『山本有三文庫 路傍の石』
1948(昭和23)年 新潮社
検印用印章 著者検印「ヤマモト」
昭和20年代に使われていたもの
2008年 5月1日(木)~9月28日(日)
【開館時間】 | 9:30~17:00 |
【休館日】 | 月曜日(月曜が祝休日の場合は開館し、祝休日を除く翌日と翌々日は休館) |
【入館料】 | 一般=300円 団体=200円(20人以上) ※中学生以下および障害者手帳などをご持参の方とその介助をする方は無料。 |
[左上]『路傍の石』原稿 1937(昭和12)年 朝日新聞掲載
[右下]『新編 路傍の石』 1941(昭和16)年 岩波書店1936(昭和11)年4月、山本有三は執筆に適した静かな環境を求めて三鷹の家(現・山本有三記念館)に移り住み、ここで代表作である「路傍の石」を執筆しました。 しかし、検閲干渉によりやむなく連載を中止し、戦後は時代状況が大きく変わったため、有三は続編を書き継ぐことはありませんでした。
このような運命を辿った作品ですが、戦後も読み継がれ、特に日本の高度経済成長と歩調を合わせるように脚光を浴びていきます。 昭和30年代に3度の映画化、昭和41年にはNHK総合テレビの連続ドラマになった他、教科書にも繰り返し掲載されました。 今日でも世代を超えたロングセラーとして、多くの読者が逆境の中でも希望を失わず努力する吾一の姿に涙し励まされています。
今回の企画展では、「路傍の石」を様々な資料から多面的に見つめました。
なお、常設展として1階では、原稿や著書などにより有三の作品を紹介しその生涯をたどり、2階では、身の回り品や愛蔵品などから有三を偲ぶことができる展示もあります。