伊武雅刀
横山幸雄 ©Masafumi Nakayama
[完売御礼]
2013年 6月22日(土) 17:00開演
【全席指定】 | 会員2,700円 一般3,000円 高校生以下1,000円 |
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500円、対象:1歳~未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで) *未就学児は入場できません。 |
【出 演】 | |
【ピアノ演奏】 | 横山幸雄 |
【朗読作品】 | 「黄金風景」(昭和14年) 「律子と貞子」(昭和17年) 休憩 「 |
今なお世代を越えて読み継がれている太宰治は、昭和14年9月に三鷹市(当時は三鷹村)下連雀に居を構え、戦時中の疎開時代を除き、昭和23年にこの世を去るまで、この地で暮らしました。太宰の眠る禅林寺は、芸術文化センターのすぐそばにあり、毎年6月19日の「桜桃忌」には、たくさんの太宰ファンが訪れています。 桜桃忌の季節に合わせて始めた「太宰を聴く」も13回目を迎えました。
本年、朗読をお願いいたしますのは、映画にTVにと幅広い活躍をされている人気俳優、伊武雅刀さん。そして、朗読を彩るピアノ演奏に、風のホールでのピアノ・リサイタル・シリーズVoyageでおなじみの、三鷹出身のピアニスト横山幸雄さんをお迎えしました。ご期待ください。
*朗読会の冒頭、数分間程度、三鷹市長挨拶、及び三鷹市と筑摩書房の共同主催による第29回太宰治賞の受賞者のご紹介が予定されています。
【伊武雅刀 IBU MASATOH プロフィール】
1949年 東京生まれ。重厚感に満ちた威厳のある紳士役から、腹黒さと狡猾さを幾重にも身に纏ったが如き癖のある役どころまで、シリアスな作品においてもコミカルな作品においても、圧倒的な存在感をみせる。俳優としての仕事の傍ら、桑原茂一プロデュースによるラジオ番組『スネークマンショー』で、小林克也とパーソナリティを務め、そのパフォーマンスはサブカルチャーシーンに多くの影響を与えたほか、1983年にリリースしたCD『子供達を責めないで』は、その卓越したセンスで大きな反響を呼ぶなど、活躍の幅は驚くほど広い。数多くの映画・TVへの出演のほか、ドキュメンタリー番組やCMのナレーションも手掛けており、最新作は映画『藁の楯』『奇跡のリンゴ』『二流小説家-シリアリスト-』『終戦のエンペラー』『利休にたずねよ』ナレーション『空から日本を見てみよう+(プラス)』など。
☞オフィシャルサイト http://www.ibu-masatoh.com
【横山幸雄 Yukio Yokoyama, piano プロフィール】
日本を代表する若き巨匠。生誕200年のショパンイヤーに全国各地でショパン演奏を積極的に展開し、その功績に対し、ポーランド政府より「ショパン・パスポート」が授与された。デビュー20周年を迎えた2011年には、5月3日に東京でショパン・ピアノ・ソロ全212曲、18時間におよぶ全曲暗譜によるコンサートを行い、自らが持つギネス世界記録を更新し、大きな話題となる。
1989年ブゾーニとロン=ティボー国際コンクールに上位入賞。90年パリ国立高等音楽院卒業。同年ショパン国際コンクールにおいて歴代の日本人として最年少での入賞という快挙以来、人気実力ともに常に音楽界をリードするトップアーティストとして活躍。東京FM「横山幸雄のピアノでめぐり逢い」のパーソナリティを務め、東京と京都にレストランをオープンし音楽と旬の食をプロデュースするなど、活躍は多岐にわたる。
上野学園大学教授、エリザベト音楽大学客員教授。三鷹市芸術文化センターでは、横山幸雄氏自身のプロデュースによる“Voyage”のシリーズ(2015年完結予定の全12回に及ぶ公演で、ショパンを基点として後期ロマン派、近・現代までの幅広い作曲家の作品が紹介される長大なシリーズ)に取り組んでいる。最新CDは、上野学園石橋メモリアルホールとキングレコードの共同事業「横山幸雄プレイエルによるショパン・ピアノ独奏曲全曲集」(全12タイトル)。
☞オフィシャルサイト http://yokoyamayukio.net
≪朗読作品紹介≫
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実家を追われ、文筆の志半ばで船橋の小さな家に住み始めたとある作家が、ふとしたきっかけで、幼い頃に生家にいた女中の訪問を受ける。昔辛く当たった覚えしかない彼は狼狽し、逃げるように家を飛び出すが……。その女中が口にする言葉に心洗われる、希望に満ちた、初期の傑作。
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新約聖書のマルタとマリアの物語(ルカ伝十章三八以下)を下敷きに、山梨県の下吉田町を舞台に、性格のまるで違う姉妹のどちらを嫁にするか迷う青年にアドバイスを贈った男が、やがてその青年の選択に憤るまでを軽妙なタッチで描いたユーモラスな佳作。 あなたなら(あなたが男性なら)「如何に思うや」。
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今宵もツケの利く飲み屋に繰り出す主人公。しかしその店の唯一の欠点は“朗らかなるものの、やたらと人の話に首を突っ込みたがり”陰で『眉山』と呼ばれる、無知でずうずうしい女中がいることだったが……。読み終わった後、読者の哀切を誘わずにはいられない、太宰後期の珠玉の名品である。