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画家のかたち 情熱のかたち

画家のかたち、情熱のかたち

図録発売中

2010年 7月17日(土)〜8月29日(日)

【開館時間】 10:00〜20:00(入館は19:30まで)
【会 場】 三鷹市美術ギャラリー
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 CORAL(コラル)5階→会場地図
【休館日】 月曜日(7月19日(月)は開館)、7月20日(火)
【観覧料】 マークル会員 無料 *会員証を会場受付にご提示ください。
会員ご本人様に限り、入場無料でご覧いただけます。
一般200円 65歳以上・学生(高・大)100円
*中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料
【主 催】 (財) 三鷹市芸術文化振興財団・三鷹市美術ギャラリー

今回の収蔵作品展では新規収蔵作品を中心にして
三鷹ゆかりの女流画家・桜井浜江(1908-2007)と田中田鶴子(1913-)、
さらに当館の企画展でもご紹介した髙島野十郎(1890-1975)、ラインハルト・サビエ(1956-)の作品を展示いたします。

4人の画家の作風はそれぞれ抽象と具象、力強さと繊細さなど対照的な要素が感じられます。しかしその根底に共通して流れるのは、表現することへの情熱と作品というかたち(結果)に創りあげるための苦闘です。

2007年に没した桜井浜江は独立美術協会を中心に活躍した画家であり、田中田鶴子は新制作派協会を中心に活動した現代作家です。表現するものや活動の拠点となる団体は異なりますが、ともに女流画家の草分け的世代であり、創作活動をとおして人生を歩んできたそれぞれの生き方は抽象表現による力強い作品によって象徴されています。

また髙島野十郎とラインハルト・サビエは国籍も時代も異なる作家ですが、どちらも独学で絵を学び画壇と距離をおいて具象画の制作に打ち込みます。目に映る全てのものを等しく精緻に描こうとした野十郎と、苦悩する魂の肖像画を描くサビエ。それらの作品には対象に正面から向き合い見つめた作者の揺るぎないまなざしが込められています。

時代や国籍、性別、画風を超えて画家たちを突き動かすものが何か、いっとき思いを巡らせていただけると幸いです。

作家略歴


桜井浜江
《波》1993年 カンヴァス、油彩

桜井浜江 SAKURAI, Hamae

1908年(明治41)山形県生まれ。山形第一高等女学校卒業後、28年から1930年協会洋画研究所に学び里見勝蔵らに教えを受ける。30年に創立された独立美術協会の第1回独立展に入選以後同展へ継続して出品。39年三鷹市下連雀に転居する。47年三岸節子らとともに発起人の一人として女流画家協会を創立。翌48年独立賞受賞。54年独立美術協会会員となる。独立展、女流画家展をはじめ秀作美術展、現代日本美術展等出品展多数。79年「桜井浜江画業展」(山形美術館)、95年「桜井浜江─画業65年の軌跡」(青梅市立美術館)。2007(平成19)年2月三鷹にて没。享年98歳。翌08年に山形美術館、一宮市三岸節子記念美術館にて回顧展が開催される。


《円と線》制作年不詳 カンヴァス、アクリル
《円と線》 制作年不詳 カンヴァス、アクリル

田中 田鶴子 TANAKA, Tazuko

1913(大正2)年朝鮮の仁川にて生まれる。中国の青島で幼少期を過ごす。多摩美術専門学校を卒業。在学中に旺玄社展に入選、旺玄社賞を受賞。36年新制作派協会結成にともない同展に出品、以後毎年入選を果たす。47年女流画家協会創立に加わる。52年新制作協会賞を受賞のちに新制作派協会会員となる。54年日仏米抽象芸術展(ブルックリン美術館)出品、また同年目黒から三鷹市牟礼に転居する。56年「世界・今日の美術展」出品。60年第4回現代日本美術展優秀賞受賞およびグッゲンハイム国際美術展、62年新制作協会を退会、以後個展およびグループ展に発表の場をうつす。82年バルセロナ工科大学ガウディ研究所に招待され、同地に半年滞在。88年ストライプハウス美術館(東京)、05年日本画廊(東京)にて個展。


《蝋燭》制作年不詳 カンヴァス、油彩
《蝋燭》制作年不詳 カンヴァス、油彩

髙島野十郎 Takashima, Yajuro

1890(明治23)年福岡県御井郡合川村に生まれる。本名は弥寿(やじゅ)。福岡県立中学明善校を経て、東京帝国大学農学部水産学科を卒業し、絵画の制作に専念する。24年銀座・資生堂にて初個展開催。28年渡邊光徳や梶原貫吾らと「黒牛会」を結成(30年解散時まで出品)、その後は美術団体に属さず単独での制作を貫く。29年から4年間米国経由で欧州に滞在し、35年福岡で滞欧作品展を開催。その後再び東京・青山へ転居し、風景画および静物画を中心に制作。60年都市開発の喧噪を避け千葉県柏市に転居。75(昭和50)年野田市にて死去。享年85歳。86年福岡県立美術館にて初の回顧展が開催される。2005-06年「没後30年 髙島野十郎展」(三鷹市美術ギャラリー、福岡県立美術館)。


《可能な未来》2005年 紙、ミクトメディア
《可能な未来》2005年 紙、ミクトメディア

ラインハルト・サビエ Reinhardt Søbye

1956年ノルウェー・オスロに生まれ。ベルゲン大学で6年間心理学を学ぶが最終試験の直前に中退し絵筆をとる。その後絵を独学で学び85年からノルウェー国家秋季年次展に出品。87年国家秋季年次展100周年記念展に招待出品、一等賞を受賞しナショナル・ギャラリーの買上げとなる。88年オスロのギャラリー27での個展をはじめ、グループ展に多数出品。94年東京・京橋の東邦画廊にて日本で初の個展(以後も同画廊にて2008年まで8回)開催。99年「ラインハルト・サビエ展」(小田急美術館ほか)が国内巡回。2001年火災によるアトリエ焼失を機に、主にコンピューターによる制作を開始。具象表現にこだわり現代資本主義と文明に警鐘をならす作品は、強く鋭いメッセージを発信している。

関連プログラム

クリアボックスの中にジオラマをつくろう。どんな夏休みにする?

【日 時】 2010年 8月1日(日) 10:30〜15:30 
【会 場】 三鷹市美術ギャラリー、三鷹市芸術文化センターB1F・アートスタジオ
【企画・進行】 NPO MAG-net(マグネット)
【対象・定員】 小学生・20名
【参加費】 2,000円(材料費込み)
【申込方法】 往復はがき または faxにて
1)住所 2) 氏名(ふりがな) 3)性別 4)学校名 5)学年 6)電話番号・Fax番号 7)どこから情報を得たのか
8)往復はがきの方は返信用はがき宛先(住所・氏名)をご記入のうえ、
〒181-0013 三鷹市下連雀3-35-1 三鷹市美術ギャラリー「夢の夏休み」係 宛(fax:0422-79-0030)
にお送りください。
【応募締切】 7/21(水) 必着 *応募者多数の場合は抽選となります。