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森秀貴・京子コレクションによる現代版画展

森秀貴・京子コレクションによる現代版画展

チラシ使用作品:
靉嘔
《Then, Mr. Ay-O got drunk by the Rainbow 38》
280×215mm 1974年 シルクスクリーン

図録発売中

前期:2013年 9月14日(土)〜10月14日(月・祝)
後期:2013年11月23日(土・祝)〜12月23日(月・祝)

【開館時間】 10:00〜20:00(入館は19:30まで)
【会 場】 三鷹市美術ギャラリー
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 CORAL(コラル)5階→会場地図
【休館日】 月曜日(9/16、9/23、10/14、12/23は開館)、
9月17日(火)、9月24日(火)
【観覧料】 会員=160円 一般=200円 65歳以上・学生(大・高)=100円
中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料
【出品作家】 前期:ジョン・ケージ、元永定正、前田常作、草間彌生、靉嘔(Part1)、
   ナム・ジュン・パイク、横尾忠則、谷川晃一、坂口登
後期:池田龍雄、靉嘔(Part2)、彦坂尚嘉、堀浩哉、大浦信行、藤江民、瑛九
【主 催】 (公財) 三鷹市芸術文化振興財団・三鷹市美術ギャラリー

森秀貴氏と森京子氏ご夫妻が過去3回にわたり三鷹市に寄贈された300点を超える版画作品を前後期に分けてご覧いただきます。生年順に言えば瑛九(1911‐1960)から藤江民(1950‐)まで、20世紀から今世紀にかけて重要な仕事をしている作家たちです。一点一点の作品はもとより、彼ら彼女らが森夫妻の眼を通して交錯する空間もまたお楽しみいただければと思います。

【出品作品リスト(前期)】 PDF: 317KB/2ページ
【出品作品リスト(後期)】 PDF: 387KB/4ページ
【前期】
前田常作《牡丹の図》
前田常作《牡丹の図》
391×391mm 2006年 シルクスクリーン
草間彌生《かぼちゃ(黄)》
草間彌生《かぼちゃ(黄)》
603×722mm 1992年 シルクスクリーン
横尾忠則《ピカビア-その愛と誠実 Ⅰ》 
横尾忠則《ピカビア-その愛と誠実 Ⅰ》 
1476×956mm 1989年 シルクスクリーン
谷川晃一《森の記憶 Ⅳ》
谷川晃一《森の記憶 IⅤ》 
519×796mm 1991年 シルクスクリーン
【後期】
池田龍雄 《鷹の血》
池田龍雄《鷹の血》 
345×500mm 1996年 シルクスクリーン
靉嘔《Cage mix No.21》
靉嘔《Cage mix No.21》 
229×303mm 1995年 シルクスクリーン
彦坂尚嘉《反覆と変様 2(森/黒)》
彦坂尚嘉《反覆と変様 2(森/黒)》 
320×455mm 1996年 シルクスクリーン
瑛九 版画集『瑛九・銅版画 SCALE Ⅳ』より 119《猫》
瑛九 版画集『瑛九・銅版画 SCALE Ⅳ』より 119《猫》1951(E.A.6)
136×87mm 1983年 エッチング

コレクター森秀貴さんに聞く Part1


森秀貴氏・森京子氏
(草間彌生、永井桃子作品前にて撮影 自宅リビング2013年6月)
1950年、東京都新宿区に生まれた森秀貴さんとアートとの出会いは高校生の頃で、姉の通っていた武蔵野美術大学でシルクスクリーンを初めて目にして、版画という技法に興味を持ちました。その後大学の経済学部へ進みましたが折しも学園紛争の時代、自身も学生集会に参加したことがきっかけとなり大学を中退し、美術の道を選び直して神田の美学校(美術・芸術の専門校)へ進みました。そこで教材として出会ったのが、その後の森さんの運命を変えることになる靉嘔(あいおう)の作品で、その色鮮やかな虹色に魅せられカルチャーショックを受けたそうです。

美学校の先生の版画工房が靉嘔作品の刷りを行っていたため自ら志願して、新人ながら1年間かけて大作を制作することを任されたと言います。'73年から靉嘔に師事し、アシスタントとしてニューヨークへ同行、その際に教育大学出身の靉嘔は「2年間アシスタントを務めれば大学を出たと同じくらいの教育はしてやるから」と誘ったそうです。作家が描いた下絵に色を塗るのが森さんの役割で、ロフトで毎日規則正しく1色ずつ黙々と二人で作業をしました。「料理ができないと絵描きは食えない」と、ご飯の炊き方から食料の買い方、映画の見方まで細かく伝授されたそうです。ニューヨークの滞在中に靉嘔を通して多くの現代作家との出会いがあったことも森さんのその後の財産となりました。

森さんは靉嘔にアシスタントとしての報酬を作品でもらいたいと申し出ました。靉嘔はストックしていた画集を順番に渡し、それが森さんの版画コレクションの原点となりました。日本とアメリカを行き来しながら、2000年まで断続的にアシスタントを続け、一時は靉嘔作品を全部集めたいとも思ったそうで、三鷹市にご寄贈いただいた300点以上のコレクションの中でも一番思い入れがあるのはやはり靉嘔の作品だそうです。

コレクター森秀貴さんに聞く Part2

森秀貴さんのコレクションは、自分が生まれた1950年以降に創られた作品、つまり自分に何らかの接点がある作品を集めることに限定しているそうです。

作品を手元に置いておくと「見ているうちに変化する」と森さんは言います。自宅に保管している数百点の作品は、時々展示替えをして家中に展示されています。忘れていたような作品も「時が経って見てみると発見がある、作品からインスパイアされることが面白くて仕方ない」のだそうです。しかし、ある程度自分の目や体を通して消化した作品は最終的に公共に帰するべきではないかと考え、三鷹市に寄贈されました。自身でも版画や立体作品を制作される森さんはグループ展で三鷹市美術ギャラリーを利用されたことがあり、企画展もご覧になり寄贈先に選んでくださったとのことです。

現在、作家としては年に1度出品する程度で、看護師である京子夫人と共に介護サービス会社を経営しています。また、若いアーティストの才能と出会う事も楽しみで、20代の作家の作品を購入したり、支援したりもしているそうです。森さんの名刺は手作りで、ポストカードを模して切手が貼られ1950-2050というスタンプが押されていますが、これは2050年まで生きることの表明だとのことです。日焼けした若々しい外見に、アーティストとしての遊び心、尽きない好奇心を持ち合わせた森さんの「2050年までその時代のアートを見続けたい」という言葉には自然な説得力を感じました。

(2013年7月1日ご自宅にて / 広報担当 市川亜樹子)

関連プログラム

ワークショップ1【ショート】 えっ!? バラバラ版画?

透明シートに 絵を描いて 重ねるよ
版画を分解して新しい絵を作ってみよう

えっ!? バラバラ

【日 時】 ①2013年10月12日(土) 13:30~15:00 *終了しました
②2013年11月30日(土) 13:30~15:00 *終了しました
※①②とも内容は同じです
【会 場】 三鷹市美術ギャラリー
【企画・進行】 NPO MAG-net(マグネット)
【対象・定員】 小学生以上・各10人
【参加費】 500円(材料費込み))※高校生以上の方は別途観覧料が必要です
【申込方法】 往復はがき または faxにて
1)参加希望日 2)住所 3)氏名(ふりがな)
4)性別 5)年齢(小学生は学校名・学年)
6)電話番号・fax番号(faxでお申込みの方にはfaxで返信いたします)
7)どこから情報を得たのか 
8)往復はがきの方は返信用はがき宛先(住所・氏名)をご記入のうえ、
〒181-0013 三鷹市下連雀3-35-1
三鷹市美術ギャラリー ワークショップ係 宛(fax: 0422-79-0030)
にお送りください。
【応募締切】 ①10月2日(水) ②11月20日(水) 必着
*応募者多数の場合は抽選となります。
【チラシ】 PDF: 246KB

ワークショップ2【ロング】 えっ!? バラバラ版画?

透明シートに 絵を描いて 重ねるよ
版画を分解して新しい絵を作ってみよう
ヴァリエーションを増やして、3Dにも挑戦!!

【日 時】 2013年12月14日(土) 10:30~15:30 *終了しました
【会 場】 三鷹市美術ギャラリー、三鷹市芸術文化センターB1Fアートスタジオ
*会場間の移動は路線バスとなります
【企画・進行】 NPO MAG-net(マグネット)
【対象・定員】 小学生・20人
【参加費】 2,000円(材料費込み)
【申込方法】 往復はがき または faxにて
1)参加希望日 2)住所 3)氏名(ふりがな) 4)性別 5)学校名・学年
6)電話番号・fax番号(faxでお申込みの方にはfaxで返信いたします) 7)どこから情報を得たのか 
8)往復はがきの方は返信用はがき宛先(住所・氏名)をご記入のうえ、
〒181-0013 三鷹市下連雀3-35-1 三鷹市美術ギャラリー ワークショップ係 宛 (fax: 0422-79-0030)
にお送りください。
【応募締切】 12月4日(水) 必着 *応募者多数の場合は抽選となります。
【チラシ】 PDF: 246KB