舞台の笑いの底力! 昨秋、星のホールに登場した二人が最強コンビを組んで帰ってくる!
イラスト:故林広志
故林広志 福原充則
[チケット発売日] 会員1/31(土) 一般2/7(土)
2009年 3月13日(金)〜22日(日) 全11公演
【全席指定】 | 会員3,150円 一般3,500円 高校生以下1,000円 |
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500円、対象:1歳〜未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで) *20日15:00と19:30の回のみ *未就学児は入場できません。 |
【台 本】 | 故林広志 大人の笑いの舞台が大好評! コントユニット「ガバメントオブドッグス」の脚本を担当 |
【演 出】 | 福原充則 Mitaka"Next"Selection 9th.に参加し、パワフルな舞台が 話題を集めた劇団「ピチチ5」の脚本・演出を担当 |
【出 演】 | 犬飼若博/今立進(エレキコミック)/菅原永二(猫のホテル) 竹井亮介(親族代表)/富岡晃一郎 野口かおる/森谷ふみ(ニッポンの河川) |
【故林広志さんからのメッセージ】
「火事場の馬鹿力」という言葉がある。
そう、「火事場」で「馬鹿力」なんてものを出す。なんと身勝手な人だろう。
一人っ子だろうか。それより火事を招いた自らの不徳を省みてほしい。
一方コントで馬鹿力を発生させるには人物を追い込むに限る。
不条理の炎を使ってだ。「最も容赦無い感じのもの」を選んだ極限コント集。
逃げ場の無さから生まれる予想外の笑い。舞台ならではの密な空間を、
追い込まれ上手な断末魔たちと一緒にお作りいたします。
Interview 故林広志さん(台本)&福原充則さん(演出)
──故林さんには「ガバメント・オブ・ドッグス」公演で台本と出演を、福原さんには主宰する「ピチチ5」の公演を、共に昨秋、三鷹市芸術文化センターの星のホールで開催していただき、どちらの公演も大変好評でございました。今回はそのお二人がタッグマッチを組んで、コント公演でホールを笑いに包んでいただきたいと思って企画いたしましたが、台本担当の故林さん、今回の公演はいかがでしょうか?
故林:福原さんの演出に全幅の信頼を置いて、委ねています。
[左] 故林広志さん(台本) [右] 福原充則さん(演出)──故林さんはそうおっしゃっていますが、演出の福原さんはいかがですか?
福原:故林さんの台本に、全面的に頼っています(笑)
──なるほど(笑)今回は、故林さんのコント作品の、過去に好評だった作品と、新作のMIXとお聞きしておりますが。
福原:昨日あたりで丁度、台本の内容が大体固まったところです(インタビューは2月末でした)
故林:結構新作も書きましたが、どれをチョイスするかは福原さんにすべて委ねました。
というのも、コントとか笑いというのは、基本的には台本が同じでも“全く同じ再演”というのはありえないと思っているんですね。上演するカンパニーの空気感とか、その時に集まった役者さんや演出家さんに練り上げていただく中で、新しいものに生まれ変わっていくんではないかと思っているので、私自身、福原さんが今回どの作品を選び、どんな笑いに仕上げてくださるのか、とても楽しみにしています。
──そのあたりを踏まえて福原さん、台本選びや、今回の役者さんたちとの舞台作りの手応えはいかがですか?
福原:ばっちりです(笑)素敵な役者さんたちばかりなので、稽古は本当に充実してます。故林台本の、新しい笑いを創り上げることができると思っています。
故林広志さん──今回の公演は、10本程度のコントが次から次へと繰り出されていく感じになるかと思いますが、新作旧作含めて、数多くの台本の中から選ぶ作業は大変でしたか?
福原:いえ結構ドライに(笑)もう候補がたくさんあったので、あれも捨て難いこれも捨て難いと悩んでいると大変なので、もう今回集まってくださった役者さんに照らし合わせて楽しくなりそうかどうか考えながら、ばっさばっさと選びました(笑)
故林:“これ採用されるのかなあ”とか思いながら新作書いたりしていたので、久しぶりに新人の頃に戻った気分で新鮮です(笑)
──そのうえで、公演のタイトルは「二死満塁の人々」となっていますが・・・今回の公演は全体的に“二死満塁の人々な感じ”が漂っているのでしょうか?
故林:そうですね。追い込まれている人の醸し出す面白さというのが随所に出てくるとは思います。基本的に僕は、常に追い込まれている中で作品を作っている人なので(笑)そのあたりはお客さんにも共感してもらえるのではないかと思っています(笑)
福原:僕もいつも追い込まれているので(笑)十分その感じは出せるかと(笑)まあ今は、世の中的にも二死満塁な空気が漂っているので、“なるほど、まだまだ逃げ道はある。大丈夫だな”とか“おお!そんな起死回生の一手があるとは”といったコントの数々で大いに笑って、二死満塁な気分を、ひとときでも忘れていただければと思います。
──そのコントの担い手として出演していただく役者さんは、今回、お二人にとってかなり信頼のおける人たちに集まっていただいてると思いますが、いかがですか?
福原:とても単純に、好きな役者さんばかりが集まったので、極めて楽しいです。
故林:以前からご一緒している役者さんには新しいアプローチを期待していますし、今回初めてご一緒する役者さんには、新しい空気を吹き込んで貰えればなあと思います。
──今回の公演を立ち上げる時に「コントで、思い切り笑える公演を作りたい」とご相談させていただきましたが、コントの公演というのは普通の演劇の公演と、作る側としても違いますか?
福原:コントの公演を創る時は、緊張感がありますね。というのも、面白いか面白くないか、笑えるか笑えないかという“答え”が、お客さんの反応として明確に出るので、本当に緊張しながら作っています。数多くの台本の中から面白いものを選ばしていただいたので、後は演出で“答え”を出していきたいですね。
福原充則さん──お客さんに笑っていただく自信は?
福原:すいません、僕は基本的に、自信たっぷりのことは言わない演劇人なので(笑)でも、役者さんも皆さん上手だし、きっと面白いものになると思います。ただ、いつも故林さんの台本による公演よりも、少し違った感じで、ややラフに、自由な感じに作るかもしれません。まあ、これからの稽古の進み方次第で変わっていくことは十分ありますけどね。その上で、最終的に笑っていただけるかどうか、その“答え”はお客様に判断していただければと思います。
──では最後に、お客様へのメッセージを一言ずつお願いします。
故林:意外と、こういうコントの公演は観ることも少ないかと思いますので、ぜひ足を運んで、お楽しみいただければと思います。
福原:最近は、テレビの世界でもよくコントを見ることがあるかと思いますが、どんどん短めのコントが増えてきていると思うんですよ。そういった意味で、ある程度の長さのコントを観るというのは新鮮かと思いますので、ぜひご来場ください。
──今日はありがとうございました。楽しみにしております。
(2009年2月24日 都内の稽古場にて)