2009年 4月18日(土)〜6月28日(日)
【開館時間】 | 10:00〜20:00(入館は19:30まで) |
【休館日】 | 月曜日(5/4は開館)、5/7(木) |
【観覧料】 | 会員=640円 一般=800円 65歳以上・学生(高・大)=500円 中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料 |
【主 催】 | (財) 三鷹市芸術文化振興財団・三鷹市美術ギャラリー |
「美しい港」という意味の名を持つフランス北西部の街、ル・アーブル。印象派を生んだ陽光きらめくこの地に、ラウル・デュフィ(1877-1953)は生まれました。
小さな鉄工所の会計係だった父は、教会でオルガンを弾くなど音楽にも造詣が深く、ヴァイオリン奏者の母と、後に9人兄弟のうち二人が音楽家になるという音楽好きの一家でしたが、生計は苦しく、デュフィは14歳でいったん学業を断念し働き始めました。
《五重奏》 1948年頃
33.2×41.4cm 油彩 ポーラ美術館蔵しかし、翌年から市立美術学校の夜間クラスを受講するようになり、ル・アーブル市から奨学金を受けてパリの国立美術学校へ入学します。当初は印象派的な作品を描いていましたが、マティスに出会い野獣派の影響を受け、その後もブラックと行動を共にする中で、セザンヌからキュビズムへの探求を行います。こうした同時代の様々な画家との交流をとおして、透明度が高く、ときに装飾的な独自の画風を築いてゆきました。
《カーニヴァル(ニースの祝日)》 1948年
38.1×46.4cm 油彩 個人蔵、フランス数多くのモチーフは、水辺やアトリエの風景、音楽、競馬場の賑わい、美しい建造物などが描かれ、人生半ばまでの長い不遇の時期や戦争という暗い時代にあってさえ、デュフィは鮮やかな色彩と軽快で屈託の無い筆触で、目の前にあるがままの日常の一瞬一瞬を捉えていきました。
《ニースのカジノ》 1948年
50×65cm 水彩 個人蔵、フランスそこには否定も肯定もなく、それはそのままで彼にとっての「悦び」にほかならず、そしてこの悦びとは、悲しみも悦びも全てを包み込むla vie‐生命への讃歌となっているのです。
本展では、日本初公開となるロデヴ美術館所蔵、および個人コレクター所蔵の作品を中心に、13歳の頃の水彩画から心臓発作で亡くなる晩年の作品まで、デュフィの生涯にわたる作品約75点をご紹介いたします。“描く悦び”に溢れたデュフィの絵画世界をそのまま皆さまの世界として、ごゆっくりご堪能いただければと思います。
《ニースの5月》 1948年
63×47.5cm 水彩
個人蔵、フランス
《レガッタ》 1948年頃
46×61cm 油彩
個人蔵、フランス
《サン=タドレス》 1948-52年
22×26cm 油彩
個人蔵、フランス
《メキシカン・マリンバ・バンド》
1950-52年 51×66cm
油彩 個人蔵、フランス
⇒出品作品リスト[PDF: 14.7KB/3ページ]
関連プログラム
【ギャラリーコンサート】〜バッハへのオマージュ〜

バッハやモーツァルトを愛し、「音楽」をモチーフとして数多くの作品を残したデュフィ。
トウキョウ・モーツァルト・プレーヤーズのメンバー、石亀協子(いしがめきょうこ)さんによる、ヴァイオリンの演奏をお楽しみください。
【日 時】 | 2009年5月24日(日) 14:00 / 15:00開演 |
【会 場】 | 三鷹市美術ギャラリー |
【参加費】 | 入場無料(観覧料別途) ※事前申込は不要です。 |
【ワークショップ】こどもアートクラブ
さぁ実験!いろいろなものをいつもとちがう色に変えて描こう。どんな発見があるかな?
【日 時】 | 5月10日(日) 10:30〜15:30 |
【会 場】 | 三鷹市美術ギャラリー、三鷹市芸術文化センターB1F・アートスタジオ |
【企画・進行】 | NPO MAG-net(マグネット) |
【対象・定員】 | 小学生・20人 |
【参加費】 | 2,000円(材料費・税込み) |
【申込方法】 | 往復はがき または faxにて 1)住所 2)氏名(ふりがな) 3)性別 4)学校名 5)学年 6)電話番号・fax番号(faxでお申込みの方にはfaxで返信いたします) 7)どこから情報を得たのか 8)往復はがきの方は返信用はがき宛先(住所・氏名)をご記入のうえ、 〒181-0013 三鷹市下連雀3-35-1 三鷹市美術ギャラリー「色でいたずら」係 宛 (fax: 0422-79-0030)にお送りください。 |
【チラシ】 | PDFファイル・ダウンロード: 1ページ/100KB |
【応募締切】 | 4月30日(木) 必着 *なお応募者多数の場合は抽選になります。 |
【ボランティアガイド募集】ギャラリートークに参加してみませんか?
この展覧会で、来館者(主に小学生)に1回30分程度のギャラリートーク*を行う無償ボランティアガイドを募集します。
*ギャラリートークとは、展覧会をガイド(案内役)とともに鑑賞するプログラムの一種です。
ガイドは、来館者と一緒に話しながら、対話形式でトークをおこないます。
作品に関する知識を説明する解説型ガイドではありませんので、お気軽にご応募ください。
担当学芸員と講師による事前研修に参加可能な方をお待ちしております。
【研修日時】 | 2009年4月23日(木) 10:30〜15:30(予定) |
【講 師】 | NPO MAG-net(マグネット) |
【応募方法】 | 4月18日(土) までに履歴書を郵送してください。 |
【送付先】 | 〒181-0013 三鷹市下連雀3-35-1 CORAL5階 三鷹市美術ギャラリー |
【チラシ】 | PDFファイル・ダウンロード: 1ページ/136KB |
【お問い合わせ】 | 三鷹市美術ギャラリー TEL: 0422-79-0033 |