太宰治文学サロン企画展示
「太宰治と井伏鱒二」
井伏鱒二 写真提供:ふくやま文学館
2012年 2月7日(火)〜6月10日(日) 10:00〜17:30
【会 場】 | 太宰治文学サロン 〒181-0013 三鷹市下連雀3-16-14 グランジャルダン三鷹1F |
【入館料】 | 無料 |
【休館日】 | 月曜日(月曜が休日の場合は開館し、休日を除く翌日・翌々日が休館) |
太宰治は青森中学在学中に井伏鱒二の「幽閉」を読み「埋もれたる無名不遇の天才を発見した」と感銘を受け、上京後の昭和5(1930)年に初めて対面し、以後師事します。その後、太宰は中央線沿線の井伏宅の近くに移り住み、阿佐ヶ谷会のメンバーとなり文士らと交流を育みます。太宰の才能を誰よりも早く予見した井伏は、作家活動のみならず私生活の面でも全面的に太宰を援護しました。太宰との様々な思い出は井伏ならではの暢達した文体で『荻窪風土記』や『太宰治』に綴られています。
今回の企画展では井伏と太宰の長きにわたる交友から、師弟を超えた関係性に迫ります。二人の共著「洋之助の気焔」の初出雑誌をはじめ、井伏の著した『太宰治』『荻窪風土記』の初版本を展示しています。また、戦後に時代の最先端に押し出され多忙を極めた太宰が自ら引き受けた『井伏鱒二選集』第一巻後記の複製原稿や、三鷹市立図書館所蔵の太宰の初版本や初出雑誌などをご覧いただけます。