一人の女に翻弄される三人の男たち。男の嫉妬が招いた、ある悲劇的な物語──。
[チケット発売日] 会員1/27(木) 一般2/3(木)
2011年 5月22日(日) 15:00開演
【全席指定】 | 会員=3,500円 一般=4,000円 学生=2,000円 |
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500円、対象:1歳~未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで) *未就学児は入場できません。 |
【曲 目】 | グリンカ/歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲 ビゼー/歌劇『カルメン』第3幕への間奏曲 ウェーバー/歌劇『魔弾の射手』序曲 ヴェルディ/歌劇『運命の力』序曲 レオンカヴァッロ/歌劇『道化師』 |
【出 演】 | 沼尻竜典(指揮・音楽監督) トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ(管弦楽) 合唱:栗友会合唱団 児童合唱:小田原少年少女合唱隊(ウェブサイト) |
【キャスト】 | カニオ:水口 聡(テノール)*特別出演 ネッダ:北原瑠美(ソプラノ) トニオ:牧野正人(バリトン)*特別出演 ペッペ:渡邉公威(テノール) シルヴィオ:大山大輔(バリトン) |
* | 三鷹市芸術文化センター/横浜みなとみらいホール連携事業 |
南イタリアの小さな村で実際に起こった事件を題材にしたとも言われているヴェリズモ・オペラ(※1)の傑作を、日本オペラ界を牽引する実力派歌手と指名オーディションで選ばれた歌手でお贈りします。
※1)ヴェリズモ・オペラ:ヴェリズモは19世紀末のイタリアにおこった、空想の世界ではなく現実社会に実在する真実にこそ本質があるという考えに基づいた文学の動きの一つ。オペラの世界では、マスカーニの『カヴァレリア・ルスティカーナ』が代表的な例となっています。
水口聡 ©三浦興一
北原瑠美
牧野正人
渡邉公威
大山大輔 ©篠原栄治
【あらすじ】
舞台は1860年代後半の南イタリア・カラブリア州モンタルト。聖母被昇天の祝日に旅芝居の一座が村はずれにやって来ました。座長のカニオが村人達に芝居の宣伝をします。一座の看板女優はカニオの妻ネッダ。 年若い彼女は、嫉妬深い夫の束縛から逃れて自由に生きる事を望んでいました。ネッダに片思いする座員のトニオは彼女に振られた仕返しに、ネッダと村の若者シルヴィオの密会の現場を座長に知らせに行きます。 駆け落ちの相談をしている二人の前にカニオが現れて...。激しい嫉妬と絶望感を押し殺して舞台に上がったカニオは、妻を寝取られた道化師の役を演じていくうちに現実と芝居の世界の区別が解らなくなり、そして悲劇が幕を開けます。
【沼尻竜典さんの小学校訪問授業レポート】
2月4日、沼尻さんが三鷹市立第五小学校を訪問しました。沼尻さんは市立高山小学校、同第三中学校の出身です。この2校と第五小学校から成る三鷹の森学園の学園歌「あすのつばさ」を沼尻さんが作曲したことがきっかけとなり、平成21年から特別授業を行っています。
この日体育館に集まったのは5・6年生の子供たち。そこに沼尻さんが登場し、自らの小学校・中学校時代の思い出や指揮者という職業についてお話ししました。子供たちはユーモアたっぷりのお話にすっかり引き込まれた様子で、オペラ『カルメン』の序曲に合わせて指揮者を体験するコーナーは大いに盛り上がり、質問コーナーではたくさんの手が挙がりました。最後に行われた学園歌の指導では、良い発声の仕方と歌詞を理解し、イメージを膨らませて歌うことの大切さを沼尻さんがお話しすると、子供たちの歌声はよりいっそう明るく元気になりました。
あっという間の45分間。この日、沼尻さんと出会った子供たちの中から未来の音楽家が生まれるかもしれません。そうでなくても、音楽が好きという心が芽生えたらどんなに素敵なことだろう、そう思いつつ沼尻さんと学校を後にしました。