「太宰治文学サロン」の展示をリニューアルしました
コーナー展示「太宰治が描いた三鷹」
2010年10月 5日(火)〜2011年 2月 6日(日)
【開館時間】 | 10:00〜17:30 |
【入館料】 | 入館無料 |
【休館日】 | 月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、休日を除く翌日・翌々日が休館) |
太宰が三鷹に移り住んだのは、昭和14年(1938)9月。三鷹町制が施行される前年の三鷹村の頃で、以後、亡くなるまでの9年間を現在の三鷹市下連雀で過ごしています。近代化が進む日々のなかで、江戸時代より残る玉川上水、井の頭公園をはじめとした自然豊かな三鷹を舞台にした作品を、戦前より多数残しました。また、太宰は第二次世界大戦が終結してから亡くなる昭和23年(1948)6月までの3年足らずの間に自宅が被災、体調を崩すなどしながらも、精力的に作品制作に取り組み、随筆、短編、長編合わせて38作品を発表しましたが、その大半が三鷹で執筆されています。
今回の展示「太宰が描いた三鷹」では、三鷹の地で物語作家としての才能を開花させ、また、戦後は無頼派と呼ばれ革新的な存在となった太宰に焦点をあて、太宰の家にあった百日紅(現在、みたか井心亭に移植)が描かれた「おさん」を掲載した当時の雑誌「改造」(昭和22年)や、三鷹で執筆された『お伽草紙』(復刻版)、『人間失格』(復刻版)などを展示しています。
太宰治文学サロンに訪れた皆様が、三鷹を舞台に描いた様々な作品に触れることで、太宰の小説とともに当時の三鷹の情景を思い浮かべる一時となれば幸いです。