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[チケット発売日]友の会/1月31日(水) 一般/2月7日(水) |
2007年4月15日(日) 15:00開演 |
【全席指定】 |
会員=3,000円 一般=3,500円 学生=1,800円 |
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500円、対象:1歳〜未就学児、定員10名、要予約(2週間前まで) |
【公演名】 |
スーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウ
12人の凄腕チェリストたち!
〜クァルテットよりナイーヴに、オーケストラよりダイナミックに!〜 |
【ゲスト】 |
菅 英三子(ソプラノ) |
【曲 目】 |
バーンスタイン/トゥナイト
ヴィラ=ロボス/ブラジル風バッハ第5番
ジョヴァンニ・ソリマ:ヴィオロンセル・ヴィブレ!!(チェロよ歌え!!)
〜2つのチェロと弦楽のためのバラード(チェロアンサンブル版)
ブラームス/間奏曲op.118-2
フランセ/オーバード ほか |
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1999年の結成以来全国各地でセンセーションを巻き起こしているこのアンサンブルは、リーダーの丸山泰雄さん (トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ首席チェロ奏者)をはじめ全員がコンクール優勝者又は上位入賞者で、ソリストや、室内楽や、主要オーケストラで活躍するトップ・チェロプレーヤーで編成されています。
ゲストには国内外オペラなどで活躍されている菅英三子さんをお迎えし、バロックから現代、クラシックからポップスに至るまで幅広いプログラムで、チェロという楽器のあらゆる魅力をお届けします。躍動感あふれる多彩なサウンドをお楽しみ下さい。 |
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Interview
::::: Super Cello Ensemble Tokyo
チェロは万能、サンバっぽいバッハや映画音楽…あらゆる可能性をお見せします。 |
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4月15日に風のホールで開催する「スーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウ」に出演する3名の方(丸山泰雄さん、三森未来子さん、海野幹雄さん)からお話を伺いました。 |
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──チェロだけ12人のアンサンブルは珍しいと思いますが、リーダーの丸山さんがこのアンサンブルを作ったきっかけは? |
丸山: |
世界的にはベルリンフィルの有名なチェロ・アンサンブルがあり、ヨーロッパではポピュラーなんですが、日本では残念ながらあまり取り上げられないジャンルなんですね。僕は学生時代に盛んにチェロ・アンサンブルをやっていて、いずれプロになったら作って演奏したいな、と思っていたんです。それで2000年に結成して今年で7年目になります。これまでに年に数回ずつ公演して、お陰さまでいつもご好評いただいています。 |
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──チェロ・アンサンブルの魅力はどんなところですか? |
三森: |
同じ楽器の人ですと、普段の仕事では一部の人とはよく会ってもほとんど会えない人も多いので、久しぶりに会って変貌していく友人の姿を見て刺激を受けたり、なつかしかったり、同窓会のような感じで盛り上がって楽しいですね(他の2名もうなずく)。 |
海野: |
チェロという楽器はオーケストラでは役割が多くて万能楽器とも言われているんです。バスを弾いて支えたり、メロディを弾いて主役になったり、内声と言って色んな楽器を補佐したり…そんな楽器が集まったときに色んな可能性があると思うんですよね。そんなチェロの可能性を試したり、効果を試したりできることも魅力ですね。 |
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──パートはどのように分かれているのですか? |
丸山: |
チェロという楽器はすべての楽器の中で最も音域が広い楽器のひとつなんです。ですからチェロだけで12人の編成になれるわけです。基本的には4声部に分かれて、ソプラノ、アルト、テノール、バスに相当する4パートを3人ずつで演奏します。でも、「ユニゾン」と言って全員がひとつのパートを弾いたり、12パートに分かれたり、一人が2つ3つの音を弾いたりしている瞬間もあり、目まぐるしく声部が変わっていきます。
また、バロックが得意な人、現代曲が得意な人、早弾きが得意な人など、人によって適性があるので、その人が一番活きるように、一人ひとりが舞台で一番輝くように、1曲ずつ配置を考えて変えています。 |
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──選曲のポイントはどのように考えられていますか? |
丸山: |
この企画はクラシックファンにはもちろん、クラシックを聴きなれていないような方にも音楽を楽しんでいただきたいと思って作った企画なんです。なので、クラシックの名曲や、映画音楽、CMで有名になった曲などを必ず取り入れるようにしています。また、クラシックファン用には出来たばかりの現代曲や、このジャンル用に開発されて評価が確立された曲も取り入れています。 |
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──映画音楽といえば「ウエストサイド物語」で有名な『トゥナイト』が入っていますね。 |
海野: |
これは僕が学生の時にチェロ・アンサンブル用に編曲したもので、チェロ・アンサンブルが好きで「こんな曲もできるんじゃないか」とアンコールピース用に誰もがよく知っている曲を、と考えたんです。今回久しぶりに演奏するので楽しみです。 |
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──「ブラジル風バッハ」とは珍しい曲のようですがいかがですか? |
丸山: |
ヴィラ=ロボスはブラジル最大の作曲家と言われています。「ブラジル風バッハ第5番」は彼の代表作で、非常にきれいな曲です。彼は「バッハは世界人類をつなぐ絆である」と言うほどバッハに心酔しており、この曲はバッハの音楽にブラジル風のサンバのリズムやアマゾンの鳥の鳴き声などが混じっているんです。弦をはじいたり、楽器をたたいたりして、打楽器的な使い方をして、効果音を出したりしますし、ソプラノの菅英三子さんもお迎えするんですが、ソプラノが美しいメロディの他に鳥の声をやったりします。バッハにインスパイアされたブラジル音楽、サンバっぽいバッハということですね。 |
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──ジョヴァンニ・ソッリマの「チェロよ歌え!!」はどのような曲ですか? |
丸山: |
この曲は、もともとはチェロのソリスト二人と弦楽合奏のための曲で、二人の共通の亡くなった恩師に捧げ、二人の友情を深め合う、というテーマの曲です。ソッリマ自身がチェロ・アンサンブル用に編曲していますのでそれを使います。3年前に風のホールで演奏した時に評判が良く、再演になります。二本のチェロが語り合うように進む曲ですね。 |
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──途中で衣装も変えていらっしゃいますね。 |
三森: |
ええ。クラシックプログラムのコーナーと、ラテン風コーナーとでは雰囲気を変えるために全員で衣装も変えて工夫しているんです。自由に決めていいので、実は大変なのですが、皆どうやったら目立つか色々考えてやっているみたいです。 |
海野: |
自由と言われると個人のセンスが問われるので、ちゃんと考えないと(笑)。 |
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──お客様へのメッセージをお願いします。 |
丸山: |
12人のチェロを聴くだけでなく、今誰がメロディをやっているか、誰が効果音を出しているのか、観ていても楽しめる内容だと思います。どうぞ会場へお越し下さい。 |
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(2月28日 芸術文化センター風のホールにて) |
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