[チケット発売日] 会員10/29(金) 一般11/5(金)
2011年 3月6日(日) 15:00開演
【全席指定】 | 会員3,150円 一般3,500円 高校生2,000円 中学生以下(4歳以上)1,500円 |
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500円、対象:1歳~未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで) *未就学児は入場できません。 *4歳以上入場可。 |
【出 演】 | 栗コーダーカルテット 栗原正己(リコーダー、ピアニカ ほか) 川口義之(リコーダー、サックス ほか) 近藤研二(リコーダー、ギター ほか) 関島岳郎(リコーダー、テューバ ほか) |
【曲 目】 | ピタゴラスイッチ オープニングテーマ ペジエ つみきのいえ メインタイトル 〜guitar version〜 アパオの海外出張 ボンネットバス ほか *曲目は変更になる場合があります。 |
【サイト情報】 | ウェブサイト http://www.kuricorder.com/ |
ほのぼのとしたお茶の間的温かさと ユーモアたっぷりの音楽が心をくすぐる
様々なアーティストとのコラボレーションをはじめ100本以上のCM曲、NHK教育テレビ「ピタゴラスイッチ」のテーマ曲や、2005年夏にカバーした「帝国のマーチ」(映画『スター・ウォーズ』ダースベーダーのテーマ)の大ヒットなど八面六臂の活躍をみせる4人組、栗コーダーカルテットが風のホールに登場します。
それぞれに作編曲家、演奏家の顔を持つ4人が17年前にリコーダーを携えて結成。以後ウクレレやリコーダーなど様々な楽器を使ってオリジナル曲やカバー曲を発表していますが、彼ら超個性派集団の独創的な音楽は、そのどこか懐かしい響きから「和み系」「脱力系」などと言われ、子どもから大人まで大人気!
そんな親しみやすさと同時に、実はひっそり(!?)革新的なことに果敢にチャレンジし続けているのも、栗コーダーのユニークなところです。「あ、聴いたことがある!」「いい曲だね」愉快な音楽が満載の栗コーダーワールドへ、ご家族、お友達と遊びにいらしてください!
Interview 栗コーダーカルテット
川口義之さん・関島岳郎さん
NHK教育テレビ「ピタゴラスイッチ」のテーマ曲をはじめ、ほのぼのとしたユーモアたっぷりの音楽で大人気の栗コーダーカルテット。今回はメンバーの中から、川口義之さんと関島岳郎さんにお話を伺いました。

左:川口さん。タンバリンのような楽器は、
ケルト音楽で使われるバウロンという太鼓です。
右:関島さん。手にしている長い楽器は、
グレートバスリコーダーです。
包まれるようなあたたかな音がします。
実際に聴いてみたい方はぜひ、コンサートへ!──栗コーダーカルテット結成のきっかけを教えてください。
川口:17年前、近藤が当時組んでいたロックバンドに、たまたまほかの3人が参加した時、とある曲で「笛で伴奏をやってみよう」という事で、やってみたら…これがすごくおもしろくて。で、その時なんとなく笛ブームがメンバーそれぞれに訪れて、栗原に至っては習いにいっちゃったりして… その勢いでライブもやろう!という事になり… 現在まで続いています。
関島:気楽に始めたんでね、それが良いんだと思います。メンバーそれぞれに作曲や編曲、プロデューサーやスタジオミュージシャンといった様々な活動を行っていたんですが、みんなもともと、笛は好きだったんですね。
──笛の他にも沢山の種類の楽器を自由自在に使いこなし、あらゆるジャンルの曲を「栗コーダー色」に編曲されていますが、どんな点に気をつかって楽器の編成を決めるのですか?
関島:曲を作るときはですね、自然体であんまり頑張りすぎない感じで…(笑)。
栗コーダーの場合は、それぞれのメンバーが色々な楽器を使い、また同じ楽器でも演奏する人によってまるで違う感じになるので、絵の具の色がいっぱいあるみたいに、音色のパレットがあって、それを曲に応じてうまーくチョイスしてまとめていくという作業になります。
川口:そうですね。僕たちにはそれぞれ得意な楽器があって、僕はもともとサックスが本職なんですけど、クラリネットとか、フルートなんかは実は苦手で… でも使い様によっては、逆にそれが良い雰囲気を醸し出すんですよ。また、ギターやウクレレが専門のメンバーはいるんですけど、逆にこの曲は僕の“あやうい”ウクレレでやってみよう。とかいって、それがまた良いムードが出たりするんです。
──2005年に関島さん編曲の「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」が大ヒットを記録しましたが、原曲が持つ恐ろしい感じとは正反対の、聴いた瞬間に誰もが思わず笑ってしまうような曲に仕上げられたのはなぜでしょうか?
関島:あの曲は自分で選んだのではなく、映画『スター・ウォーズ』の曲をカヴァーするアルバムに参加した時に頼まれて編曲しました。その時も、自分たちでいつも使っている楽器を使って、普通にやったら…ああなりました(笑)。
川口:そうなんです。同じアルバムに収録された他の3曲が、どれも非常に気合いの入ったアレンジがされていて、録音も非常に丁寧に作り込まれた作品だったので、逆に1曲くらい別の方向にいって、気楽に「せーの!」で一発録り、のような曲があってもいいかなと思いました。
関島:アレンジのやり方って色々ありまして、元の曲があってそこになるべく似せようっていう時と、逆にかけ離れていってその落差が面白いっていう時があると思うんですけど、そのときは後の方のケースだったんですね。どんな時でも原曲に対して尊敬の念を持ちつつ、どっちの方向に行くかという事を状況に応じて選んでいます。
──自分たちで編曲する曲を選ぶ際のポイントは?
関島:自分たちのアルバムに入れる曲だったら、まずその曲のことを愛していないとね!
川口:そうそう! たとえ依頼された曲であっても、その曲のどの部分に自分たちが共感できるかをみんなで話し合って考え、良い部分をより強調していって、聴く人にも共感してもらいたいなっていう事を考えています。
──リコーダーの魅力とは?
関島:誰でも音が出せる楽器で、管楽器独特の「吹いてる!」っていう満足感も得られます。それにこんなに単純な構造なのに吹く人の個性が出るから、表現することを味わえるんです。おまけに軽くて持ち運びにも便利で、値段も安いしお手軽で、すごくいい楽器だなと思います!(笑) 初めて4人でリコーダーを合わせたときすごく楽しかった気持ちが今まで続いている原動力になっていると思いますね。
川口:みんなで歌でコーラスしてみようと言っても、音程を正しく歌う事ってなかなか難しいですよね。ところが笛だと、「音楽でハモるって楽しいな!」ということがわりと簡単に味わえる。本当に素晴らしい楽器だと思います。
──今回のファミリーコンサートはどのような内容ですか?
川口:ファミリーコンサートといっても、子ども向けに特化した内容ではなくて、大人の方が聴いても、もちろん面白いと感じていただけると思います。親子3代で楽しんでくださる方もいらっしゃいますよ。
関島:今、テレビやCDで僕らの音楽を聴いていただくことはできますが、実際に演奏しているところを観てもらうことで「この音は、あの楽器で演奏していたんだ!」と新たな発見をしてもらいたいですね。また演奏だけではなく、僕たちの会話や立ち居振る舞いといった、ライブならではの空気も楽しんで欲しいと思います。
川口:僕らのコンサートを聴いた方から「また楽器をやってみたくなりました」という声をよくいただくんです。僕たちのコンサートを観ると「ああ、楽器ってそんなに難しいものじゃないんだな。」と感じるらしくて…。「押し入れにあった小学校のときのリコーダーを引っ張り出してみました。」なんて方もいらっしゃいますし、音楽をもっと身近に、楽しんでいただきたいですね。