キヨッソーネ東洋美術館所蔵浮世絵展
− お雇い外国人が魅せられた浮世絵の美とその世界 −


エドアルド・キヨッソーネ(1833-98)

キヨッソーネ彫刻による
≪改造紙幣 壹円券≫明治14(1881)年発行
【休 館 日】 月曜日
 【開館時間】 10:00〜20:00〈入館は19:30まで〉
【観 覧 料】 会員640円 一般800円 学生(中・高・大)500円
※65歳以上、小学生以下、及び障害者手帳をお持ちの方は無料
※20名以上の団体(一般)は2割引
【出品作家】 菱川師宣、宮川長春、鳥居清信、奥村政信、鳥居清満、鈴木春信、
礒田湖竜斎、一筆斎文調、勝川春章、鳥居清長、東洲斎写楽、
喜多川歌麿、鳥文斎栄之、葛飾北斎、歌川豊春、歌川広重、
歌川豊国、菊川英山、渓斎英泉、 歌川国政、歌川国貞、歌川国芳 ほか
※会期中一部作品の展示替えを行います。
【主 催】 三鷹市美術ギャラリー、ジェノバ市、キヨッソーネ東洋美術館
【後 援】 イタリア大使館「日本におけるイタリア2001年」財団
【協 賛】 アリタリア航空

 ジェノバ出身の彫刻師エドアルド・キヨッソーネ(1833-98)は、1875年大蔵省紙幣寮(のちの内閣印刷局)の求めに応じて、日本の地を踏みました。当時、日本の近代化を推進していた明治政府は外国から優れた技術者を「お雇い外国人」として招いており、キヨッソーネもその一人でした。欧州で先進の紙幣印刷技術に携わってきたキヨッソーネは、紙幣・切手・証券等の製版をはじめ本格的な印刷技術を指導するとともに、すぐれた銅版画家として政府要人の肖像画を手がけ、日本近代印刷技術の礎を築きます。
 キヨッソーネの日本滞在は24年にわたり、ついに祖国イタリアへ戻ることなく日本で生涯を終えますが、その間に日本美術に触発され約15,000点余りの美術品を収集するに至ります。なかでも浮世絵のコレクションは4,000点におよび、コレクションのなかでも最も充実したジャンルを形成し世界有数の浮世絵コレクションとして知られています。現在はジェノバ市立キヨッソーネ東洋美術館が所蔵するそれらの作品のなかから、今回は肉筆画約40点、版画作品110点をご紹介いたします。また、キヨッソーネによる銅版画、紙幣、債券なども併せて展示し、その人物像にも迫ります。


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1. 鳥居清信≪初代大谷広次のはしば久吉と二代目三条勘太郎の若衆≫細判 漆絵
2. 喜多川歌麿≪御殿山の花見駕籠≫大判 錦絵三枚続
3. 礒田湖竜斎≪しゃぼん玉を吹く美人≫柱絵判 錦絵
4. 歌川国芳≪源頼光公館土蜘蛛作妖怪図≫大判 錦絵三枚続
5. 葛飾北斎≪身重の女≫絹本着色
6. 渓斎英泉≪雪中の花魁≫掛物絵 大判錦絵上下二枚続
7. 葛飾北斎≪諸国名橋奇覧 すほうの図 きんたいはし≫大判 錦絵揃物
8. 歌川豊春、歌川豊国、歌川豊広、歌川国貞、勝川春英、鳥居清長、葛飾北斎≪七福神≫
9. 歌川国政≪二代目中村仲蔵の舎人松王丸≫
10. 喜多川歌麿≪教訓親の目鑑 本性者≫
11. 歌川広重≪月夜楼上芸妓図≫

関連講座:「キヨッソーネと浮世絵」(予定)
【日 時】 2002(平成14)年2月23日(土)午後2時〜
【講 師】 別役恭子(大阪国際女子大学教授)
関連講座:「日本近代紙幣の誕生−お雇い外国人キヨッソーネ−」(予定)
【日 時】 2002(平成14)年3月17日(日)午後2時〜
【講 師】 植村 峻(紙幣評論家・お札と切手の博物館顧問)
【会 場】 三鷹市芸術文化センター 2F 会議室
【参加費】 無料
【定 員】 各50名 要電話予約:0422-47-5122(前日までにお申し込みください)

ギャラリートーク:当館学芸員による展示ガイド
【日 時】 2002年2月27日(水)、3月13日(水)、3月23日(土)午後2時〜
【参加費】 無料(但し観覧料が必要です)
※参加ご希望の方は、当日、ギャラリー受付付近に集合してください。

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