太宰治文学サロン企画展示
三鷹時代の短篇傑作「ヴィヨンの妻」
2011年 9月13日(火)~2012年 2月5日(日)
【開館時間】 | 10:00~17:30 |
【会 場】 | 太宰治文学サロン 〒181-0013 三鷹市下連雀3-16-14 グランジャルダン三鷹1F |
【入館料】 | 無料 |
【休館日】 | 月曜日 *月曜が休日の場合は開館し、休日を除く翌日・翌々日が休館、年末年始 12/29(木)~1/4(水) |
太宰治が疎開先から三鷹の家に戻ったのは、1946(昭和21)年11月14日。それから亡くなるまでの約1年半の間に「父」「母」「おさん」「櫻桃」「家庭の幸福」など、家庭を主題にした作品を多く執筆しています。なかでも「ヴィヨンの妻」は1947(昭和22)年1月15日、太宰の戦後初めての仕事場である中鉢運作宅で脱稿、同年3月に「展望」で発表され、太宰晩年の傑作と称賛されました。作中には主人公の「私」が幼い息子を連れ吉祥寺から中野の椿屋に向かう途中に井の頭公園を散歩する光景が描かれており、今回山梨県立文学館の協力により制作した冒頭部分と併せて4枚の原稿、その他初出雑誌、初版本、交友のあった作家が「ヴィヨンの妻」について述べた評論、映画のチラシなどを展示しています。さらに、同時期に太宰が著した「おさん」「櫻桃」の原稿なども公開しています。太宰の筆跡や文章へのこだわりをお楽しみください。