【会 期】 2004年2月14日(土)〜3月28日(日)
【観覧時間】 10:00〜20:00(入館は19:30まで)
【休館日】 月曜日
【観覧料】 会員=640円 一般=800円 学生(中・高・大)=500円
*65歳以上、小学生以下及び障害者手帳等をお持ちの方は無料
*20人以上の団体(一般)は2割引
【主 催】 (財)三鷹市芸術文化振興財団・三鷹市美術ギャラリー
【協 力】 飯田画廊
【問い合わせ】 三鷹市美術ギャラリー
東京都三鷹市下連雀3-35-1 Tel.0422-79-0033

 19世紀中頃、豊かな自然とその地に暮らす人々の姿に魅せられた画家たちが、パリ近郊の小さな村に集い、自然の中で制作活動に専念しました。のちに彼らは、その村の名称にちなんでバルビゾン派と呼ばれるようになります。
 市民革命と産業革命を経た当時のフランスは、産業や文化が都市に集中し、人々の関心は都市部の華やかな生活に向けられていました。豊かさを求めて多くの人が都市部へと移動してゆくのに対して、ミレーや彼を慕い集まった画家たちは、失われゆく農村の暮らしや自然にこそ美しさを見いだします。
 また、彼らが脱出したのは「都市」からだけではありませんでした。主題の面でも当時の主流から離れて、新しい表現を探求しています。この頃、フランス画壇のなかで盛んに描かれた歴史画や宗教画に対して、彼らは羊や牛といった家畜や、森の樹木や岩など、これまで描かれることの無かった〈ありのままの自然〉と素朴な農民の生活を描きました。やがてバルビゾン派は画壇でも独自の存在感を示し、印象派へと続く近代絵画に大きな影響を与えます。
 本展では、バルビゾンの中心画家とされるミレー、コロー、ルソー、デュプレ、ディアズ、トロワイヨン、ドービニーをはじめ、40名の作家による82点の作品を通して、その魅力を紹介します。


ジャン=フランソワ・ミレー
《種をまく人》 1851年
リトグラフ、紙 / 19.1×15.6cm

カール=ピエール・ドービニー
《田園の夕暮れの印象》
油彩、カンヴァス / 50.2×100.3cm

解 説 飯田昌平氏(美術史家・白鴎大学講師)
日 時  2月21日(土)15:00から
会 場 三鷹市美術ギャラリー展示室
参加無料(展示室への入場料は別途必要)
※予約不要。当日、受付付近にご集合ください
講 師  飯田昌平氏(美術史家・白鴎大学講師)
日 時 3月14日(日)14:00〜16:00
会 場 三鷹市芸術文化センター(B1Fアートスタジオ)
定 員 70名程度
参加無料 ※要予約TEL.0422-47-5122

日 時  2月28日(土)10:15〜15:00
会 場 三鷹市美術ギャラリー 三鷹市芸術文化センター(B1Fアートスタジオ)
対 象 小学校3〜6年生 ※保護者の付添いは不要です
定 員 30名(応募者多数の場合は抽選)
参加費  2,000円
[応募締切] 2月10日(火)当日消印有効
[応募方法] 往復はがきに住所・氏名(ふりがな)・性別・学年・電話番号・どこから情報を得たかをご記入の上、
〒181-0013 三鷹市下連雀3-35-1  三鷹市美術ギャラリー「こどもお天気リポーター」宛
にお送り下さい。


ジャン=フランソワ・ミレー
《雁》 1865年
パステル・黒クレヨン・紙 / 58.0×41.6cm

ジャン=フランソワ・ミレー
《家路につく羊飼い》 1873-74年
油彩・板 / 45.8×53.2cm

シャルル=エミール・ジャック
《木の下で憩う羊飼いと羊の群れ》
油彩・カンヴァス / 81.0×65.0cm

コンスタン・トロワイヨン
《三頭の牛》
油彩・カンヴァス / 81.2×116.0cm

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