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「芸術家の肖像」展、会期残りわずか

2012年6月 6日三鷹市美術ギャラリー美術担当(S.T)
ナダール(ガスパール=フェリックス・トゥールナション)     撮影:ナダール  セルフ・ポートレイト

梅雨の気配も近づいて、現在開催中の「芸術家の肖像」展も、残り会期が少なくなってきました。(~6月24日(日))

本展では、19世紀-20世紀に活躍したフランスの芸術家たちの肖像写真100点をご紹介していますが、その中には本展の肖像写真を撮影した写真家たちのセルフ・ポートレイトが数点含まれています。

それらの写真は自然体から演出に凝ったものまで、通常の肖像写真とは異なる写真家たちの「自己表現」のあり方をみることができます。

なかでも目立っているのがナダールのセルフ・ポートレイト。なぜこんな姿で写っているかというと、ナダールは1858年熱気球に乗り上空からパリの風景を撮影した事で知られる「有名人」。その時の様子を演出しての撮影と思われます。

写真家になる以前はジャーナリスト、諷刺画家の経歴を持つナダールは、時代を代表する知識人や芸術家とも交流が深く、撮影の際に彼らの自然な姿を引き出すことに長けていました。本展ではナダールが撮影したドラクロア、ドーミエ、クールベ、マネの肖像写真も展示されています。撮影者によっても異なる表情を見比べてみるのも、観賞ポイントの一つです。