日本映画史が記憶する女優の中の女優。田中絹代。抑えた演技も、感情をほとばしらせる演技も、すべて一点の澱みなし。その色褪せることのない圧倒的な存在感を、今こそ、スクリーンで。
[チケット発売日] 会員4/14(木) 一般4/15(金)
田中絹代『愛染かつら』『西鶴一代女』
2011年 5月28日(土) 昼の部11:00/夜の部16:00開演
【全席指定】 | 各回 会員=900円 一般=1,000円 学生=800円 各回2本立/昼夜入替制/途中休憩あり |
*未就学児は入場できません。 | |
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田中絹代
1909年山口県下関生まれ。野村芳亭監督の『元禄女』でデビュー。出演映画において世界三大映画祭(カンヌ・ヴェネツィア・ベルリン)の全てを受賞し、三冠を達成。1977年死去。
【各回2本立て】
『愛染かつら』(1938年 / 89分 / 白黒 / 松竹)
©1938松竹株式会社
【監 督】 | 野村浩将 |
【原 作】 | 川口松太郎 |
【出 演】 | 田中絹代、上原謙、桑野通子 ほか |
愛染かつらの樹の下で愛を誓い合うと、いつか必ず結ばれるという…。境遇の違いに悩みつつも、惹かれあっていく若き二人を田中絹代と上原謙が好演し、空前の大ヒットを記録した伝説とも言えるメロドラマの金字塔。主題歌「旅の夜風」も大流行した。
『西鶴一代女』(1952年 / 137分 / 白黒 / 東宝)
©東宝
【監 督】 | 溝口健二 |
【原 作】 | 井原西鶴 |
【出 演】 | 田中絹代、山根寿子、三船敏郎 ほか |
13歳の少女から50歳を過ぎて娼婦に身を落とすまでの波乱に満ちた女の一生を、田中絹代が一世一代の演技で見事に演じぬく。悲劇的でありながら、独特のユーモアを湛えた巨匠溝口健二の代表作であり、ヴェネツィア国際映画祭で国際賞を受賞した。