日本映画の黄金時代を支えた男優達が、月替わりで、星のホールに登場します。
その声が、その言い回しが、そして、その背中がたまらない。
若き日の代表作『暖流』に、小津安二郎の名作『お茶漬の味』。
佐分利だけが持つ、その、男の渋さを。確かめたい。
[チケット発売日] 会員5/27(木) 一般5/28(金)
2010年 6月20日(日) 昼の部11:00 夜の部16:00開演
佐分利信『暖流』『お茶漬の味』
【全席指定】 | 各回 会員=900円 一般=1,000円 学生=800円 各回2本立/昼夜入替制/途中休憩あり |
*未就学児は入場できません。 | |
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佐分利信
1909年北海道の生まれ。31年、内田吐夢監督『日本嬢』に島津元の名でデビュー。35年、芸名を佐分利信に。『婚約三羽鳥』『砂の器』等に出演。75年紫綬褒章。82年死去。
『暖流』(1939年 / 124分 / 白黒 / 松竹)
©1939松竹株式会社昼の部11:00〜13:04 夜の部16:00〜18:04
【監 督】 | 吉村公三郎 |
【原 作】 | 岸田國士 |
【出 演】 | 佐分利 信、水戸光子、高峰三枝子 ほか |
恩人の依頼で、経営危機の病院の建て直しを引き受けた青年実業家・日疋(佐分利)。病院内の複雑な人間模様や恋愛事情を背景に、看護婦のぎん(水戸)、院長の娘・啓子(高峰)が、日疋と交錯していく様を描く。なお現存するプリントは前後編を併せた再編集版のみである。
『お茶漬の味』(1952年 / 115分 / 白黒 / 松竹)
©1952松竹株式会社昼の部13:30〜15:25 夜の部18:30〜20:25
【監督・脚本】 | 小津安二郎 |
【脚本】 | 野田高梧 |
【出 演】 | 佐分利 信、木暮実千代、三宅邦子 ほか |
良家出身の気位の高い妻(木暮)と、田舎育ちで些事を気にしない夫(佐分利)。互いに通じ合えない現状を妻は疎く感じ、夫はもどかしく思いつつも、心はすれ違い続け…。寡黙な夫を演じる佐分利が、ラストシーンで妻に言う何気ない一言が、観る者の心に沁み渡る。