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小松亮太 キッズ・コンサート ♪はじめてのタンゴ♪

おしゃれでかっこいい! 大人だけではもったいない! 聴いて、見て、家族で楽しむタンゴ

小松亮太 キッズ・コンサート

[チケット発売日] 会員4/21(木) 一般4/28(木)

2011年 8月6日(土) 14:00開演

【全席指定】 会員=2,700円 一般=3,000円
中学・高校生=2,000円 3歳〜小学生=1,500円
託児サービス 500円、対象:1歳~未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで)
*お子さまも、ひとり1枚チケットが必要です。
*危険防止のため未就学のお子さまは、2階客席最前列はご遠慮ください。
*休憩なし、約1時間のコンサートです。
【曲 目】 ピアソラ 鮫、リベルタンゴ
ロドリゲス ラ・クンパルシータ ほか
【サイト情報】 小松亮太ウェブサイト http://www.ryotakomatsu.com

今年、風のホールではタンゴの鬼才ピアソラ生誕90年を記念してタンゴを特集しています。5月の"大人向け"コンサートに続く第2弾は、夏休みに家族で楽しめるファミリーコンサート! 3人の子供たちの父親である小松亮太が「ぜひやってみたかった」という、自身でプロデュースする親子向け公演です。

タンゴってどんな音楽? という皆さまの疑問に、小松亮太がお答えします。バンドネオンという楽器についての説明や、演奏する手元をスクリーンで大きく映し出したりする演出もあり、大人も子どもも目が釘付けになること間違いなしです。この夏、ワクワクゾクゾクするかっこいいタンゴの音楽を、体いっぱいに感じてみませんか?

どんな楽器で演奏するの?

ドイツ生まれのバンドネオン、クラシックやジャズなどでおなじみのヴァイオリン、ピアノ、コントラバスなど様々な楽器で演奏される多国籍な音楽。大人だけで楽しむのはもったいない!

タンゴは世界無形文化遺産。

タンゴは19世紀後半に南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスとウルグアイの首都モンテビデオを中心に生まれたと言われており、2009年ユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。両国が共有しアフリカ文化の影響を受ける貴重な文化として、タンゴの音楽とダンスは今、世界的に脚光を浴びています。

小松亮太氏さんからのメッセージ

「タンゴは大人の音楽」などともっともらしく言われるけれど、本当でしょうか?
3人の子供を育て、幼稚園で何度もライヴを開いた僕は、リベルタンゴやラ・クンパルシータが子供たちをノリにノらせる力を持っていることを身に染みて知っています。もちろんその子供たち以上にママたちがノリにノって喜んでいることも・・・。
「子供を揺さぶるタンゴ」を世界で最もよく知るバンドネオン奏者である、わたくし小松亮太にしか実現し得ない「キッズのためのタンゴ・ライヴ」がここ、三鷹・風のホールで開催です!

小松亮太
■リクエスト募集!

みなさまが小松亮太さんと仲間の音楽家のみなさんにぜひ演奏してほしい!という
タンゴの曲のリクエストを募集しています。

◇リクエストメール専用アドレス: komatsukids@mitaka.jpn.org

◇応募締切日:2011年6月30日(木)

◇リクエストメールにお書きいただく項目
(1)曲名
(1曲/タンゴの曲に限ります。曲名がおわかりにならない場合は、映画・ドラマの作品名など、手掛かりになるキーワードをお書き添えください)
(2)選曲の理由
(3)小松亮太さんへのメッセージ
*さしつかえなければ、性別・年代(例:7歳、10代、60代・・・といった書き方でかまいません)をお書きください。
このコンサートを含めて今後の企画の参考にさせていただきます。

みなさまのリクエストをお待ちしております!

Interview 小松亮太インタビュー

風のホールでは今年、タンゴの鬼才アストル・ピアソラの生誕90周年を記念して、バンドネオンの世界的奏者、
小松亮太さんのスペシャル公演を開催します。
第1弾となる5月の公演を前に、お話を伺いました。

──バンド名の「ラスト・タンゴ・センセーションズ」に込められた意味とは?

小松亮太ピアソラという人はタンゴの本場アルゼンチンで1960年代に「タンゴの革命を起こした」と言われている伝説の人物で、数多くの名曲を残しました。タンゴという音楽には120年くらいの歴史があって、彼が亡くなってからは約10年が経つ訳ですが、そろそろタンゴの次のステップを考えなくてはならない時期にきていると思います。そういう意味では僕にとっても、一つの締めくくりとなる重要なコンサートだと感じているので、自分の気持ちも、かなり厳しい状態で臨もうと思っています。

──この公演をきっかけとして、小松さんご自身も更に次のステップへ向かおうとしているんですね。聴きどころを教えてください。

リベルタンゴのような有名な曲だけでないピアソラの名曲や、伝統的なタンゴの名曲の数々を「こんないい曲があったんだ!」と思っていただけるように、僕もはじけていこうかなと思っています!

マリンバ奏者のSINSKEさんがゲストの『ビブラフォニシモ』という曲は、ピアソラがそれまでタンゴでは使われたことがなかったビブラフォン*を初めてフィーチャーし、ビブラフォンの世界的奏者ゲイリー・バートンとセッションしたまさに革命的な曲です。1960年に彼らによって演奏されて以来、これまでにこの曲を演奏したことがあるのは、なんと僕たちだけなんです! 非常に難しい曲でビブラフォンが暴れまくります!

──公演が楽しみですね! 一方、8月のキッズ・コンサートはどのような内容になるのでしょうか?

僕には小学生の3人の子どもがいるんですが、子どもが通っていた幼稚園の体育館で演奏したりしてきたので、彼らがどんな曲が好きなのかはリサーチ済みです(笑)。子どもを送っていくと園児たちに「あの曲よかったよ!」と言われたりして。園児たちにはアニメの曲などよりもむしろ、タンゴの有名な『リベルタンゴ』や『ラ・クンパルシータ』といった曲が喜ばれるんです。

また、そういう場では子どもたちはもちろんですが、それ以上にお父さんやお母さん達が喜んでくださるんです。小さい子がいると普段なかなかコンサートにも行けず、家でゆっくりCDを聴くのもままならないんですよね。だから今回は大人の方が気軽に、周囲に気兼ねすることなく楽しめるコンサートにしたいです。

──楽しい「しかけ」もあるとか…?

この公演でぜひ聴きたい!というタンゴの曲を事前にリクエストしてもらって、その中から演奏してみたり、楽器を演奏している手元をスクリーンに映して、楽器を間近に見てもらえるような工夫も予定しています。

──バンドネオンという楽器について教えてください。

バンドネオンボタンばっかりのアコーディオンだ!という人がいますが、それは間違いです。まず形ですがアコーディオンは長方形で、バンドネオンは正方形なんです。ボタンの並びもアコーディオンの鍵盤のようにドレミ… と規則的でなく、ちょうどパソコンのキーボードがABC… と順番に並んでいないようにバラバラです。しかも同じボタンを押しても蛇腹を伸ばす時と縮めた時で、出る音程が違うという… 。

──ものすごく難しそうですね…。バンドネオンを始めたきっかけは?

元々両親がタンゴの演奏家でして、僕が14歳の1987年当時、日本でバンドネオンを演奏する人がものすごく少なくなってしまって、これではいけないと、あるアコーディオン奏者の方にバンドネオンをやってみないかと声をかけたんです。それで、バンドネオンを購入したまでは良かったのですが、その方が試しに弾いてみたところ・・・。約3分で「すみません、やっぱり無理です」と(笑)。家に残されたバンドネオンを面白そうだと思って弾き始めたのがきっかけですが、弾き方を教えてくれる人もいなくて、教則本もない状態でしたので、すごく苦労しました。

──独学での練習はどのように?

小松亮太まずは一つずつボタンを押して、一番低い音はどれかを探しました。「ド」が見つかって、それじゃあ、次に高い「ドのシャープ」はどれかな… と探したんですが、どれも出ない。そうこうしているうちに、蛇腹を伸ばした時にその音がでることを発見しました。そうやってちょっとずつ試しながら、自分で運指表を作ってしまいました。

──それは驚きですね! どんな点が魅力でしょうか?

一番の魅力は、先生がいなかったことですね(笑)。ピアノを習っていた時はメソッドが苦手だったので、自分で自由にやれるところが気に入りました。でも、すぐに演奏上の壁にぶつかり苦しみましたね。どうしたかというとアルゼンチンからコンサートで来日しているアーティストが宿泊しているホテルに行って、コツを教えてもらったんです。16歳の子がバンドネオンを演奏すると聞くと喜んで、初対面にもかかわらず、親切にしていただいて色々教えてくれました。

──いよいよ公演も近くなってきましたが、最後にお客さまへ一言お願いします。

5月の公演ではタンゴの入口からマニアな部分まで、世にも難しいプログラムで弾きますので、力のこもった充実の2時間をお届けしたいと思います!皆さまぜひ、お越しください!

*ビブラフォン:鉄琴の一種の打楽器。鍵番部の下に共鳴管が付いていて、中のファンがモーターで回転し、ビブラートをかけることができる。

(2011年3月28日三鷹市芸術文化センターにてインタビュー)

三鷹市芸術文化センター
風のホール

〒181-0012
東京都三鷹市上連雀6-12-14
0422-47-5122 (チケットカウンター)
0422-47-9100 (施設受付・事務局)
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