージでしょうか。
あとやっぱり大きい!
うちは小さいところでばかりやっていたので、単純に「でかいなあ!」と思います。
シンクロ少女はいつも簡素なセットで舞台を作っているのですが、今回はそれも踏まえつつ、三鷹ならではのおもしろい工夫ができたらいいと思います。

3)初めて演劇に触れた体験はいつで、どんな体験でしたか?

小学校2,3年生のときに父親に連れて行ってもらったミュージカル「オズの魔法使い」が最初です。次の日には児童劇団に入りたいと親にせがんだ記憶があるので相当面白かったんだと思います。

4)初めて脚本を書かれたのは(初めて演出をされたのは)いつですか?
  その時はどんな作品を作られたか覚えていらっしゃいますか?

最初から最後までちゃんと脚本を書いたのは、専門学校に入ってからだと思います。課題があって、原稿用紙10枚分くらいでしょうか。18歳のときです。初めて書いて演出もしたのはシンクロ少女の旗揚げ公演のときなので20歳のときです。記憶を失っても同じ人を好きになるか・・・みたいな話だったと思いますが、恥ずかしくて絶対読み返せないです。

5)この公演を観て、演劇の世界を志したというような公演はございますか?

もともとは映画が好きで、とにかく何でもいいから映画の世界に入りたいと小さい頃からずっと思っていたのですが、それが揺らいだのは、中学3年生の時に友達とスズナリで見た絶対王様という劇団の芝居です。演劇ってこんなにおもしろいのかと衝撃を受けました。偉そうですが「私にもできるんじゃないか」と思ったんですね。もう15年くらい前のことなのでうまく言えないんですけど・・・。

6)映画や小説など数多くある芸術のジャンルの中で、演劇の持つ魅力とはなんでしょうか?

私の中で演劇はとてもシンプルなもので、それが私にとっての魅力でもあります。いろんな人が言ってますけど、生ものだし、映画のように全く同じものはできない、というのももちろん魅力です。昔はできるだけ同じものをやらなくては、と、思っていたのですが、今は同じものをやっちゃいけないんじゃないかと思ってしまうこともあります。うまく言えないのですが。お客さんは、舞台上のどこを見ても自由っていうのも、私は好きです。別に動いたりしゃべったりしてる人をずっと追ってなければいけないわけじゃないので。だから私は舞台上に人がいっぱいいる状態が大好きなんです。お客さんが見ているものは、同じようでいて、実は微妙に違うので、感じ方も、演劇が一番幅があると思います。

7)舞台を作るうえで、大変なこと、嬉しいこと、いろいろあると思いますが、
  どういう点が一番大変で、どういう時に一番喜びを感じますか?

自分の頭の中でだって不完全なものを、文字にするのも大変だし、それを役者に伝えること、スタッフに伝えること、イメージの共有がやはり大変なことだと思います。が、共有できないからいろいろ発見もあって、思いもしなかった方向に進んでいくのは本当に面白いです。自分の発想や物語は大事にする・・・けれども決して大事にはし過ぎない、ぐらいに思ってないと、演劇はうまくいかないなと思ってやってます。あと、自分がうんうん唸って書いた台詞を役者が一生懸命覚えてくれるのを見るのは、いつでもじーんとしてしまいます。「ありがとう!!」と叫びたくなりますね。

8)作品を作る上で、どのようなときに、ストーリーやアイデアの発想が浮かんできますか?

いつも突然思いつきでバッ!と、絵が浮かんでくる感じです。一生懸命考えたものより、突然バッ!の方がおもしろいことが多いので、そういうものは多少自信がなくても、大事にしています。あとは映画を見ていろいろアイデアが浮かぶこともあります。日本映画はほとんど見ないので、ハリウッド映画を見てインスピレーションを受けることが多いです。

9)それでは最後に、今回の公演に寄せる、お客様へのメッセージをお願いします。

シンクロ少女は、夢や希望を与えるような芝居はやってないのですが、生きていく上で何かしらの支えになるような演劇を作ることを目指している劇団です。骨太でパワフルな愛の物語をぜひご覧下さい。よろしくお願いします。

三鷹市芸術文化センター
星のホール

〒181-0012
東京都三鷹市上連雀6-12-14
0422-47-5122 (チケットカウンター)
0422-47-9100 (施設受付・事務局)
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