2002年9月7日(土)〜10月14日(月・祝)
【観覧時間】 10:00〜20:00(入館は19:30まで)
【休館日】 9/11(水)・9/17(火)・9/24(火)・9/30(月)・10/7(月)
【入場料】 一般800円 学生500円 マークル会員640円
【後 援】 スペイン大使館
【協 力】 全日空

ジョアン・ミロは1893年、スペインのバルセロナに生まれました。息子を商人にしたいと願う両親のもとで育てられたミロですが、いったんは就職したものの仕事になじめず、病気になってしまいます。田舎にある農場で病気の回復期を過ごすことになったミロ。そこで目にしたスペインの表情豊かな自然は、若いミロを圧倒しました。一心不乱にスケッチに励む彼の姿を見て、両親は息子が画家をめざすことを許したのでした。
1920年、初めてフランスを訪れたミロの目に映ったのは、当時、芸術の都とうたわれたパリの華やかなアートシーン、そして、画家のピカソやダリ、小説家のヘミングウェイといった同年代の若い芸術家たちの輝きでした。美術や文学を志す仲間との交流のなかで、ミロは次第にその才能を認められるようになってゆきます。従姉妹のピラールとの結婚、アメリカでの個展の成功。彼の充実した暮らしに影を落としたのは、スペイン内乱と第二次世界大戦の勃発でした。
1940年、ドイツ軍の侵攻から逃れるようにしてミロが移り住んだのは、故国スペインのマヨルカ島でした。「地中海の宝石」ともよばれるマヨルカ島は、妻ピラールの生まれ故郷であり、ミロの母の生まれ故郷でもありました。故国を破壊した戦争への怒りと悲しみ、自らの名声に対する疑問、新しいことに挑戦しつづけたいという情熱、ミロのこうした感情のすべてを、マヨルカ島の青い空と海は受け入れてくれました。
「私は大きなアトリエを夢見る」としばしば口にしていたミロ。1956年、ミロはマヨルカ島に念願の大きなアトリエを構えました。こうしてマヨルカ島は、ミロにとって特別な場所になったのです。
1981年、ミロはアトリエとそこで制作された作品の数々をマヨルカ島パルマ市に寄贈し、マヨルカ島ミロ夫妻財団が誕生することになりました。今回の展覧会では、このミロ夫妻財団の所蔵する油彩画、版画、素描、彫刻をご紹介するとともに、ミロが収集したマヨルカ島特産の民芸品も併せて展示し、ミロの創作の原点に迫ります。
地中海に浮かぶ光の島、マヨルカ島で、のびのびと制作された作品を通して、ミロが後半生にみつけた本当の豊かさをぜひご覧下さい。



こどもアートクラブ
「目いっぱい、体いっぱい、ミロとあそぼう!君だけのミロに出会う週末」
【日 時】 9月21日(土)〜22日(日)10:00〜15:00 2日間ともご参加ください。
【会 場】 三鷹市美術ギャラリー、芸術文化センター
【講 師】 杉浦幸子(ギャラリーエデュケーター)
【料 金】 3,000円(芸術文化センターまでのバス代別)
【対 象】 小学生
 【募集人数】 20人 応募締め切り:9月4日(水/当日消印有効)
【テーマ】 展覧会でミロさんの作品に出会った後に、ミロさんのことを考えながら、みんなで人形や壁画作りに挑戦しよう。 最後に君だけのミロを持って帰ろう!

「絵をみてお話―ミロおじさん、こんにちは!」
【日 時】 9月28日(土)10:00〜12:00
【会 場】 三鷹市美術ギャラリー
【講 師】 杉浦幸子(ギャラリーエデュケーター)
【料 金】 500円(保護者の観覧料は別)
【対 象】 3歳以上の未就学児と保護者
 【募集人数】 10組 応募締め切り:9月11日(水/当日消印有効)
【テーマ】 ミロおじさんの作った絵やものを見て、あたまにうかんだいろいろなことをいっしょにお話しようね。 お子さんと美術館に行くのが初めてという方、お待ちしています。

「ミロの秘密の島 − 展覧会を作ろう!」
【日 時】 10月12日(土)〜13日(日)13:00〜17:00 2日間ともご参加ください。
【会 場】 三鷹市美術ギャラリー、芸術文化センター
【講 師】 NPO法人アーツ・イニシアティヴ・トーキョー
【料 金】 3,000円(観覧料込)
【対 象】 高校生以上
 【募集人数】 20人 応募締め切り:9月25日(水/当日消印有効)
【テーマ】 晩年のミロが愛したマヨルカ島で制作された作品やおもちゃなどを通して、「ミロとは何者か」に迫ります。推理や想像をしながら、ミロを再発見して、もうひとつの「ミロ展」を作ってみませんか?

ワークショップ応募方法
往復はがきに住所・氏名(ふりがな)・性別・年齢(小学生は学年)・電話番号・どのように情報を得たかを書き、返信用にも住所と氏名を記入の上、〒181-0013 三鷹市下連雀3-35-1 コラルビル5階 三鷹市美術ギャラリー宛にお送りください。応募者多数の場合は抽選になります。



「ミロとマヨルカ」 講師:貫井一美(大妻女子大学講師)
「ミロ・マヨルカ・スペイン」 講師:ヘスス・マロト(東西文化センター館長)
 【日 時】 10月5日(土)14:00〜16:00
【会 場】 三鷹市芸術文化センター2階 会議室
【料 金】 無料 電話予約先着50人(0422-47-5122)
【内 容】 ミロの芸術をより深く知りたい方のためのプログラム「ミロとマヨルカ」と、ミロを育んだスペインの風土や文化を紹介する「ミロ・マヨルカ・スペイン」の2本立てです。美術の分野にとどまらずより多角的で国際的な視点から、ミロとスペインの関わりを考えてみませんか。



 1グループ10人程度に分かれて、スタッフの解説とともに展覧会を鑑賞するツアーです。
 ※詳細は美術ギャラリー(Tel 0422-79-0033)へお問い合せ下さい。

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