当財団演劇担当が、劇場に足を運んで選び抜いた、日本の演劇界の将来を担うであろう、将来性ある若手劇団をシリーズでご紹介するネクストセレクション。
10年目の第一弾は、まったく無駄の無い圧倒的な台詞の応酬と、緊張感に満ちた他に類を見ない見事な演出力を併せ持つ、「パラドックス定数」が登場。強靭な想像力を駆使した、硬質な極上のエンターテインメントを体感してください。
作・演出:野木萌葱
[チケット発売日] 会員6/25(木) 一般6/28/(日)
2009年 7月31日(金)〜8月9日(日) 全11公演
【全席自由】 | 各回 前売:会員=2,500円 一般=2,800円 当日:会員=2,700円 一般=3,000円 前売当日とも 高校生以下=1,000円 |
* | 未就学児は入場できません。 |
【作・演出】 | 野木萌葱 |
【出 演】 | 植村宏司、十枝大介、西原誠吾、井内勇希、小野ゆたか |
【サイト情報】 | パラドックス定数 ウェブサイト:http://www.pdx-c.com/ |
醒めない夢こそが悪夢であると
多くの方は仰いますが
過ぎゆく季節や積もりゆく時間に
なんの意味があると申せましょう。
私たちにとりましては
この館こそが世界の全てでございます。
静寂の中で働く私たちの姿は
尊大にも卑屈にもみえましょう。
それでも確実に私たちは
この上ない悦びを感じているのでございます。
何も望みません。
何も求めません。
ですからどうか
邪魔をしないで頂きたい。
劇団 パラドックス定数
主宰野木萌葱により、1998年にユニットとして旗揚げし、2007年6月に劇団化。
3億円事件や怪人21面相事件、大逆事件や東京裁判…といった、戦後の未解決事件や、歴史上の著名人の人生をモチーフとして創りあげられる、濃厚かつキレ味のある舞台が特徴。強靱な想像力をもって生み出されたその脚本は、フィクションとノンフィクションの境を超越し、的確で鋭い台詞は、常に圧倒的な質量を誇る。緻密に作り込まれた息苦しい程の舞台空間から押し寄せる緊張感は他に類を見ない。