本公演は終了しました
2011年 2月 4日(金)〜13日(日) 全12公演
【全席自由】 | 会員 前売2,200円・当日2,500円 一般 前売2,500円・当日2,800円 高校生以下1,000円(前売・当日とも) |
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500円、対象:1歳~未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで) *未就学児は入場できません。 *2/5(土) 15:00・19:00のみ実施 |
【作・演出】 | 前田司郎 |
【出 演】 | 石澤彩美、大山雄史、木引優子(青年団)、後藤飛鳥、墨井鯨子(乞局) 西田麻耶、布川雄治、前田司郎、宮部純子、望月志津子、 用松 亮、吉田 亮(ハイバイ) |
【サイト情報】 | 特設サイト http://gotanndadan.com/orenooshiri.html |
壊れそうなほど美しい少年大山はプロのバイオリニストを目指しフランス音楽学院に留学する。そこに待っていたのは、世界中から集まった音楽エリートや、厳しい先生たちだった。
という前提のもとかなり何も考えない調子で描かれた感動の学園ロマン。
見終わったあと、心に残るのは愛か、それとも無か。無だ!
確かに私も悪ふざけが過ぎると思う、しかし、人生ときにはそういうことも必要ではないだろうか。どうぞ宜しくお願いします。 前田司郎
【作・演出・主宰:前田司郎プロフィール】
五反田団主宰・脚本・演出。『生きてるものはいないのか』で第52回岸田國士戯曲賞を受賞。また、小説家として三島由紀夫賞を、映像作品のシナリオではギャラクシー賞などを受賞し、活躍の幅を広げている。
【劇団プロフィール】
1997年旗揚げ。日常にひそむおかしみや哀れさから人間の本質を見つめ、そこにある物を力みなく描く独特の劇空間が話題を呼び、国内はもとよりベルギーのフェスティバルに招聘されるなど、活動の幅を広げている。
【五反田団インタビュー動画】
※JCN武蔵野三鷹「MITAKA ARTS NEWS ON TV」で放映されたものです。YouTubeで見る
Interview 五反田団
前田司郎さん(作・演出)、大山雄史さん、後藤飛鳥さん(出演者) インタビュー
舞台のみならず小説、テレビドラマなどでも活躍を見せる前田司郎さんが率いる五反田団。
三鷹で前回上演した「俺の宇宙船、」(2009 年)とは趣を変え、笑える学園ドラマでの登場となった今回、作・演出の前田司郎さん、出演の大山雄史さん、後藤飛鳥さんにお話を伺いました。
アメリカの青春ドラマみたいに、難しくもなく肩がこらない芝居です。
たまに食べるハンバーガーみたいに、息抜きに観てください。
──今回の作品は、どのようなお芝居か説明していただけますか?
前田:最近考えすぎの状態で書くお芝居が続いていたので、演劇を始めた頃のように単純に面白いと思うことをやる芝居を書いてみたくなったんです。 力を入れず楽しく2、3日で書いたので、見ている人も肩が凝らない、頭を使わなくてよい、主張もないというお芝居です。
2006年度のENBUゼミ*の卒業公演で創った作品ですが、その時からいつも一緒にやっている俳優達と一緒にいつか再演してみたいと思っていました。
大山:ぼくはその時のENBUゼミの受講生でした。何人かの講師のゼミを受けて、最後に出演する作家を選ぶという方法だったのですが、前田さんの授業が印象的で面白かったので前田さんを選びました。配役を見た時に主役の名前が「大山」で、僕の役だと知りびっくりしました。
後藤:私は初演に出ていなくて客席で観たのですが、ほんとにくだらないお話だな、と思ったのが印象で…(笑)。 “メタボリック”という教授役の人のお腹が大きかったことと、ただ笑った覚えしかなくて、どんな芝居だったかの細かい記憶が全く無いんです。
前田:ひどいなあ、わかってないんだな(笑)。 社会に対する批判とか不安とかは秘めてあるんですけど、観ている人がそれに気付かないように反映させてるんですよ。 クラシックの音楽家を目指す学生達の話なんですが、ちょうどその頃「のだめカンタービレ」が流行っていて、のだめがパリに行くという話があったのと、アメリカの学園映画の「いまを生きる」(ロビン・ウィリアムズ主演)も観たりしていたので、そのへんからちょっと参考にさせてもらいました(笑)。 ストーリーですか? 大山という青年がフランスに音楽留学し、そこで色々なことが起こるという… アメリカ映画みたいな青春物語が軸になってます。
後藤:私の役はまだ決まっていないということなんですが、私の場合どの作品でも、まず台本を理解する所から入るので、どの役だとしてもきっと悩むんだろうなあと思えるような作品ですね。
──五反田団は三鷹では2009年2月に公演をしていただいていますが、星のホールの印象はどうでしたか?
前田司郎さん前田:自由にやらせていただいてやりやすかったです。それと全体的に黒っぽくて、まるで「葬儀場?」って感じのホールが多い中で、星のホールは壁が白っぽくて明るい劇場のイメージがあるので、どちらかといえば「結婚式場」的であっけらかんとしていて、この作品にぴったりのイメージがあります。
後藤:前回は五反田団として初めて、舞台セットを組んだ芝居だったんですよね。
前田:今回は舞台セットじゃなくて、色んな色の大小の布を垂らして並べて、それで遠近感を出すというようなことができないかな… なんて漠然と考えてます。そこに絵でも描けたら尚いいんですけど。 なんか、ヨーロッパっぽく(笑)。
──役者さんから見て、演出家としての前田さんはどんな方ですか?
大山雄史さん大山:僕は大学時代から演劇を始めたんですが、これまでは「役に近づけ」と言われてボロクソにけなされたりして、うまくいかなったことも多かったんです。でも前田さんは「自分をベースにしていい」と言ってくださって「自分を認めてもらえてる」と感じられて恩師みたいな感じです。
前田:気持ち悪いよ(笑)。
後藤:私は… 信頼してます。でも、元々大学の同期でもう結構長い付き合いなんで、なんだか「隣りの席の男子」みたいな近い感覚で…。
それを出したり引っ込めたりしながら一緒にやらせてもらってます。
──お客様に一言ずつメッセージをお願いします。
後藤飛鳥さん前田:息抜きに見るにはお薦めの芝居です。 体にいいものも食べたいけど、たまにはハンバーガーが食べたい、みたいな感じで。 今までの五反田団が好きじゃない人は多分好きだし、好きな人はたまにはこんなものもいいと思うんじゃないかと思います。 間口は結構広い芝居だと思ってます。でも、中には馬鹿にされたって怒る人もいるかなー?(笑)
大山:自分にとって前田さんと初めて一緒にお仕事できた思い出の作品です。初心に戻って、今まで以上に頑張っていくという意味を込めて演じたいので皆さんにも観ていただきたいです。
前田:固いよ〜。
後藤:舞台でこんなことやっていいんだー! と思うようなお芝居かと思います。 でも楽しんでいただけると思ってます。
*ENBUゼミナール:俳優・映画監督を目指す人のための養成スクール