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[チケット発売日]友の会/2月8日(木) 一般/2月15日(木)
 2007年4月25日(水)〜30日(月・休) 計8回公演
 【全席指定】 [前売] 会員=2,700円 一般=3,000円
[当日] 会員=3,000円 一般=3,300円
高校生以下=1,000円(前売・当日とも)
500円、対象:1歳〜未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで)
28日(土) 15:00の回のみ
 【公演名】 城山羊の会 & 三鷹市芸術文化センター Presents
『若い夫のすてきな微笑み』
 【作・演出】 山内ケンジ
 【出 演】 深浦加奈子 大沢健 初音映莉子 金谷真由美 
岡部たかし 渡部友一郎 古賀清 芹澤セリコ
世の面白いCMの影に必ずこの人あり!
CM界の第一人者『山内健司』による演劇公演第4弾!
大人の恋を生き生きとした台詞で描きます!
  4/25(水) 4/26(木) 4/27(金) 4/28(土) 4/29(日) 4/30(月・休)
15:00      
19:30  
★の回のみ託児サービスあり
【Story】 夫を病気で亡くした妻、久美子(45)と一人娘の瑞穂(22)。瑞穂は父が亡くなる前、留学を一時中断し看病する母を助けた。葬式の時、久美子は疲れ果て一滴の涙もこぼさなかったが、瑞穂は大声で泣いた。そして彼女は葬式の翌日に、部屋の整理の手伝いに来ていた父の会社の若い社員と楽しそうに話をする母を見た。留学を終えて家に戻ると母から「再婚を決めた」と聞かされた。その相手はあの若い社員だった。日が経つにつれて、壁面にひびが走りタイルが剥がれるかのように、二人の間で何かがゆっくりと壊れていくのだった…
山内健司/CMディレクター
あまり間を空けずに交わされるセリフと、どことなく不安をかきたてる独特の雰囲気、そして笑いへのこだわり。その見事な空気感を醸し出すCMで、数多くのヒットを飛ばしている。2004年7月『葡萄と密会』で演劇公演をスタート。大人の世界を描いた脚本の緻密さと的確な演出力で、演劇の世界でも好評を博し、今回が4回目の演劇公演。演劇活動は山内ケンジの名前で展開。
〔城山羊の会HP〕⇒ http://www.epin.co.jp/yamauchi.html
山内氏が手掛けたCM代表作
日清食品/UFO仮面ヤキソバン 第一生命/パスポート新撰組  TBC/「ナオミよぉ」
NOVA/NOVAの日の鈴木さん 東京総合信用「トーソーシン」アクセントは頭に
セガサターン/「立つんだ湯川専務!」 日光江戸村/にゃんまげ
日本コカコーラ/キュンCHOOP「本当は狼も好き」
CAT'S/床下ドクターキャッツ  goo/「生きることは、知ること。」
ノーリツ/「まるでリビング」 日清食品/日清健太郎
クオークカード/クオーク少年,寝室にラクダ,忍者とバレリーナ など多数
山内ケンジさん、深浦加奈子さんインタビュー
山内「自分がこの配役で観たいと思うものをやれる、それが芝居なんです。」
深浦「私、山内さんの芝居にしか出ないことに決めてるんです!!」
山内ケンジさん
4月25日〜30日まで星のホールで公演する「若い夫のすてきな微笑み」の作・演出の山内さん、主演の深浦加奈子さんにお話を伺いました。
──CMディレクターとして数々のヒット作を作ってこられた山内さんですが、3年前から演劇公演の作・演出を始められたのはどのようなきっかけからでしょうか?
山内: CMで知り合った村松利史さんの一人芝居の短編の脚本・演出を何本かお手伝いをしたことがきっかけです。もともと演劇は学生時代からよく観ていて興味はあったんですが、それがきっかけで1本長いものを書いてみようかということになり、村松さんのお知り合いだった深浦さんや、CMで付き合いのあった大沢健君にも声をかけて始めたのが最初でした。
深浦: 私、その村松利史さんの一人芝居を観てたんですよ。飼っていた猫が死んでしまって、人間になって出てくるお話なんですが、とてもいいお話で泣きそうになっちゃったんです。完成度の高い作品だなって思ったら、後で山内さんが作られたことを知って。その次の作品も観たんですがまた良くて…だから出演のお話をいただいてうれしかったです。
──芝居づくりをしてみての感想はいかがでしょうか?
山内: 40過ぎて芝居を始めたわけですから、めずらしいですよね。普通は学生時代から芝居を始めてやめないでプロになったり、多くは消えて行ったりですから。でも、演劇っていうのは若者だけのものではないし、映像で人を演出するっていうのも、ベースは「舞台」なんじゃないかと思うんですよね。ただプロデュース公演って劇団を持っていないわけなので、役者さんの交渉から入らなきゃいけないし、芝居って時間もお金もかかって大変ですけど。
芝居を作っていく過程の役者さん心理も見たかったんですが、そういうことも知ることができたのはすごくためになりました。それにCMや映画だと必ずお客様のターゲット層というのを決めて作るものなんですが、芝居の場合は特にターゲットを決めたりせずに自分がこの配役で観たいと思うものを作れる、それがいいところですね。
深浦: 脚本はほとんど当て書き(※)で書かれていると思うんですけど、稽古前に3分の2位できていて、俳優の資質をご覧になってキャラクターに色をつけていくんですよね。それでさらに面白くなるんです。
(※)当て書き:あらかじめ演じる役者を想定して脚本を書くこと。
 
──深浦さんは舞台のお仕事がしたくて、大学でも演劇学科に入られたのですね。
深浦: ええ。高校の時からお芝居を観るのが好きで、つかこうへいさんや寺山修司さん、唐十郎さんなんかをよく観に行ってました。
山内: 演劇部じゃなかったんだよね?それはずいぶん早熟だったんじゃないですか?
深浦: そうなのかな。演劇部は女ばっかりだから入りませんよ(笑)。美術部だったんです。だから最初は美大志望だったんですけど、演劇の美術の仕事もいいな、と思って…それで演劇学科(明治大学文学部)へ行ったんです。1年の時、先輩が旗揚げしようとしていた劇団「第三エロチカ」で、裏方の仕事をさせてもらおうとしたら、「女優が足りないから」ということで舞台に出ることになって…当時メンバーが6人だったんですよ(笑)。舞台に関わりたくて続けていたらいつの間にかテレビにも出ることになって…結局女優を20何年やり続けていますね。
深浦加奈子さん
──山内さんの演出はいかがですか?
山内: 僕は映像(CM)の人間なんであっさりしてる方ですね。それにしても、テレビドラマってほんとに(演出家は)何も言わないよね。ていうか言う時間がない。言い間違いさえなければOKだから。ぼくはそこまで何もしないのも不満だけど、舞台の演出家にしては言わないほうなんだろうな。
深浦: テレビは時間がないから内容を掘り下げられないんですよね。根本的な芝居が間違っていると思う時さえあるんですけど。あと、芝居の演出家の方って、割と気持ちの作り方のことを言う方がいますけど、山内さんはそれがないですね。
山内: それ、わかってなくて、うまく言えないからだよ(笑)
深浦: でも内面のことを切り込むのは、例えば「初恋の人に久しぶりに再会した時のように」とか言われても、人によって体験したことは違っていて、中には思い出したくない人もいるかもしれないわけで…危険なことだと思うんですよね。山内さんは、結構ビジュアルなことを「手の挙げ方はこの位に」とか「顔の角度はもう少しこうして」とかおっしゃることが多いですね。私はその方がかえって内面を探りやすいと感じてます。
──この「若い夫のすてきな…」はどんな雰囲気になりそうですか?
山内: 今回はちょっとシリアスな芝居になりそうですね。笑いが随所にある、というものではないと思います。ただ、男優さんに笑いの出来る役者さんがいるので、その方達がちょっとユーモア系キャラクターなるかもしれませんが…
深浦: まだ脚本をいただいていないので(笑)。でも40代の女性を主役に書いてくださる男性作家の方っていないんですよね。あったとしても、うそっぽい設定だったり、役回りが茶々を入れるうるさいおばさんということになることが多くて…それはそれで面白いんですが、表面はおばさんでも、内面では色んな情念がとぐろを巻いる部分があるわけで…女性の作家が書くと表現が直接的になりがちなのを、山内さんの作品は、表面上は大人の女性として丸くちゃんと生きているけれど、内面にいびつな部分があるというのを、絶妙なバランスで書いている感じがあって。そういうことが表現できる稀有な作家だと思います。
──では、お客様へメッセージをお願いします。
深浦: 前回公演を、私は出演せずに客席で観たんですけど、私がいなくても面白いことがばれたので(笑)、今回は本当に面白くしなくちゃと思ってます(笑)。舞台は納得して自分が面白いと思ったものでないと、途中で失敗したと思った時にはかなりの時間の無駄遣いになってしまいますので、その意味で私、芝居は山内さんの芝居しか出ないことに決めているんです!年に何回もできるわけではないので、今回限りのすてきな芝居になるのではないかと思います。ぜひ、お見逃しなく。
山内: このメンバーで出来る機会はあまりないです。面白くなると思うのでぜひご覧下さい。
  (2007年2月27日 恵比寿にて)

公益財団法人 三鷹市芸術文化振興財団