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祝生誕301年!C.P.E.バッハのシンフォニアが、風のホールに高らかに鳴り響く

C.P.E.バッハを聴いてみませんか?~昨年ドイツで行われた生誕300年を記念するコンサートより

2015年2月20日風のホール音楽・ホール担当(mamitalia)

きたる3月15日に、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ(TMP)第69回
定期演奏会を開催いたします。
プログラムはヨハン・ゼバスティアン・バッハの次男、
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハのシンフォニア*Wq.183/1、**H.663と
ハイドンの交響曲第45番「告別」嬰ヘ短調***Hob.I:45、
ベートーヴェンの交響曲第1番ハ長調op.21です。

本日は、TMPの公演で近年取り上げられるようになった作曲家の一人、
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714~1788、以下C.P.E.バッハと略記)と
関連サイト、映像などのご紹介をいたします。

※※※

C.P.E.バッハは、音楽家一族として知られるヨハン・セバスティアン・バッハと最初の妻、
マリア・バルバラとの間に1714年3月8日に生まれました。フルートをこよなく愛した
プロイセンのフリードリヒ大王(フリードリヒⅡ世Friedrich der Große)に チェンバロ奏者
として仕えたのち、ハンブルクの音楽監督とカントール(合唱長)を長く務めました。
このことから、活躍した土地の名前に因んで「ベルリンのバッハ」「ハンブルクのバッハ」とも
呼ばれることがあります。

作曲家としてはバロック音楽から古典派音楽への過渡期に位置付けられるC.P.E.バッハですが、
「エマヌエル・バッハは私達皆の父であり、私達は彼の子どもである」と語ったハイドン、
ベートーヴェンなどに大きな影響を与えました。また、鍵盤楽器の体系的かつ理論的な教則本
『正しいクラヴィーア奏法への試論』を著すなど、音楽理論家としても有名でした。古楽演奏が
盛んになるに伴い、近年ではバッハの他の息子達の作品同様に彼の作品も演奏会や録音で
取り上げられるようになったとはいえ、日頃耳にする機会はまだまだ少ないというのが現状かも
しれません。
TMPのコンサートでC.P.E.バッハの作品が初めて取り上げられたのは2011年12月、
鈴木秀美氏指揮のスペシャル・コンサートにおいてでした。
この時演奏されたのは、フリードリヒ大王に仕えていた時代に書かれたチェロ協奏曲イ短調Wq.170と、
ハンブルクに赴任し、当時のオーストリア大使スヴィーテン男爵の依頼で作曲された
弦楽のためのシンフォニア ハ長調 Wq.182/3の2曲です。

※※※

ところで、昨年(2014年)、ドイツではC.P.E.バッハ生誕300年が政府観光局の重要な観光
テーマの一つとされていたのはご存じでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=AzeiOMMRAO4#t=30

生誕地のワイマール、父ヨハン・セバスティアンがカントルを務めていたトマス教会付属学校に
通い大学で学んだライプツィヒ、法律を学んだフランクフルト・アン・デア・オーダー、フリードリッヒ大王の楽師として活躍したポツダムとベルリン、そしてハンブルクに移り5つの主要な教会の
音楽監督を務めた地ハンブルク。これら6つの縁の都市で生誕300年を記念した特別演奏会、
展覧会、シンポジウムが開催されました。
http://www.cpebach.de/en

これらの数多くのイヴェントの中から、C.P.E.生誕300年を記念した公演の一つ、ベルリン・
コンツェルトハウスで行われた記念演奏会が収録された映像の一部(DVDの短いプロモーション映像)をご紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=4iqkZihcKes

この演奏会は、C.P.E.バッハが指揮をした貧しい人々への無償医療を支えるための
チャリティーコンサート(1786年4月9日開催)を再現したものだそうです。
【演奏】
クリスティーナ・ラントシャマー(ソプラノ)、ウィーブケ・レームクール(アルト)、
ローター・オディニウス(テノール)、トーマス・E・バウアー(バス)、
ハンス・クリストフ・ラーデマン指揮 
ベルリン古楽アカデミー(風のホールには1999年、2012年に登場)、
RIAS室内合唱団
プログラムは、自作曲と父ヨハン・ゼバスティアンとヘンデルの作品で組まれています。
このPVの冒頭で聴かれる作品は、C.P.E.バッハ作曲の「マニフィカト」の一部です。
なんと快活で躍動感に溢れ、新しい時代への希望や情熱も感じられる音楽なのでしょう!

ちなみに、この記念演奏会は、昨年9月にNHK BSプレミアムで放送されましたので、
御記憶にあられる方もいらっしゃるかもしれません。

来月TMPの演奏会で演奏されるシンフォニアWq*.183/1はこの紹介映像には含まれて
おりませんが、DVDには収録されています。また、この記念演奏会で演奏されたC.P.E.
バッハの作品のみを集めたCDもリリースされています。

突然の休止や意外な和声展開などで大胆かつめまぐるしく変化する曲想。新旧の響きが
入り混じる面白さ、強弱の鋭い対比を伴った大胆なダイナミクス、そして頻繁な転調。
ハイドンやベートーヴェンの交響曲を合わせてお聴きいただくにあたり、その音楽的原点とも
いえるC.P.E.バッハの音楽を知ることで、シンフォニー(交響曲)鑑賞の楽しさが何倍にも大きくなることは間違いありません! 

TMP第69回定期演奏会はC.P.E.バッハ301回目の誕生日の1週間後、15日(日)です。
公演の詳細はこちらをどうぞ!!
http://mitaka.jpn.org/ticket/1503150/ 

皆様お誘いあわせのうえ、ぜひお越しください。

*Wq.・・・1905年にベルギーの音楽学者アルフレッド・ヴォトケンヌが作成し、C.P.E.バッハの作品に付した番号
**H・・・1989年にアメリカの音楽学者E.ユージン・ヘルムが作成し、C.P.E.バッハの作品に付した番号
***Hob.・・・オランダの音楽学者アントニー・ヴァン・ホーボーケンが作成し、ハイドンの作品に付した番号

三鷹市芸術文化センター
風のホール

〒181-0012
東京都三鷹市上連雀6-12-14
0422-47-5122 (チケットカウンター)
0422-47-9100 (施設受付・事務局)
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