中西夏之NAKANISHI Natsuyuki, 1935‐2016

中西夏之《中央の速い白Ⅸ》
《中央の速い白Ⅸ》
1990年 カンヴァス・油彩、木炭 162.0×194.0cm

東京都生まれ。1958年東京芸術大学美術学部絵画科卒業。

59-60年絵画《韻》を制作。62年高松次郎らとともに山手線車両においてのハプニングを含む作品を発表。翌63年第15回読売アンデパンダン展に《洗濯バサミは攪拌行動を主張する》を出品、そして同年高松次郎、赤瀬川原平らとともにハイレッド・センターを結成する。また、60年代中頃から土方巽とそれに関連する舞踏家たちの舞台美術や装置を手がけるなど、絵画以外にも様々なジャンルに携わる。しかし64年頃から再び絵画に回帰し、既存の絵画表現への問いかけと自らの絵画の再構築を行い、69-71年《山頂の石蹴り》を制作する。

さらに78年《弓形が触れて》から弧線のモティーフを扱うが、それらは80年代前半からはじまる特徴―白い筆触の集積と紫の色面へと移行してゆく。

さらに90年代以降は画面を覆っていた筆触が色面へと変化する。「絵画」に向き合い、思念を凝らした果てに生まれたこれら一連の作品は、現代絵画の一つの到達点として高い評価を得ている。