実力派歌手と、オーディションにより選出された
フレッシュなキャストが繰り広げるモーツァルトの傑作オペラ
©三浦興一
2009.7.26『ドン・ジョヴァンニ』公演より
[完売御礼]
2010年 9月5日(日) 15:00開演
【全席指定】 | 会員3,500円 一般4,000円 シニア(60歳以上)3,500円 学生2,000円 |
500円、対象:1歳~未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで) *未就学児は入場できません。 |
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【出 演】 | 沼尻竜典(音楽監督・指揮) トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ(管弦楽) |
近藤 圭(アルマヴィーヴァ伯爵) 髙橋絵理(伯爵夫人) 黒田 博(フィガロ)※ 伊藤 晴(スザンナ) 小林久美子(ケルビーノ) 中島郁子(マルチェッリーナ) 峰 茂樹(バルトロ)※ 馬場 崇(バジリオ) 黒田大介(ドン・クルツィオ) 松山いくお(アントーニオ)※ 西谷衣代(バルバリーナ) 松島 歩(花娘1) 西山友里恵(花娘2) ※ 特別出演 |
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栗友会合唱団(合唱) |
『フィガロの結婚』は、モーツァルトがウィーンの劇場で上演した最初のイタリア語によるオペラであり、その後、プラハの歌劇場での上演が大ヒットしたことで彼の出世作となりました。
物語の舞台は18世紀半ばのスペイン・セビリア郊外にある、アルマヴィーヴァ伯爵の城の中、伯爵の召使いフィガロの結婚式当日。結婚生活の倦怠期にある伯爵は、奥方そっちのけでフィガロの婚約者で侍女のスザンナを我がものにしようと企んでいます。これに気づいたフィガロとスザンナは、夫人のためにも伯爵に一杯食わせようと一案を投じるのですが...。一方、同じ城内では思春期まっただ中の小姓頭、ケルビーノが大騒ぎ。庭師の娘バルバリーナと仲良しであるにもかかわらず、スザンナと伯爵夫人にも恋いこがれています。また、女中頭のマルチェッリーナは過去の借金を理由にフィガロに結婚を迫る始末。さらに、フィガロの隠された過去が明るみとなり...。さて、フィガロとスザンナの行く末はどうなるのでしょうか。
人々の愛情と欲望、しがらみが一気に吹き出す慌ただしい一日と各登場人物の個性豊かなキャラクターを軽やかで美しい音楽で描き出していくこの作品は、モーツァルトのオペラの中でも最も人気の高いものの一つです。昨年7月のオペラ公演『ドン・ジョヴァンニ』同様、オーディションを経て選出された若手歌手と実力派歌手の共演が注目のTMPのオペラプロジェクト。どうぞご期待ください。
【オーディションを開催!】
3月15・16日に、風のホールで出演歌手のオーディションを行いました。今回は全国から120名を超える応募があり、年齢も20代から40代までと幅広く、オペラ団体に所属する方もいれば、フリーで活動している方、海外留学中や大学院に在学中の方など様々な経歴の方々がいらっしゃいました。このオーディションで選ばれた10名の方々がTMPと共に「フィガロ」に挑みます!
Interview オペラ『フィガロの結婚』ソリスト
オーディションを経て選出されたフレッシュなキャストが注目される、TMPオペラ・プロジェクト第2弾!
個性豊かな登場人物が織りなす、悲喜こもごもの狂騒曲。 軽やかで美しい音楽で描き出されるモーツァルトの傑作オペラに挑む、ソリストの方々からメッセージをいただきました。
インタビュー内容
1. オーディション応募のきっかけ
2. 今回演じる役柄について
3. 公演によせて
近藤 圭 さん(アルマヴィーヴァ伯爵役)
- 物語、音楽的にも、本当に素晴らしい作品『フィガロの結婚』。個人的にも大好きなこのオペラを、尊敬するマエストロ、そしてオーケストラと共に演奏させて頂ける大チャンスだと思い、オーディションを受けました。
- アルマヴィーヴァ伯爵は女ったらしで、みんなからの嫌われ者です。しかし、とっても不器用で、どこか憎めないないところがある彼に、男性の皆様ならばどこか共感してしまうところがあるのでは…?
- 結局、伯爵は最後まで負け続けますが、最後まで勝利を信じて頑張ります。目まぐるしく変わるこのおかしな一日の様子を、皆様に楽しんで頂けたらと思います。
髙橋絵理 さん(伯爵夫人役)
- 『フィガロの結婚』は、私が一番多く公演してきた作品ですので特別な作品です。 これを今回沼尻さんの指揮で、そしてTMPのオケで歌えるという事でオーディションを受けさせて頂きました。
- 伯爵夫人は、夫の愛を感じられない生活で苦悩し、葛藤の末自分の手で愛を取り戻そうと成長していく役です。苦しみ、女性としての強さ、そして何よりも年齢を重ねても変わらない可愛らしさを持った女性だと思います。
- 毎回この作品にふれる度に、また違うキャストの方と共演する事で新たな伯爵夫人を発見していくので、今から稽古が楽しみです。 魅力溢れる伯爵夫人になるよう精一杯歌いたいと思います。
小林久美子 さん(ケルビーノ役)
- 10年間所属し、多くのことを学ばせていただいたびわ湖ホールの2代目芸術監督でもある沼尻さんの指揮のもと、私の大好きな『フィガロの結婚』の公演があると聞き、絶対歌いたい! と思い応募しました。
- ケルビーノをお客様の前で歌い演じさせていただくのは、今回が初めてです。 男の子を演じることは難しいこともありますが、恋にドキドキわくわくしているケルビーノを、私らしく追及してみたいと思います。私も、ケルビーノにドキドキわくわくしています!!!
- 関西を中心に活動してまいりましたので、三鷹市で歌わせていただくのは初めてです。 この出会いに大変感謝しております。一人でも多くのお客様の心に残る演奏をしたいと思います。
中島郁子 さん(マルチェッリーナ役)
- 昨年12月にイタリア留学を終え帰国し、これから日本で演奏活動を始めたいと思っていたところにオーディションの募集を知りました。
- また、以前から勉強をしていたオペラでしたので、ぜひ全幕を通して演じてみたいと思っていました。 『フィガロの結婚』の中でメゾ・ソプラノが演じる役はケルビーノとマルチェッリーナがありますが、私にとってはどちらも大事なレパートリーだと思っています。 特に、マルチェッリーナは、物語の進行の鍵を握る人物でもあるので、大変魅力的な役だと思います。
- 『フィガロの結婚』を全幕通して演奏させて頂く機会を与えて下さったことに、心から感謝しております。 モーツァルトの音楽、そして指揮者、共演者の方々から多くのことを吸収し、より良い演奏が出来ればと思います。
伊藤 晴 さん(スザンナ役)
- モーツァルト四大オペラの一つであるこの作品をTMPの方々と共演させて頂ける貴重な機会だと思ったため応募しました。
- 明るく機知に富み、困難な場面でも機転の早さで急場を切り抜ける器量を持つ、男性はもちろん女性が見ても魅力溢れる女性だと思います。
- マエストロ、TMPの方々と稽古に臨めることに今から胸踊る気持ちです。演奏会形式の中で、音楽で『フィガロの結婚』の楽しさがお伝えできるよう努めていきたいです。